2013年総括

ちゃんと年明け直後に年間総括を書いていたころが懐かしい。と同時に信じられない気もする。そんな早く書けるか!って思っちゃうもん。


<Albums>

1.SUPERCHUNK 『I HATE MUSIC』
I Hate Music
2.THE WAYNE SHORTER QUARTET 『WITHOUT A NET』
Without a Net
3.GRAPEVINE 『愚かな者の語ること』
愚かな者の語ること [初回限定盤](アナログ盤LPレコード・ジャケット仕様)
4.Perfume 『LEVEL3』
LEVEL3
5.MELT-BANANA 『FETCH』
Fetch
6.HDQ 『LOST IN TRANSLATION
Lost in Translation (Import)
7.TIM CHRISTENSEN, MIKE VIOLA & TRACY BONHAM WITH THE DAMN CRYSTALS 『PURE McCARTNEY』
ピュア・マッカートニー(初回生産限定盤)(DVD付)
8.DAVID BOWIE 『THE NEXT DAY』
The Next Day
9.BLOODTHIRSTY BUTCHERS 『youth(青春)』
youth(青春)
10.RIP SLYME 『GOLDEN TIME』
GOLDEN TIME(初回限定盤)


1位は前作に引き続いて大傑作を放ったSUPERCHUNK。何から何までが完璧なレコードだったね。
2位に選んだのは御大Wayne Shorterのカルテット。個人的には初めて新作をリアルタイムで聴いたな。中身は名曲のオンパレード。23分にも及ぶ「Pegasus」のカタルシス。素晴らしい。
3位にはGRAPEVINEを選んだ。前作『真昼のストレンジランド』がバンドの集大成と言える大傑作だったのに対して、今作は久方ぶりのセルフプロデュースとなる新機軸の一枚。全10曲でサラっと聴けるわりに個々の楽曲の強度はかなりのもので流石の一言。前にも言ったかもしれないけど、個人的には6曲目「迷信」が大好き。ツアーでは大して重要な位置づけの曲じゃなかったけどね。
そして、4位にPerfume。前作『JPN』もかなりお気に入りだったけど、今作も気に入ったわ。自分はサマソニでしかPerfumeのライヴを観たことがないから、今回の作風(あるいは一部の楽曲の曲調)がどんなふうに提示され、どんなふうに受け止められているのかわからないんだけど、踊りたい人は自由に踊ればいいんだよ的な空間がそこに現出しているのだとしたら、それは素敵なことだなと。
MELT-BANANAは5位に。聴きやすいし完成度高いし。もっとライヴ観たいけどなあ。
お次6位はHDQにした。前にも書いたけど、オレにとっては初めてリアルタイムで聴く新作だ。まあ、さすがに、過去の作品より優れているとは言わないし、個人的にはLEATHERFACEの近作より上だとも思わなかったけど、それでも、流石のクオリティであることは確か。ライヴ観たいなあ。来日してくんないかなあ。
7位にはTimがSir Paulの70歳のバースデイを祝して開催した『RAM』完全再現ライヴのライヴ盤を。普通はこういう企画盤はアルバム部門に選ばないんだけどね。でも、一昨年のアルバムも去年の来日公演もランクインさせられなかったのが悔しいから、半ば無理矢理にランクインさせてみた。自分が買ったのはアナログ+DVDのヴァージョンなんだけど、オマケのDVDまで含めての評価とさせていただく。ってか、これ、ライヴアルバムとしてでなく映像作品として出したほうが良かったと思うけどね。画質も音質もすこぶるご機嫌なDVDだよ、これ。ステージ上のミュージシャンがみんな楽しそう。それこそがSir Paulの音楽性の魅力を端的に伝えている。そして、Sir Paulのお祝い企画だのに『DOUBLE FANTASY』のTeeシャツを着て出てきちゃうTimの正直者ぶり。ww
そして、8位にBowie。1曲目のタイトルトラック「The Next Day」、スネアの一撃が鳴った瞬間に傑作だと確信したし、その時点ではこれを1位にするつもりだったわ。その後あれよあれよと色々な作品に抜かれ、結局この順位に。制作側の視点でこのアルバムをもっと良くしようと思ったら、やっぱり、曲を削ることだよね。いい曲をもっと引き立たせるためにも。でも、Bowie自身はそういう考え方はしなかったんだろう。収録した曲すべてに「言いたいこと」が詰まっていて、それを吐き出したのが今回のアルバムなんだろうね。もちろん、オレはファンだから10年ぶりの新作が届けられたってことだけで嬉しいし、内容もかなり楽しめたけどね。そして、唯一惜しむらくはBowieにツアー復帰の意志はなさそうなこと。Mick Jaggerに負けじと若々しいパフォーマンスを見せてほしいものだけれど。
9位にはBUTCHERSを。未だに捉えきれないな、この音像を。あんまり『NO ALBUM 無題』との違いがわからなくて。まあ、オレが理解してないだけでしょう。これからもっと好きになるでしょう。
そして、最後はRIP SLYME。正直、このあたりの順位になると無理矢理選んでる感はある。でも、よくできてる作品だと思う。楽曲のバリエーションがいいね。


