CHEAP TRICK @ 日本武道館

こないだも書いたように30年前の4月はオレまだ生まれてない。客層は当然のごとくかなり高め。若いファンは遠慮して来なかったのかも。なわけないか。オレの席は2階席ではあったけども角度が正面に近い角度だったので、こないだのBjorkのときと比べたら随分マシってな印象。開演時間ちょうどから特別フィルムを上映するので早く座席に着けという旨がアナウンスされる。ホントに19時きっかりに始まったね。大スクリーン(っていうか、白い布)に映し出される20分間のスペシャル映像。ほとんどはライヴ映像なんだけどね。1曲目はOh Candy。オレの大好きな曲で始まって嬉しいよ。Robin様のお顔が映し出された瞬間の会場の歓声が凄かったよ。正直、この日一番の歓声だったかも。。。 ライヴ映像以外では当時のTVコマーシャルが面白かった。HEAVEN TONIGHT発売時のコマーシャルらしい。時代を感じさせるぜ。


そのスペシャル映像の上映が終わるといよいよ本編の始まり。レコードの冒頭のあのMCが流れて、映像を映してた白い布がバサっと落ちてCHEAP TRICKの登場だ。もちろん1曲目はHello There。まあ、2階席は熱狂のオープニングとまでは言えないカンジだったけどアリーナは盛り上がってたでしょうね。Robin様の衣装が全身白のスーツでかなり微妙なカンジだったらしいが、2階席のオレにはよくわからず。っていうか、表情とかも全然見えないし。残念。序盤はねえ、全っ然MCがなかった。テンポよくポンポンと曲を演ってた。Big Eyesが良かったなあ。その後、ようやくMC。もちろんRick Nielsen先生がしゃべるのです。次の曲の紹介をして演奏へ移る。そのMCの内容ではオレは何の曲演るのか予想出来なかったんだけどイントロが始まってみたらIf You Want My Loveでした。もう、いきなりBUDOKANの時代の曲じゃないんだよ。BUDOKANの曲を中心に演るけど完全再現ではない、ってことね。と、そのときは思った。とはいえ、If You Want My Love自体はやはり名曲なのでハイライトのひとつではあった。次がSPECIAL ONEからのBest Friend。シーンと静まり返る武道館。これは好きな曲じゃないからオレもフォロー出来ないよ。ただ、演奏は素晴らしかった。終盤にかけての盛り上げが流石と思わせる。いつだってCHEAP TRICKはミュージシャンシップの高いバンドだ。盛り下がった熱気は次のVoicesで挽回。人気のある曲だもんねえ。あと、結果論だけど個人的には一番のハイライトだったのはHigh Rollerだったわ。改めて超名曲だと気づかされた。Bun E.もTomも素晴らしかったよ。前回の来日のとき*1唯一オレが知らない曲だったThat's 70's Songを今回も演奏してたな。当然のごとく盛り上がらなかったけど。忘れちゃいけないのはTomがリードヴォーカルを取るI Know What I Want。この距離じゃ先述のRobin様の白いスーツがどれだけイケてなかったのか、Robin様のアゴがどれだけヤバくなっちゃってるのか、それはわかりかねるけれども、でも、Tomが未だに超イケメンだってことだけは確実にわかるよ。超カッコイイ。超クール。あんなイイ男なのに、あんなヘロヘロな歌声なんだよ? そのギャップがまた最高じゃないの。オレはそれだけでごはん3杯はイケるよ(意味不明)。I Know What I Wantは絶対にセットリストから落ちることのない超重要なレパートリーだ。今回も最高だった。で、I Want You To Want Me、Surrenderと立て続けに演奏して本編を締める。会場の盛り上がりが最高潮だったのは言うまでもない。SurrenderではKISSのレコードを放出してた。70年代当時は毎回のお約束的な演出だったらしいが、オレは初めて見た。ちょっと感激。Rickの投げたそのレコードをゲットして喜んでいる女性の姿が2階席からも確認出来た。KISSのどのタイトルだったんでしょうね?


ここまでで、まだ1時間ぐらいしか経ってないんだが。本編終わってしまった。。 まだまだ聴きたい曲はあるが。。 どう考えても、そんなに長いアンコールは期待出来ない。うーむ。戻ってきて最初の1発目はDream Police。まあ、そうだよな、コレ欠かすってのはあり得ないよな。BUDOKAN当時は存在しなかった曲だが、だからってコレ演らないのはあり得ない。もちろん客も大喜びだ。そして、さらに欠かせない楽曲が続く。Auf WiedersehenとClock Strikes Tenだ。やっぱ、Clock Strikes Tenが人気あるんだなあ。そして。Goodnight Nowが始まってしまった。これが始まったら覚悟を決めねばなるまい。ホントにラストだ。メンバー4人の勇姿をしっかり堪能。曲が終わると4人が肩を並べて一礼。今宵のコンサートの終了とあいなりました。
時計を見ると20時40分。最初の20分が映像上映だったことを考えると実質1時間20分のステージか。うーん、短い。。 ただ、やっぱり、Bun E.の腰の具合が良くないのかなあ。2時間のコンサートはもう期待出来ないのかもしれない。ただ、時間の短さには目をつぶったとしても、やっぱりセットリストには納得出来ないよなあ。AT BUDOKANの完全再現がデマだったとしても、最低限、LookoutとAin't That A Shameは演ってほしかったよ。Need Your LoveとAin't That A Shameの2曲がAT BUDOKANの中核を成す曲だと思う。ロックの名盤と目されている理由だと思う。1stの曲が1曲もなかったことも個人的には痛かった。このセットでは正直、近年のセットリストと大差がなく30周年を祝うスペシャルな公演というカンジはしない。まあ、救いはバンドの演奏が終始素晴らしかったことと、武道館にしちゃ音が悪くなかったことかな。近い将来出るであろう新作には期待してるし、またすぐ来日してください!

  1. Hello There
  2. Come On, Come On
  3. Big Eyes
  4. California Man
  5. If You Want My Love
  6. Best Friend
  7. Voices
  8. Downed
  9. High Roller
  10. The Flame
  11. That's 70's Song
  12. I Know What I Want
  13. I Want You To Want Me
  14. Surrender

encore

  1. Dream Police
  2. Auf Wiedersehen
  3. Clock Strikes Ten
  4. Goodnight Now

*1:そのときの模様 → CHEAP TRICK @ 東京厚生年金会館