THUNDER Sit Down / Stand Up - 30th Anniversary @ CLUB CITTA川崎

『WONDER DAYS』は気に入らなかったし、その次に出た『RIP IT UP』は買ってすらいないのだけど、ライヴを観られるとなればそりゃノコノコ行きますがな。何度も言ってるように、THUNDERは世界最高のライヴバンド。
今回はアコースティックセット(着席スタイル)を含む2部構成。世の中的にはありふれた企画だと思うけど、THUNDER的には初めてだと思うのでいいんじゃないかな。


前半アコースティックセットは50分ぐらいの時間配分だったかな。日本では超人気の「River Of Pain」をアコースティックで演っちゃったので、考えようによってはもったいないのかなとも思ったけど、まあいいよね。今回は普段とは違うTHUNDERを楽しみたいしさ。3曲目からはサポートメンバーのSamが登場。鍵盤担当でしたな。Benも鍵盤を弾くので、曲によってはダブルキーボードにしてたよ。
アコースティックセットでのハイライトは「Girl's Going Out Of Her Head」と「Empty City」かなあ。アレンジ良かった。アコースティックセットのラストは「Stand Up」だったんだけど、曲名言った後すぐ「でも、まだ立つなよ!」っていう英国オヤジギャグが最高でしたわ。


20分の休憩をはさんでエレクトリックの演奏がスタート。おなじみ「Loser」のイントロでスタートするんだけど、いつのころからか「Loser」のイントロだけになっちゃったじゃない。でも、今回はちゃんと「Loser」そのものを聴かせてくれて嬉しかったな。やっぱ、いい曲だよ。
個人的ハイライトは中盤の「An Englishman On Holiday」「Once In A Lifetime」「Pilot Of My Dreams」かなあ。セットリストの常連ではないし、アレンジ面・演奏面も素晴らしかったからなあ。
アンコールは鉄板の「Play That Funky Music」「Dirty Love」だった。間違いのないチョイス。サイコーだったで。


<Sit Down Acoustic>

  1. Serpentine
  2. River Of Pain
  3. Bigger Than Both Of Us
  4. Future Train
  5. Blown Away
  6. Girl's Going Out Of Her Head
  7. A Better Man
  8. Empty City
  9. Stand Up

<Stand Up Electric>

  1. Loser
  2. Higher Ground
  3. An Englishman On Holiday
  4. Once In A Lifetime
  5. Pilot Of My Dreams
  6. On The Radio
  7. Resurrection Day
  8. Black Water
  9. Love Walked In
  10. Backstreet Symphony
  11. I Love You More Than Rock'n'Roll

encore

  1. Play That Funky Music
  2. Dirty Love

Theater D vol.1 "Welcome to Dos City" @ 渋谷WWW

SYNCHRONICITYのとき入場規制で観られなかったから、リベンジとばかりにDOS MONOSのレコ発に行ってきたで。
結構な客入りだったな、WWW。決して広々観やすいハコではないけど、立体的な造りであるがゆえVJの映像は観やすかったわ。


基本的には曲順どおりにアルバムの曲をカマしていくスタイルだったけど、しょっぱなは荘子itと没の2人だけで演る「生前退位」だったのはシブかったな。んで、TAITAN MANも登場して「劇場D」からの「in 20XX」。カッコ良かったわあ。MCでも「この曲で首を振らないでどうする」みたいなこと言ってたけど、そこがいいわ。個人的には没の声が好きだな。基本的にはDJ卓にいて、自分のターンになったら前に切り込んでくるスタイルがツボっす。「アガルタ」と「スキゾインディアン」もえがったなあ。


いいもん観たわあ。
彼らはオレの15コ下なんだけど、過去の歴史(音楽に限らず)の総括の仕方が凄いよなあ。アンテナの張り方っていうより、吸収力・咀嚼力・理解力・想像力がえげつないんだろうなあ。グループとして今後どういうふうに転がっていくのかはわかんないけど要注目やね。とりあえず、次は荘子itのソロワークになるのかな。


お土産にステッカー買ってきたわ。アルバムのアートワークにもなった猿男は、CAPTAIN BEEFHEARTの魚男に対するオマージュらしいんだけどさ。そう聞くと、レコ発のフライヤーのデザインは、RIOTのアザラシ男に対するオマージュかと思っちゃうよ。w


Theater D vol.1 Welcome to Dos City
RIOTのアザラシ男かと思っちゃった

SOUL CAMP復活

祝復活。
でも、第1弾発表はBabyfaceBobby Brownか。それだとオレには縁遠すぎるな。だから、第2弾発表以降に俄然注目。繰り返しになるが、観たいのはMaxwellJill ScottMary J. BligeNasBilalQ-TipAngie Stone、Kendrick Lamar、JURASSIC 5ってことで。
日本勢に関してはRIRIを是非出演させてほしい。波に乗る彼女に俄然弾みをつけさせてほしい。

