DROPDEAD 「落とす死」
まあ、もちろん、ブラストだって入ってるわけだしねえ、まさにFAST COREなサウンドではあると思う。でも、まあ、そこまでエクストリームなわけじゃないよなあ。だと言うのに、この疾走感。ギター、ベース、ドラムの音が自分の体のなかで渾然一体となってドンドン加速していくかのよう。やはり、ひとえにセンスの成せる業なのか。それと、もうひとつ、声を大にして言いたいのはヴォーカルのBobの叫び声のあまりのカッコ良さ。デス・ヴォイスじゃないのは勿論だけど、西海岸POWER VIOLENCE勢のマッチョで威圧感に全てをかけたようなヴォーカリゼーションとも明らかに違う。相手への怒りだけでなく、自分の苦しみをも表現できる血しぶきが上がりまくる絶叫の嵐。短いリフの中に言葉をマシンガンのように詰め込みまくるパートだけじゃなくて、サウンドの加速の中で苦痛の叫び声が伸びゆくパートが超カッコ良いと思う。
RECORDED by Don Fury、ってのも平面的なだけじゃないNYシーンの奥深さを感じられて良いしね。(まあ、ロードアイランドだけど)