BLACK SABBATH 『PARANOID』 (1971)

Paranoid

Paranoid


SABBATHの代表曲「Paranoid」をフィーチャーした2ndアルバム。だが、「Paranoid」は一番良くない曲だ。っていうか、このアルバムにはエピソードがあってね。ホントは本作のタイトルは『WAR PIGS』になるはずだったらしい。だからこそ、ジャケットには豚男が映っているのだそう(Ozzy談)。でも、言われなけりゃ豚男だってわからないな。(笑)んで、レコーディング完了直前にスタジオで急遽完成した「Paranoid」をレコーディングしてみたら、出来があまりにも良かったので、アルバムタイトルにまでなってしまったとか。バッキャロー、「War Pigs」のほうがずっと名曲だよ!


と、まあ、いきなり毒を吐いてしまったが、本作がダメなわけではない。っていうか、決して「Paranoid」が駄曲なわけではない。他が良すぎるのだ。A面に「Paranoid」、「War Pigs」をはじめ超有名曲4曲が並ぶが、本作が本当に恐ろしい所以はB面にある。まず、5曲目「Electric Funeral」。DOOM METAL(←死語か)聴く人ならわかると思うけど、この曲はホント最高中の最高。おっそろしくDoomyな雰囲気で始まって思いっきりHeavyにキメた後テンポチェンジして、Rock'n'Rollなパートに突入するトコなんか超カッコイイ。オレはこの部分を聴く度に鳥肌が立つ。実際、多くのバンドがこのパートをパクった。っていうより、これはもう方法論として確立しちまったといったほうがいいか。あとは、やはり、「Fairies Wear Boots」。1stのブルーズロック風味を一番引きずった曲だと思う。SABBATHが何処から来て何を成し遂げたバンドなのか、それを知りたければ、この曲を聴けばいい。英国ブルーズとドラッグ賞賛とCREAM・ZEP・PURPLEのヘヴィメタル分子。それらを融合して、彼らは初期3部作を作り上げたのだ


はあー、ナマで聴きたい。「War Pigs」と「Fairies Wear Boots」。はあー(ため息)。