殺された生き心地

意味のないものに意味を見出したがる癖は
見え得るはずの全ての未来を見えなくしてしまい
恐怖と不安が実体化して自分を包み込む
振り返ることも走り出すことも怖いことのように感じられ
遂には顔を上げることすら怖くなる
言うべき言葉は封じられ
見るべき光は閉ざされた


心地の好い敗北感が自分の言い訳、自分のシェルター
その敗北感すら失ったなら、閉塞感だけが現実になる
掘り続けた穴は自分をハメるための落とし穴
拒み続けた人間らしさの代償は、殺された生き心地


さあ、犯人は誰だ
さあ、殺しに行け、今すぐに
責めることの出来る唯一の人間を
冷酷なる愚か者を
お前のその手で