Nas/タイム・イズ・イルマティック

観てきた。平日だったこともあって、そんなに混雑してなかったね。悠々観られて良かったわ。


Nas自身の生い立ちからデビューに至るまでの半生、そして『ILLMATIC』の収録曲についてが語られる70分ちょっとのドキュメンタリー。コンパクトにまとまっていて観やすいのは事実だけど、もうちょっと長くてもいいかなと。実際インタビューの素材はもっと多く収録されたのだろうし。特に、Premo先生、Pete RockQ-Tip、Large教授の語りをもう少し聞きたかったなと思うので。リリシストNasに焦点が当てられてるので、トラックに関する言及は控えめなのよね。まあ、それはこの作品以外の資料を漁れば色々出てくるのかもしれないけど。


父親Olu Daraは読書家だったようで、家にはあらゆる書物があったのだとか。それがリリシストNasの原点であり源泉なんだねえ。すでに故人だそうで写真しか出てこなかった母親はすごく美人な人だった。
ILLMATIC』のインナーにはホームであるプロジェクトで撮られた集合写真とIn Memory Ofのリストが掲載されているわけだが、、、あの写真に映っているほとんどの人が厳しい現実にさらされている(中央に映っている可愛い子どもたちまで!)ことがNasの弟の口から生々しく語られたり、リストの先頭に載っているIll Willの死についても生々しく語られたりで、本当にLife's A Bitchなのだなと。


オレは昔から「The World Is Yours」が一番好きだったんだけど、今もそれは変わらないかな。そして、この作品も最後は「The World Is Yours」で幕を閉じる。It's mine, It's mine, It's mine. Whose world is this ? The World Is Yours ! The World Is Yours !