METALLICA THROUGH THE NEVER

観てきた。ユナイテッド・シネマとしまえんまで行って観てきた。IMAX 3Dでの上映というとそこしかなかった。あんなとこに映画館があるってこと自体が不思議。


さて、この作品。正直なところ評価はとても難しい。METALLICAのライヴ映像とアクション映画の要素が融合して一本の映画になってるからだ。まず、前者は素晴らしい。自分はIMAXの上映を観るのが初めてなので、この作品の映像自体が凄いのかIMAXによる恩恵なのかはいまいち判別しづらいのだが、それでも、今回目の当りにした映像は凄いとしか言いようのないものだった。本物のライヴで最前列のチケットが手に入ったとしても、あれと同じ光景を目にすることはできないのだから。Jamesの手元に寄る。Robertの手元に寄る。Larsの顔面に寄る。Kirkの手元に寄る。そんな映像はこういう映画体験を通してしか得られないものだから。音に関しても不満はないのだが、もっとラウドでもいいぐらいだと思った。ステージ演出に関してもただただ凄いの一言だ。世界一のメタルバンドでしかあり得ない規模の演出の数々。そして、過去のMETALLICAのステージ演出の集大成といった趣もある。過去のそれらのライヴを生で体験していないオレとしては嬉しい限り。JUSTICEの女神像の構築と破壊。そして、98年ごろのツアーでやっていたステージそのものが破壊される演出とその後のガレージ風の演出。言葉もないほど素晴らしい。演奏面も大きな問題はないだろう。もう、METALLICAはLarsが上手いだの下手だのでごちゃごちゃ言われる存在ではないということだ。ただ、セットリストに関しては苦言を呈したい部分もある。最大の問題はやはり「Battery」が途中でバッサリ切られることだろう。「Battery」切るか? 信じられん。タイトルにもなった「Through The Never」が入ってないセンスもオレにはわかりかねる。


さて、問題はアクション映画の要素だ。要らんだろ、ぶっちゃけ。素直にライヴ映画にすればいいものを。実験なのか、信念なのか、エクスキューズなのか。こんなにも凄いライヴ映像なのだから、ストレートにそのまま提示してほしかった。というか、今からでも出来るだろ。素材はあるんだから、編集し直して新装版として公開してくれればいいのだ。頼むぜ!誰にお願いすればいいかわからないので、とりあえずLarsに言うか。Hey, Lars! Please!