GREENROOM FESTIVAL '19 @ 横浜赤レンガ地区野外特設会場

いやー、今年は史上最高の気温だったし、史上最高の動員だったみたいだね。完全SOLD OUTだって。まず、初日の入場ゲートの行列がえげつなかったもんね。しかも、1日券のゲートより2日券のゲートのほうがはるかに長い列なのな。おかげで、トップバッターのKing Gnuは3曲ぐらい見逃したな。ま、いっか。
おしゃれフェスの権化みたいな揶揄のされ方もしてる*1けど、確かにねえ。そもそも、フェスなのにバンドTeeシャツ着てるヤツが全然いないからね。全体の1%ぐらいしかいないんとちゃう。オレはといえば、初日はFAITH NO MOREのTeeシャツ着てったぜ。てへっ。まあ、2日目はオレもダークトーンアロハだったけど。


King Gnu

昨年の出演時から大躍進でメインステージのトップバッターに。堂々たるもんだわ。こないだも書いたけど、やはりリズム隊が良い

Yogee New Waves

初見。そうかあ、ユアソンの松井さんがサポートやってるのかあ。そのことを知らずに観に来たもんだから、図らずも松井さんのプレイを観られて何かトクした気分。バンド全体としてもとてもいい演奏だったよ。

中村佳穂

今年の3月にGRAPEVINEの対バンツアーで初めて観て大変気に入った中村佳穂。そのときはバンド形態での出演だったけど、今回はアコースティック系のアクトが出演することも多いHummingbirdステージだからバンド形態じゃないんだろうなあって予想してたんだけど。オレの予想は外れてバンド形態での出演だった。予想が外れて何かトクした気分。
今回もめっちゃ素晴らしいパフォーマンスだったなあ。

THE BAWDIES

すんげー久しぶりに観た気がする。直近の2枚のアルバムは全然聴き込んでないんだけどね、あんまピンとこなかったかな。でも、ライヴは良かったよ。ちゃんとワッショイしてた。

FISHBONE

というわけで、2日間を通して最大のお目当てはFISHBONE。80年代から今に至るまで、FISHBONEは何度も何度も来日してると思うけど、オレは今回が初めて。期待がめっちゃ高まる。短い出演時間を最大限に楽しみたいと思って、前のBAWDIESの演奏が終わる前に、こっちのステージに移動してきたわ。そしたら、バンドはセッティング中。ってか、BLUEBEARD~TURTLE ISLANDのジョージさんがローディーやってはった*2
「I Like To Hide Behind Myself Grasses」で始まったライヴは終始最高だったわ。短い持ち時間だったので「Party At Ground Zero」すら聴けなかったけど、でも、演った曲は全部最高だった。今回初めて彼らのライヴを観たオレは、日本盤ライナーノーツとかの情報で「P-FUNKとの類似点」みたいなのがひとつのキーワードだと思ってたけど、実際観てみたらJB楽団のほうがイメージ重なると思っちゃった。もちろん、FISHBONEは決してAngeloのワンマンバンドなんかじゃないけど、フロントマンとしてのAngeloの堂々たる姿はまさに「Say It Loud - I'm Black And I'm Proud」のステートメントを地でいくものだと思ったから。
オレは行かなかったけど、LIQUIDROOMワンマンも超最高だったみたい。絶対また観たいな。またすぐにでも来日してくだされ!

Leon Bridges

初日のトリはLeon Bridges。想像してたのと全然違ったわ。想像より全然肉体的なパフォーマンス。とても良かったよ。


HY

2日目のトップバッターは、Def Techと並んでJ-POP界の「海」担当枠(?)のHY。めっちゃ久しぶりに観たな。ギタリストが病欠だったけど、サポート入れて、素晴らしいパフォーマンスだったわ。ヒット曲があるって強いな、うん。

EGO-WRAPPIN'

こないだTOKYO MAPS行ったんだけど、安定の盛況ぶりでEGO-WRAPPIN'の姿まったく見えなかったの。今回はバッチリ見えるぞ。あんな最高のロケーションで聴くよっちゃんの伸びやかな歌声。素晴らしすぎるな。


