MR. CHILDREN @ 東京ドーム

日本一遅いライヴレポ、いってみよー!
ドームは結構久しぶり。2.5曲しか観られなかったエアロ以来かな。まあ、およそ考えうる限りサイアクの会場でしょうね、音楽を聴く空間としては。ドームシティのイルミネーションは綺麗だったけどね、入場も超時間かかってイライラだよね。自分の席を探す前にトイレ行っとこうと思ったら、男子便なのに、長蛇の列。うわー、ありえねー。まあ、どうせ、オレにとってどうでもいい「ニシエヒガシエ」とか「光の射すほうへ」とか演るだろと諦めて、自分の席へ。そしたら、角度的になかなか悪くない席だったわ。でも、まあ、狭いからな、一席一席が。それ考えると全然ダメだよな。
割と定刻どおりに始まったんだったかな。場内が暗転してから、なかなか何も始まらない状態が続く。1曲目は何か。そこに耳馴染みはあるが、最新ではないフレーズのかけらが聞こえたような気がした。これは。「LOVEはじめました」だ。うわー、予想出来ない曲持ってくるねえ。『IT'S A WONDERFUL WORLD』が大好きなオレはそれだけで、やったーとか一瞬思っちゃったんだけど、冷静に考えると1曲目として相応しいかどうかは。。。ってゆーか、実際、周りはあんま盛り上がってなかったぞ。ってなカンジで出だしは、うーん、といったところ。しかし、2曲目が凄かった。聞こえてきたのは浜ちゃんの印象的なカッティング。これは!「Dance Dance Dance」だ!うわー、こんな曲演るのかよー。場内かなり盛り上がってたね。すごいカッコ良かったー。やっぱ、あのカッティングが浜ちゃんの真骨頂だと思うね、オレは。『BOLERO』のころの超ハードロック路線ではソロも見せ場だったけど、やっぱカッティングかなー。人柄出てるカンジするね。生真面目なカンジが。それは機械的な無慈悲なという意味ではなくて、人間味のある正確さというか。そいで、オレの予感が的中して3曲目に早速「ニシエヒガシエ」。即行トイレタイムー(笑)。で、次にこのタイミングで新作からの曲がお目見え。「跳べ」。割と好きな曲だけどね。会場は割りと盛り上がってたけどね。なかなか、オレは入り込めず。で、次。「innocent world」。まあ、盛り上がり度でこの曲に敵う曲はないわけで。サビんとこ全部観客に歌わせちゃうから、損した気分だ。お前の歌声聴きに来たんだろーが、みたいな(笑)。
一息ついてMCタイム。まあ、スベってましたね。スベってはいたけれど、そのなかでしきりに「言わしたい」って言葉が出てきたから、もしやもしやとか思ってたら、やっぱり!「言わせてみてぇもんだ」じゃん。すげー嬉しかった。前回のツアー*1ではハケるときの囃子で使われちゃってて終ぞ演奏してくれなかった*2曲だからね。誰も喜んでなかったかもしれないけど、オレはガッツポーズ級の大喜び。歌詞がいいよね、この曲は。「古くからある迷信に 〜」からの下りが大好きだよ。「くるみ」はちょい違うアレンジで演奏したけど、前回のツアー時ほどの感動はなかったかな。でも、桜井はMCでこの曲の歌詞を最近改めて気に入っていると言っていた。このなかに答えがあるって。確かにそうかもしれない。あと、新作からの曲は中盤に集中してたけど、オレが一番好きな「靴ひも」もこのタイミングで演奏された。当然嬉しかったんだけど、スクリーンに映し出された映像がねえ。曲に出てくる主人公がバス停のベンチに座ってるんだけど、妙にリアルなタッチでキモいっつーか。井上武彦の漫画に出てくるブサイクキャラみたいなカンジ。しかも、ラストに出てくる「君」が振り向いたらノッペラボーなんだよ。なんじゃ、そりゃ。萎えるわ!名曲が台無し。。。「隔たり」も新作のなかじゃかなり好きな曲。そして、それに続いたのはなんと『IT'S A WONDERFUL WORLD』から「ファスナー」。同作のファンとしてはすげー嬉しかったなあ。SEXを題材にしている点では確かに繋がってるかな。多分意識してるはず。「ファスナー」はすげーいい曲だと思うよ。上手く出来てる。新作のなかで一二を争う駄曲「Monster」*3ではステージのうえに大掛かりなモンスターのセットが登場。まあ、客はそれなりに盛り上がってたけどね。オレは冷めてたけどね。次に「CENTER OF UNIVERSE」。そうとう気に入ってるみたいね、この曲。まあ、オレも大好きなんだけど。懐の深いバンドじゃないと出来ないな、こういう曲は。出来たとしても許されないかも。
