FIONA APPLE @ 東京国際フォーラム ホールC

ホールCって初めてだね、多分。いつもホールAだもんね。入場口のとこに今回の来日用の告知ポスターが貼ってあって初めて目にしたのだけど。可愛いなあ、Fionaちゃん。で、入場してすぐ席へ。お、結構イイ席だね、これは。ステージまでの距離がなかなか近い。Londonで観たときも当券で入った割りには悪くない席だったけど、今回はそれ以上にイイね。オレの席の右隣はPA関係者&撮影(録音?)クルーのスペース。撮影スタッフと思しき人間とレコード会社スタッフと思しき人間がセットリストの紙を手渡しでやり取りしてる。バカヤロー、そんなもん客の目に付くとこでやり取りすんな。チラっと見えちまったじゃねーか。1曲目はGet Him Backです。まあ、予想してたけどさ。半年前もそうだったんだし。そして、その撮影クルーのスペースの前の席に渋谷陽一が座った。何年ぶりだろう、ナマ渋谷陽一。すっかり老け込んでた。政則様と渋谷陽一大貫憲章って全員同い歳かなあ。


定刻より5分ほど遅れて場内が暗転。いきなり暗転するんじゃなくてジワーっと暗転していくのな。しかし、まあ、開演まで待たされなくて快適だった。Londonじゃ1時間も待ったからね。暗くなったステージにひとりまたひとりとメンバーが登場して持ち場に着く。最後に華奢なFionaちゃんが登場してピアノの前に着席。1曲目が始まる。というわけでGet Him Back。バンドメンバーはおそらく半年前と一緒だと思う。あのとき感じたのとまったく同じ感想を今回も早速抱いた。ドラムのお兄ちゃん*1が手数多すぎ&スネアの音硬すぎで3rdの雰囲気が出せていないのであった。個人的には硬いスネアは大好物だが、Fionaちゃんの世界観には合ってないと思う。Fionaちゃんのヴォーカルは取り立てて素晴らしい調子というわけでもなければ逆に悪い調子でもなく。1曲目が終わり2曲目へ。もちろんMCなしで。こりゃFionaちゃん今日もコミュニケーション取る気なしか(わ)? 2曲目はTo Your Love。さあ、オレの好きな2ndの曲だぞ。前回は2ndの曲が一番バンドの演奏に(というか上述のドラムのお兄ちゃんの演奏に)馴染んでると感じたわけだが、やはり今回も同じように感じた。というわけで素晴らしかったね、To Your Love。このときFionaちゃんはフードのようなものを被って演奏していた。まあ、次の曲のときには取っちゃってたけど。んで、Shadowboxerですよ。Londonの客は同曲のイントロが始まった瞬間ざわめいたんだけど、東京の客は静かでしたね。別にこの曲好きじゃない? そういうわけでもないか。まあ、個人的には超好きな曲ですね。素晴らしい歌いっぷりでした。きっと、どの曲もFionaちゃんにとっては単なる歌ではなく、いまだに特別な感情を歌うものであり続けているのであろう。途中からはFionaちゃんはピアノから離れ、ステージ中央に立ってパフォーマンスをするわけだが。やっと全身が拝めた。今日の衣装は黒のノースリーヴ(!)のワンピース(?)に赤いベルト。可愛いー。ステージの話に戻ると、I Knowが素晴らしかったね。2ndのラストを飾る名曲だが、素晴らしいパフォーマンスであった。続いてSleep To Dream。これはイントロだけで客がざわめきました。やっぱ、好きなのね。Fionaちゃん本人の気合も凄かったね。ヴァースを歌ってるときから踊りが凄いのよ。ものすごい躍動感。Londonで観たときはここまで踊り狂ってなかったかも。腰をクネらせる振りのときは黒いドレスにくっきりカラダのラインが浮かび上がって超セクシーでしたよ。そして、この曲においてはFionaちゃんに代わってピアノに着いたキーボードプレーヤーのおっちゃんがナイスでした。アウトロにおける強烈な演奏にオーディエンスも心酔していた模様、ということを熱く記しておく。その後はまた2ndと3rdの曲が続いた。3rdのOh Wellは素晴らしい曲だね。んで、再び1stの曲が登場でSlow Like Honey。これが素晴らしかった。アレンジはガラっと変わっていたけれども、うずくまるように歌うFionaちゃんの圧倒的な表現力に感服。個人的にはこれが一番のハイライトだった。ショウの本編はGet Goneが最後の曲となった。オレが2ndを愛する理由のひとつとして、9曲目も10曲目も両方アルバムを締める曲みたいな重厚さ&しんみりさが感じられるってことが挙げられる。その片方のGet Gone。素晴らしい曲だ。超名曲。


Get Goneが終わるとバンドはFionaちゃんを筆頭にステージ袖へと去っていく。上品な拍手でアンコールを求めるオーディエンス。ほどなくしてFionaちゃんが戻ってきた。やっとMC。今夜初のMC(わ)。いつものように早口で何言ってるのかよくわかんなかったけど多分「全然MC取らなくてゴメンナサイ。でも、アタシって面白いこととか気の利いたこととか言えないから」みたいなことを言ってたんだと思う。で、演奏のほうはExtraordinary Machine。前回もアンコール1発目がコレだったから予定どおり。んで、次にCriminal。客が喜ぶ。まあ、名曲ですよね、実際。で、その後ステージを去っていくFionaちゃんとバンド。客は立ち上がってスタンディングオーベーション。でも、オレはこの後さらにアンコールがあると信じてたから立ち上がらずに拍手してたんだけど。。 そしたら客電が点いちゃって。ありゃー、終わりですかー。Parting Giftの素晴らしい弾き語りがあると思ってたのに。。 残念です。
でも、逆に言うとLondonで観ておいてホントに良かったな。Parting Giftはホント感動的だったからね。

*1:mixiのコミュで知ったけど有名な人らしい