んで、その後、RIRIを観るためGalleryステージに向かったのだが。やはり、入場規制でダメだった。観たかったなあ。今の快進撃はホント痛快。

YOUR SONG IS GOOD

先月の野音ワンマンに続き、今回も最高だったな。短い出演時間を最大限に楽しむため早めにステージ前へ。リハの演奏でも踊り狂ったった。野音ワンマンのときはオレの席一番後ろのほうだったんだけど、今回は超近くで観られたもんね。FISHBONEと並んで2日間通してのベストアクトに認定するぜ。

ichikoro

RIRIはダメだったけど、ichikoroは観られたわ。まだそこまでの知名度はないおかげ?今回もちゃんMARIがかわいすぎて。バンドとしてはやはり不思議な存在だと思う。フロント真ん中に陣取るichikaを主役に据えたバンドといいつつ、結構均等にソロ回しをしたりもするんで。

Corinne Bailey Rae

今回は単独公演をパスして、このステージを楽しむことにした。3年連続での来日になるけど、一昨年も昨年も素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたから今回も期待。昨年のトリオ編成にドラムを加えた4人編成で登場。ドラムレスの公演であれだけ素晴らしかったんだから、そこにドラムを加えたらオレは楽しめるに決まってるな。実際、ドラムの人素晴らしかったわ。あと、Corinneも相変わらずの美貌。衣装も素敵やった。時間帯も良かったね。まさにマジックアワー。彼女の音楽性にピッタリやんか!

Tom Misch

んで、大トリがTom Misch。去年のサマソニのとき、彼が出演したSONICステージを通りがかったときに10秒間ぐらい観たんだけど。そのときはピンとこなかったんだけど。でも、ちゃんと観てみたら良かったわ。音源を聴いたときの(出てくる音の)印象は「Jose Jamesとそう遠くないのかな」ってカンジだったんだけど、でも、観てみると違ったな。全然違ったな。バイオリン奏者がいるってのが新鮮な印象をもたらすけど、IsleysのフレーズとかErykah様のフレーズとかを挟み込んだりしてちゃんと律儀にブラックミュージックのマナーを感じさせてくれる。

*1:昨年出演のサンボマスターなんて、「ウチのライヴはオシャレ禁止ですからー!」って言ってた

*2:後日のtweetで、ドラムのFishに「TOKYO AGAINST RACISM」のTeeシャツせびられて献上したって書いてはった

CITIZENS ARREST @ 西荻窪Pit Bar

CITIZENS ARRESTの来日公演観てきたー。
Pit Barって初めて行ったなあ。すっげー狭く感じた。だけど、あそこまでの集客力がない企画だったら、むしろいいカンジの空間なのであろうか。
この日はジャパンツアーの初日。対バンはFORWARDとCRUCIAL SECTION。


トップバッターはFORWARD。FORWARDは3ヶ月ぶりぐらいかな、観るの。昨年リリースのニューアルバムのなかでは、怒りに満ちた「TOKYO OLYMPICS」がダントツに好きなのだけど、セットリストのレギュラーにはなってないのよな。もちろん、レコ発ワンマンのときは演ってくれたけど。まあ、でも、いつもどおり素晴らしいライヴだったぜ。CITIZENS ARRESTのメンバーも称賛していたよ。


次はCRUCIAL SECTIONの出番。観るの何年ぶりだろうなあ。10年以上は観てないだろうなあ。CRUCIAL SECTION昔好きだったのに、ある時点を境に好きじゃなくなったって話はもう書いたっけ?書いてないかもな。ヴォーカルのヒロさんがベース弾いてたころは好きだった。「和製RIPCORD」のイメージを勝手に植え付けて好きになってた。ヒロさんがヴォーカルにコンバートしたら思いのほかイカツいヴォーカリゼーションだったので引いてしまったという。つまり、こっちの都合でした。
ライヴも超精力的にやってるし、音源もたくさん出してるし、レーベルもやってるし、ライヴハウスもやってるし、海外バンドの招聘もやりまくってるし、もう尊敬するところしかないってカンジ。パフォーマンスも超すごかったわ。そして、今回のCITIZENS ARRESTの仕切りもありがとうございます!!!


んで、トリがCITIZENS ARRESTね。まあ、7"とLPしか出してないんだし、そりゃレパートリー全曲できちゃうよね。実際MCでも「書いた曲全部演った」って言ってた。そうなると必然的に名曲のオンパレードだわな。ホントいい曲が多いよなあ。さらには、SSDの「Glue」のカヴァーとかも飛び出してフロアも大盛り上がりだったわ。
ツアー最終日のEARTHDOM公演も観たいぐらいだが、その日はGREENROOMなので。


どうやら2011年にEPをデジタルリリースしてるそうで。その事実自体知らなかったんだけど、それが7"化されたものが売ってたのでお土産に買ってきたよ。あと、ステッカーとバッジも。『A LIGHT IN THE DARKNESS』のヤツね。