<Tunes>

1.JAJOUKA 「JOY」
Joy
2.SUPERCHUNK 「SUNSET ARCADE」
Me & You & Jackie Mittoo [Analog]
3.VIOLENT ARREST 「DISTORTED VIEW」
DISTORTED VIEW / VIOLENT ARREST
4.HDQ 「TORONTO」
Toronto by HDQ
5.DROPDEAD 「LAST BREATH」
Last Breath


JAJOUKAの音源は良かったなあ。この後、捨蔵氏が脱退したことにより、この編成での音源は唯一のものとなってしまったわけで、その意味でもこの音源は重要だなあ。
SUPERCHUNKはアルバム部門でも間違いなくランクインさせると思うけどランクインさせたけど、チューン部門にも絶対入れたいと思わせてくれるほどの名曲だなあ、これは。こんなイイ曲をアルバム未収録にできちゃうってのがアルバムのほうの充実ぶりをも示している。
VIOLENT ARRESTは本当に存在自体知らなかったんだよね。リアルタイムで聴いていたわけじゃないけど、オレはRIPCORDの大ファンで。そして、DUMBSTRUCKに関してはリアルタイムで聴いた大好きなバンドだったんだけどね。ハードコア自体に疎くなってしまって、その後世界で何が起きているのかまったく知らなかったわけだ。このVIOLENT ARRESTは結構前から活動しているみたいだね。結成当初はドラムのJohn Millerも在籍してたみたいだけど既に脱退済みとのこと。でも、Johnがいなくてもやっぱりあの音だ!何のヒネリもないけど、全然イイ。オレは燃える。
まさかの再結成HDQは音源をリアルタイムで買うの自体が初めてで。そういう意味でも記念になったなあ。アルバム未収録のこの曲は名曲だね。正直、アルバムに入れたほうが良かったんじゃないかなとも思える。
正直、あと一曲は決め手に欠けて何を選んでも良かったかもしれないけど、とりあえず、SOIL & "PIMP" SESSIONSを挙げとく。久しぶりに聴いたDROPDEADの新曲はどれも最高だった。


<Live Performance>

1.BLACK SABBATH @ 幕張メッセ 5/12
2.THUNDER @ CLUB CITTA川崎 11/23
3.SHUGGIE OTIS @ Billboard LIVE TOKYO 4/1
4.CHEAP TRICK @ 幕張メッセ 8/11
5.鉄アレイ @ 新宿LOFT 8/17
次点:BOBBY WOMACKGRAPEVINE、SOIL & "PIMP" BIG BAND、THE WILDHEARTS


この部門はメタルだらけだな。まあ、自然なことだね。完全に客観的な評価基準で臨むならSABBATHが1位ってことはないかもしれない。でも、人生で3番目に好きなバンドがやっと初来日を果たしたんだよ? そんなもん客観的になんかなれないし、なる必要もないでしょ。THUNDERは本当に最高だったな。世界最高のライヴバンドのひとつです、間違いなく。Shuggie Otis素晴らしかったなあ。本当に不思議な体験だった。CHEAP TRICKは久々に会心のライヴだったね。そして、5年ぐらいぶりに観た鉄アレイはカッコ良かったなあ。念願叶って初めて行ったCHELSEAの日。なので、4分の3DEATH SIDEも初めて観られたのだけど、ここでは鉄アレイのほうを挙げておく。
次点にBobby Womack。残念ながらランクインさせられなかったけど、曲単位で言えば文句なしの1位だった。それは「A Change Is Gonna Come」を演ったとき。年間ベストどころか人生で3本の指に入る瞬間だったんだと思う。あんなに泣いたの久しぶり、というより初めてかも。あのイントロが流れた瞬間、洪水のように涙が出てきた。言わずもがな、Soul史上に燦然と輝く超名曲だし、もっと言えば20世紀最高の楽曲のうちのひとつだろう。Bobby Womackは師匠Sam Cookeにこの曲を初めて聴かされたとき、いい曲だとは思いつつも死を予感させる曲だと感じ、それを直接Samに伝えたそうだ。ほどなくSam Cookeは本当に鬼籍に入る。そして、Bobby Womack自身が生死を彷徨って帰還した今、その彼が歌う「A Change Is Gonna Come」はよりリアルに響く。5年分の涙と5年分の鳥肌があの瞬間に集約されたかのような、そんなひとときであった。