STEVIE WONDER @ さいたまスーパーアリーナ

開演が16時という、ものすごく年配者向けな設定。まあアーティスト側も客側も年いってますんで。客層は老若男女ってカンジじゃなかったもんね。やっぱ大人なカンジだった。オレの座席は3階席。でも、角度的には正面に近いので悪くなかったよ。


定刻を15分ほど過ぎて場内が暗転。暗いなかをバンドが登場して定位置に着いた(と思われる)。最後にスタッフ(いや、コーラスの人かな?)に手を引かれ御大が登場。場内が熱烈な拍手で迎える。Stevieが中央に着くと、いよいよ1曲目が始まる。みんなすぐに「Too High」だって気付いてたと思うけど、でも、コーラス隊が最初のコーラスを入れた瞬間に歓声が大きくなって、Stevieが最初のヴァースに入った瞬間さらに大きな歓声がどっと沸いた。感動。こういう始まり方で良かった。来て良かったなあって、この時点で確信した。御大は最初からヴォーカルの調子良かったよ。それもまた嬉しい要素だった。バンドのほうはそうだな、最初こそ音のバランスが悪かったかな。バンドのせいじゃないかもしれないけど。ベースが少しキツめかなと思う程度。でも、普段ロックのライヴばっか行ってるオレとしては、あんなの全然許容範囲だけどね。
「Too High」が終ると、間をおかずにそのまま「Visions」へ。おおー、アルバムどおりの曲順。アルバム至上主義のオレはいつも書いてることだけど、(ある程度のトータル性を重んじて作られたレコードなら)曲から曲へ繋がる瞬間にはマジックがある。それを再現してくれた。そしてさらに「Living For The City」へ。正直言うと、「このまま『INNERVISIONS』完全再現してくれちゃうの?」と10%ぐらい期待してしまった(わ)。それはそうと「Living For The City」は凄かったよ。いきなりハイライトが来ちゃったカンジ。多分この時点でアリーナの人は結構立ち上がって観てただろうね。3階席のオレの周りは誰も立ってなかったんだけど。だもんで、オレも最後まで座りっぱだった。あーあ、踊りたかったねえ。この後、「Golden Lady」じゃなくて「Higher Ground」だったり、さらに飛ばして「Don't You Worry About A Thing」演ったりしたんで完全再現ではなかったわけだが。あたりまえか(わ)。でも、「Don't You Worry About A Thing」はお気に入りの曲だから嬉しかったな。超最高だった。


『INNERVISIONS』が終わって次は『TALKING BOOK』へ。アルバム毎に固めてたね、セットを。「You're The Sunshine Of My Life」、「Tuesday Heartbreak」、「Maybe Your Baby」、「Superstition」を演奏。でも、「Maybe Your Baby」演ったの憶えてない(わ)。「Superstition」が強烈過ぎて吹っ飛んじゃったらしい。自分は間違いなく「Superstition」が最高のハイライトでした。Stevie本人の歌唱もバンドの演奏もクラクラするほど素晴らしかった。アリーナの客がうらやましくてしょうがなかったよ。オレも踊り狂いたかった。


黄金期の曲を惜しげもなく連発し終わって、さすがに会場全体ちょっと落ち着いたかな。この後の時間は。そこへ「Isn't She Lovely」。もちろん会場の歓声は凄かったんだけど。でも、この曲は短かったな。多分エディットヴァージョンよりもっと短かったんじゃないかな。あっという間に終っちゃった。もっと聴きたかったあ。んで、この後、ピアノの弾き語りコーナーに入ります。「Overjoyed」*1がやっぱり人気あるみたいだし、オレも好き。すげー良かった。それはそうと、もう何度も来日公演をこなしてるStevieは割と日本語のフレーズをご存知のようで。「チョットマッテクダサイ」とか、そういうの。なかなかいいカンジであった。「Yerster-me, Yester-you」とか「My Cherie Amour」とかはやっぱり固まってた。時代ごとに固まってるカンジだよね。多分。


それで、「Sir Duke」をきっかけに一気に盛り上げモードへ。今考えると、この時点でもう怒涛のラストスパートが始まってたのか。「Sir Duke」始まった瞬間、アリーナが総立ちになったね。確か。すげーうらやましかった。「I Just Called To Say I Love You」*2は会場中が合唱ってカンジだし。「Part Time Lover」はリズム隊以外は演奏に参加しないアカペラでという試みを。んでもって最後は「As」、「Another Star」。これは圧巻でした。その後、アンコールあるかなーと思ったけど、なかった。客電が点いて終了。でも、誰も文句は言わないよね。時計を見るとほぼ2時間経ってた。ホントに素晴らしいコンサートだった。セットリスト探すためにネット見てて知ったんだけどさ、2日目は初日より4曲も少なかったんだって。初日に参加して大正解でした。(まあ、オレの場合、deftonesがあるから初日にせざるをえなかっただけなんだけどさ)

*1:Mary姐さんのカヴァーってStevie Wonder本人にプロデュースしてもらったらしい。知らなかった。

*2:私は中学生のとき英語の授業で習いましたよ