CHEAP TRICKのBun E.のこと

自分は最近まで全然知らなかったのだけど、どうやら現在のCHEAP TRICKにはBun E.がいない模様。きっと、こないだ来日したSABBATHにBill Wardがいないのと似たシチュエーションなんだろうなあ、と邪推。オレが前回CHEAP TRICKを観たのはBUDOKANの30周年記念のとき。そのときのオレの感想は「セットリストが短すぎる」ということと「おそらくそれがBun E.の腰の具合に起因するものなんだろうなあ」ということ。文字にして書いたのはそれだけだけど、実際に頭のなかで考えたことがあるのはメンバー4人だけでの演奏にこだわらずとも、サポートのドラマーが帯同して、もっと長いコンサートをしてくれたらいいなあ、ということ。歴史が長いバンドだから演ってほしい曲はたくさんあるし、さらには現在進行形で素晴らしい作品を作り続けているバンドだから新しい曲だってたくさん演ってほしいわけで。それであれば、ドラマーが2人参加して2部形式みたいにするのもアリかな、なんて思っちゃったんだよね。まあ、でも、ミュージシャン本人にしてみたら、それは簡単に受け容れられることではないのかもしれないよね。Bill Wardの場合は実際に「コンサート全体のうちの一部の曲だけでドラムを叩く」ことを求められて断ったのだとか。両バンドともメンバー全員が高齢ではあるけど、そのなかでもやっぱりドラマーという職業が一番不利だよなあ。そう考えると、Charlie Wattsは凄い。


で、そのBun E.の代わりにRickの息子がドラムを叩いているというCHEAP TRICKは、いみじくもオレが願ったとおりにセットリストが長くなり最近聴けなかった曲が演奏されているそうだ。そのことを喜ぶべきか、Bun E.がいないことを悲しむべきか。まあ、両方だよな。Bun E.がドラムじゃなかったらCHEAP TRICKの音楽性は絶対違うものだっただろうし、それはBill Wardにも言えることだよね。近い将来ちゃんと復帰してほしいな、Bun E.には。