2011年総括

<Albums>

1.DISCHARMING MAN 『フォーク』
フォーク
2.COMMON 『THE DREAMER/THE BELIEVER』
Dreamer the Believer
3.JILL SCOTT 『LIGHT OF THE SUN』
Light of the Sun
4.GRAPEVINE 『真昼のストレンジランド』
真昼のストレンジランド
5.RAPHAEL SAADIQ 『STONE ROLLIN'』
Stone Rollin'
6.311 『UNIVERSAL PULSE』
Universal Pulse
7.FACE TO FACE 『LAUGH NOW... LAUGH LATER』
Laugh Now... Laugh Later
8.RIVAL SCHOOLS 『PEDALS』
Pedals
9.JUJU 『YOU』
YOU
10.DJ SHADOW 『THE LESS YOU KNOW,THE BETTER』
Less You Know the Better
次点:TIM CHRISTENSEN、BRUTAL TRUTH、THE ROOTS


前作リリースからそう長い時間が流れたわけではないけど紆余曲折はあったDISCHARMING MAN。いい曲いっぱい入ってる。前作と同じ佇まいの作品を出されるよりよっぽど良かったと思うよ。自分の好きな楽曲をなかなかライヴで演ってもらえないという難点はあったけど。自分の好きな「Re:Fine Tuning」を全然演らないんだよね。


COMMONは14年ぶりにNO I.D.をプロデューサーに迎えた作品。そんなもん最高に決まってる。最初から最後まで安心して聴ける内容。実にハイクオリティ。


Jill姐さんは約4年ぶり。ほぼ同時期にHIDDEN BEACHからの未発表曲集も出て、そっちも良かったけど、ここはもちろんオリジナルアルバムのほうをセレクトする。5曲目から7曲目あたりが自分のなかではハイライト。


GRAPEVINEも良かったなあ。今思えば長田プロデュース時代の集大成って捉え方で正しいのかな。


RAPHAELの作品は60'sを下敷きにした前作に続いて今度はRock'n'Rollできた。今回も短めのあっさりした作風で本人にしたら簡単に作れちゃうのかな。


311は前作からのインターバルが珍しく(?)短かったんだけど、なんと8曲で30分という内容でフルアルバムとして捉えていいのか戸惑うところではある。でも、楽曲は安心して聴けるクオリティ。個人的には7曲目が好きだな。


復活FACE TO FACEのカムバックアルバムはもちろん過去の名作に肩を並べることはできないけど、それでも十分に及第点でしょう。決定的な捨て曲はないしね。ライヴ観たいな。来日してほしいな。


RIVAL SCHOOLSもこれが復活作。決定的な名曲はないものの、総じて楽曲のクオリティが高いのはさすがWalterといったところ。


JUJUは楽曲のバラエティはなくなったものの、いい曲が並ぶ内容。Snoopyとコラボしたジャズアルバムも良かったけど、ここではこのオリジナル作のほうを挙げとく。


DJ SHADOWの新作良かったわ。前作とかまったくピンとこなくて、もう縁がないかと思ったけど。今回はすごく気に入った。ずばりポップなんだと思う、今回。


そいでまあ、Timの新譜をまさかベスト10に入れられないとは。バンドサウンドが奏功するのはむしろアルバムよりツアーで、かな。作品的にはラストに入ってる弾き語りの曲がやっぱり輝いてて、アルバム全体に対する評価を下げざるを得ないかなと。

<Tunes>

1.WINDA 「セナカ」
2.WINDA 「Bells」
3.WINDA 「ヒトトキ」
SENAKA EP / WINDA
4.THE ROOTS 「LIGHTHOUSE」
Undun
5.RIP SLYME 「センス・オブ・ワンダー
STAR


まあ、順不同です。4人編成に生まれ変わって1年あまり、遂に届けられたWINDAの新音源は最高だった。ライヴで聴きなれてはいるけど、新たな発見もある楽曲群。4人のバランスが素晴らしいですわ。あと、曲がいいですわ。あと、声がいいですわ。


ROOTSはアルバム自体良かったけど、アルバム部門に入れられなかったら、こっちに入れようと思ってた。ま、アルバムのなかで最も王道の曲かな。


RIP SLYMEもアルバム部門に入れられなかったら、こっちに入れようと思ってた。もう、『MASTERPIECE』を最後に、もう彼らの作品は聴かなくていいかなと思ってたけど(だってタイトルが「最高傑作」じゃん)、妙に耳心地が良くて再び聴きたいと思ったんだな。

<Live Performance>

1.GAUZE @ 新宿ANTIKNOCK 5/21
2.ANGIE STONEBillboard LIVE TOKYO 2/9
3.MR. CHILDREN日産スタジアム 9/3
4.THE POP GROUP幕張メッセ 8/14
5.MOUSE ON THE KEYS @ 新代田FEVER 6/12
次点:RETURN TO FORVER


GAUZEのFxOxBとの対バンの日は間違いなく歴史に残る日だったのだと思う。自分はあと何年ぐらいGAUZEのライヴを観続けるのかわからないけど、こういう日はそうそうない、というか、もしかしたら一生ないのかもしれない。シンさんのMC。この日のための新曲。チャリティーTシャツ。新曲の歌詞カード。シンさんと交わした握手。すべてが奇跡。すべてが特別。日本は絶対死にません。


ANGIE STONEは三度目の正直でようやく観ることが出来たのだった。初めてナマで観たAngieさんはオバサンを通り越してお婆さんであった。しかし、パフォーマンスは実に素晴らしかった。セットリストのバランスも良かったしね。


ミスチルは実に4年ぶりに観ることが出来た。座席は最悪だったが、パフォーマンスは素晴らしかった。サポートミュージシャンなしっていう潔さも素晴らしいなと思ったし、それが成立してるところを見て、やっぱりまだロックバンドなんだなという印象を持てたのであった。


POP GROUPはセットリストこそ短かったけど、完璧なパフォーマンスだったと思った。偉大であり続ける、POPであり続ける、それって可能なことなんだな。あり得ることなんだな。


MOUSE ON THE KEYSは、この日出演した全バンドが素晴らしくて、あまりにも素晴らしい一夜だったんだけど、そのなかでも衝撃的なパフォーマンスだった。METALLICAびいきのオレとしては反応も大きかった。