Paul McCartney @ 東京ドーム

しっかし、まあ、高いチケットだ。フェスのような値段だもんな。でも、しっかりSOLD OUTするのよな。オレも2口応募したけど1口しか当たらなかった。というわけで、今回は最終日のみの参戦。まあ、どうせ、セットリスト変わらないし、いいか。


開演5分ぐらい前に中に入れたけど、すごい混雑ぶり。結局トイレ行くの諦めたもんね。席に着いてみるとそんなに悪い席じゃなかったね。1階席の13列目なんだけど、角度的にもそんなに悪くなかったから。で、開演は当然のことながら押したけどね。19時ぐらいからはBGMと映像が流れ始めたんだけど。そしたら、BGMでフツーに「Let'em In」とかが流れちゃって。ここで流れたってことは本編では演らないってこと?うーーーん。「Silly Love Songs」も流れ始めちゃったよ。WINGSのことをほとんど知らないオレが言うのも何だけど、この曲が持ってる雰囲気なんかがWINGSらしさなんじゃないかね。なーんてことを考えてたら、ヴォリュームが大きくなってきて会場全体が盛り上がってきた。いよいよ、Sir Paulの登場だ。


噂どおり1曲目は「Eight Days A Week」だったね。BEATLESで好きな曲を5曲と言われたら難しいし、自分の場合Johnの曲ばっかになっちゃうんだけど、「Eight Days A Week」は必ず入れることにしてる。大好きだから。なので、超嬉しいオープニングのはずなんだけどね。もうちょっとテンポが欲しいのかな。アレンジにあまり満足できずといったところ。会場は当然超盛り上がってたけどね。ハンドクラップもあるしさ。で、2曲目に新作のオープニングを飾る「Save Us」。正直、これが1曲目でもいいんじゃないかな、って。現役バリバリ宣言にもなるしさ。実際、素晴らしいパフォーマンスだったよ。ところで、Sir Paulの出で立ちは赤のジャケット姿。その立ち姿、実にキマってる。ステージの左右にスクリーンがあるんだけどね。オレの位置からはどっちのスクリーンも見にくくてヤキモキ。
最初のハイライトは「Let Me Roll It」だったのかな。11年前よりさらにBeatlefulになった今回のセットリストだからね、こういう曲がむしろ余計にグっときちゃうのかな。「The Long And Winding Road」は今回も同じ感想だったかなあ。振り返ってみると11年前はまだ『LET IT BE.. NAKED』はリリースされてなかったんだな。その1年後にリリースになったんだな。結局、その後もこの曲のアレンジの変更はないみたい。いっそ弾き語りでも。あと、序盤のハイライトはその次に演った「Maybe I'm Amazed」だよね。Lindaに捧げるとのこと。あ、スクリーンの字幕にも言及しとかないとね。こういう「Lindaに捧げる」のようなSir Paulの言葉が同時通訳でスクリーンに映し出されるわけだが、これは11年前とは比べ物にならない進化を遂げてたね。やっぱ、音声認識仕様になったのかな?


さらに、ハイライトをかいつまんでいくと、この日のTOP5に入れたいのは「We Can Work It Out」と「And I Love Her」なんだよね。そもそも、両方とも大好きな曲だし。ここまでの時点ですでにベースにピアノにギターにと縦横無尽の大活躍だよ、Sirは。そして、これもまた11年前を思い起こさせる選曲だったのは「Blackbird」だなあ。11年前のライヴきっかけに好きになれた曲って何曲かあって。たとえば、先述の「Let'em In」とかこの曲とかがそうなんだけど。そもそもオレは未だにWHITE ALBUMが好きじゃない。やっぱ、ライヴで聴くってのは特別な体験なんだね。新作からはタイトルトラックの「New」が良かったよね。そして、今回のツアー用のセットリストのなかでも目玉と目されている楽曲その1はSGT. PEPPERからの「Lovely Rita」。オレは「A Day In The Life」を別とすればこの曲が一番好きだ。ちゃんとピアノパートも再現するか不安だったけど、ちゃんと演ってくれた。嬉しかったなあ。んで、その2が「Being For The Benefit Of Mr. Kite!」だったと思うんだけどね。うーん、自分はグっとこなかったなあ。それ演るんなら「With A Little Help From My Friend」演ってくれよと思ったり。
Johnに捧げる「Here Today」とGeorgeに捧げる「Something」は11年前と同じ下りだよね。11年間演り続けてるのかな?? やっぱり、「Something」はウクレレ弾き語りアレンジだったけどね。「またかあ」と思いつつ途中からバンドアレンジになって最高のパフォーマンスに。正直、最初からバンドアレンジで演ってくれたほうが。。。 実際、ここをショウのハイライトに挙げた人も多かったみたいよね。
さあ、いよいよ終盤。「Band On The Run」のイントロが始まった瞬間のあの安堵感と感動は一体何だろう。BEATLESナンバーの果てしない応酬の果てにたどり着いたWINGSナンバー。泣きそうになったわ。超名曲。「Back In The U.S.S.R.」もカッコ良かったなあ。「Live And Let Die」の火薬も完全に予定調和なれど、やっぱり盛り上がるわなあ。そして、「Hey Jude」でいったん本編は終了。
アンコールその1。「Day Tripper」も最高だったんだけど、その後に演った「Hi, Hi, Hi」こそこの日最大のハイライトだったのかも。このバンドの真髄を見た気がする。
そして、アンコールその2.入場時に配られた赤のサイリウムを折ってスタンバイ。アコギを携えて出てきたSir Paulを赤一面の演出でお出迎え。綺麗だったね。「Yesterday」から「Helter Skelter」っていう振り幅も良かったな。「Helter Skelter」カッコ良かったよ。そして、オーラスは泣く子も黙るAbbey Roadメドレー。何も言うことはない。ただただ最高であった。


WINGSファンではなく、ソロキャリアのファンでもなく、ただ単にBEATLESが好きなだけのオレがセットリストに対してとやかく言えることもないんだけど、そんなオレでも「Jet」演らないのはどうかと思った。そしたら、どうやら、数少ない日替わりナンバーのひとつだったようで、他の日には演ったそうな。そんな大事な曲日替わりにしちゃダメやろー。
あと、まあ、とにかくPaulが元気だった。ステージを去っていくSirの最後の一言は「See you next time」だった。本当にnext timeはあると思う。10年後80歳でも全然やれる。そう確信させてくれるライヴであった。ありがとう、Sir Paul McCartney

  1. Eight Days A Week
  2. Save Us
  3. All My Loving
  4. Listen To What The Man Said
  5. Let Me Roll It
  6. Paperback Writer
  7. My Valentine
  8. Nineteen Hundred And Eighty-Five
  9. The Long And Winding Road
  10. Maybe I'm Amazed
  11. I've Just Seen A Face
  12. We Can Work It Out
  13. Another Day
  14. And I Love Her
  15. Blackbird
  16. Here Today
  17. New
  18. Queenie Eye
  19. Lady Madonna
  20. All Together Now
  21. Lovely Rita
  22. Everybody Out There
  23. Eleanor Rigby
  24. Being For The Benefit Of Mr. Kite!
  25. Something
  26. Ob-La-Di, Ob-La-Da
  27. Band On The Run
  28. Back In The U.S.S.R.
  29. Let It Be
  30. Live And Let Die
  31. Hey Jude

~encore~

  1. Day Tripper
  2. Hi, Hi, Hi
  3. Get Back

~encore~

  1. Yesterday
  2. Helter Skelter
  3. Golden Slumbers
  4. Carry That Weight
  5. The End