んで、今回は桜井のソロコーナーが設けられてるんだって。何を演るのかと思ったら*4、たいしてヒネリもなく「抱きしめたい」。弾き語りで「抱きしめたい」ですよ。場内の婦女子うっとり(多分)。でも、2番に入るとこで思いっきり間違えたんだけどね。場内爆笑。「ラララ」も意外だったなあ。でも、「光の射すほうへ」の500倍いい曲だよ。ドーム一杯分のララ ラーララ ラー だよ。素晴らしかったね。そして、「overture」から「蘇生」へ。すごいね、この曲は欠かさず演奏してる感がある。世間から見れば全然違うんだろうが、オレに言わせるとミスチルの2nd decadeを代表する一曲だよ。オーガニックなポップ。ウソのメッキで飾られてないポップ。素晴らしい曲だ。その後、更にオレの大好きな「Hallelujah」が飛び出した。会場がまったく盛り上がってなくてちょっと驚いたけど、オレは大喜び。2nd verseの「マイナスからプラスへ 座標軸を渡って」のとこからのハンパない盛り上げぶりがすごいとオレは思ってるんだけどね。エンディングのとこで桜井がハレルヤではなく何か違うフレーズを歌ってるなあと思ってたら、それが「and I love you」だった。なるほど繋げてきたわけね。まあ、インタビューとかでも「『Hallelujah』を頻繁に聞き返していて生まれた」とタネ明かしをしてたが、ステージでも律儀にタネ明かししてくれたのね。しっかし、まあ、「Hallelujah」のほうが500倍名曲だと思ってるオレとしては「and I love you」の噛ませ犬的に使われたカンジがして、なんとなく釈然としない気も。とはいえ、「and I love you」の演奏は良かった。JENのドラムが素晴らしかったね。一応ここで本編終了。
しばらくして、アンコール開始。「未来」で盛り上がり、「僕らの音」でそれなりに盛り下がり、そしてエンディングへ。MCでの桜井の言葉は「この曲の最後に出てくる言葉が僕らが今一番言いたいことです」。そして、演奏されたのは新作のラスト曲「潜水」。ちなみに、その最後の言葉は「ああ、生きてるって感じ」。歌詞のなかにも出てくるとおり日本人がビールを最初の一口でゴクゴクやった後のあのカンジのことらしい。最後は「Sign」が流されて4人が会場へ別れを告げる。最後の最後は1番のサビの最後のフレーズを桜井が客と一緒に歌ってジ・エンド。
まあ、総評としてはまあまあってとこかな、と。最初と最後がね。「LOVEはじめました」にしても「潜水」にしてもオープニング・エンディングを飾るほどの名曲とは思ってないので。序盤に「Dance Dance Dance」「innocent world」でファンサービスしたぶん、中盤の新作からの曲の連なりが中だるみに見えてしまうような構図が良くなかったかもね。あと、比較対象として夏のap bank fes*5があるのも分が悪い。あんな素晴らしいコンサートにそうカンタンに敵うはずないから。
物販はちょっと見たい気持ちもあったけど、あんな人込みに紛れるぐらいなら死んだほうがマシなので、やめといた。帰りは春日から大江戸線ルートで。徹底的に人込みは避けたい派。


ネットでセットリスト探してて知ったんだけど、他の公演では「シーラカンス」演ったらしい。いいなあー。

*1:→ id:sickness:20040703

*2:アルバムリリースのツアーなのに、他の曲全部演って1曲目だけ演らない、ってありえなくね?

*3:たまにこういうタイプの曲書くよな、桜井って。

*4:さわりだけチャゲアスの「SAY YES」とか歌ったんだけど

*5:→ id:sickness:20050717