BJORK @ 日本武道館

久しぶりだなあ、武道館。2階席だったんだけども。まあ、イイ席とはいえないな。開演は15分ぐらい押したんだけどもツラかった。早く始まってくれーってカンジだった。1曲目はまあ順当に新作から「Earth Intruders」。Bjork登場時の火柱の演出が凄くて消防法大丈夫なのか? とか思ったり思わなかったり。Bjorkのコンサートとなると客層はやはりバラバラで、Bjork登場と同時にみんな立つのかと思ったけど2階席ではほとんどの人が立たず。後ろの席から「え、なに、座って観るの?!」という女の子の声が聞こえた。オレとしては出来れば立って観たほうがいいんだけど、まあ、「Hyperballad」のときにどうせみんな立つだろうからそのときでいいや、ってカンジで周りに合わせてみた。オープニングがこの曲だってこと自体は予想どおりだし、まあ、いいんだけど。本人のパフォーマンスはもうひとつといったところか。最初の印象では音悪かったなあ。1階席だったらまた違うのかもしんないけどね。バンドメンバーとしては今回は生ドラムと生ホーンをフィーチャーしてることが特徴かな。2曲目は「Hunter」。ステージを縦横無尽に使った本人の踊りは健在でそれは嬉しいんだけど、やっぱ10年前と比べたらキレはないかなあ、と。まあ、そんなカンジで序盤はかなり微妙な印象ばかり受けてたんだけど、ひとまず、個人的に状況を打破してくれたのは「Unison」。あんまり有名な曲じゃないし演ってくれると思ってなかったからね。『VESPERTINE』が大好きなオレは大喜びだ。序盤だと他にはやはり「Joga」がハイライトだっただろうか。本人の声の伸びもここらへんでやっと本調子になったと記憶している。1st、2ndをリアルタイムで聴いてないオレは「Joga」が初めて聴いたBjorkの曲だったと記憶する。思い出深いし大好きな1曲だ。


序盤はまだ微妙だなあという印象を引きずっていたオレも中盤からは完全にショウに引き込まれた。まず驚いたのは前作からの選曲があったことだ。さっきの「Unison」より驚いた。前作はああいう作風なので今回のツアーでは完全無視なのかなあと勝手に想像していたので。当然アレンジは違うわけだ。これが素晴らしかった。まったく新しいものに再構築された楽曲に感動を覚えた。そして、「Army Of Me」。ド派手なテープ吹雪の炸裂とともに始まったこの曲で「ここでみんな立つかな」とちょっぴり期待したものの誰も立たず。あー、そうですか。さいですか。すごいカッコ良かったな、「Army Of Me」。で、次の「Bachelorlette」がもうたいへんに素晴らしかった。本人の歌唱について言えば、この曲が最大のハイライトでした。声の伸びも文句なしで感動的な歌声でした。で、次が再び前作からでWho Is Itという曲なのだけど、これが最高に素晴らしかったわ。もちろん前述の曲と同様にアレンジがまったく新しいわけだが素晴らしかった。さっき、「Bachelorlette」を本人の歌唱におけるハイライトと書いたが、バックの演奏についてはこの曲が最大のハイライトだった。エンディングにおけるドラムのおっちゃんのシンバル連打がありえないぐらい凄かった。スタンディングオーベーションしたくなったほど。


さて、ショウの終盤。やっと「Hyperballad」が演奏されて、これも凄かったなあ。ここでみんな立つのかと思いきや、やっぱり立たない。ありゃ、そうなの? ものすごく盛り上がってたのになあ。で、次がPluto。凄まじく盛り上がって、オレの前の列の女性客が立って観始めたのでようやく立って観ることになった。最後の最後に。「Pluto」、圧巻だったなあ。本編は以上で終了。そのままスタンディングオーベーション&アンコール催促。もちろんアンコールありです。戻ってきて1発目はホーン部隊が中央のBjorkをグルっと囲っての「The Anchor Song」。いやー、最高に素晴らしかったね。で、オーラスが「Declare Independence」。音楽のライヴレポートじゃない部分で「Tibet! Tibet!」と言っただの話題になってしまいましたが、オレ自身はそんなこと気がつきませんでしたね。流石に最後とあって2階席も多くの観客が立って観てましたな。すごい盛り上がった。「Human Behaviour」も「Venus As A Boy」も演らなかったのは残念だし全体的に短かったかなと思うものの、ショウの素晴らしさでトータルでは納得出来るコンサートでした。5年に1回じゃなく、もっともっとライヴ観たいな。また来てくださいね(FUJIではなく単独で)。

  1. Earth Intruders
  2. Hunter
  3. All Is Full Of Love
  4. Unison
  5. Immature
  6. Vertebrae By Vertebrae
  7. Joga
  8. Hope
  9. Desired Constellation
  10. Army Of Me
  11. Bachelorlette
  12. Who Is It
  13. Cover Me
  14. Wanderlust
  15. Hyperballad
  16. Pluto

encore

  1. The Anchor Song
  2. Declare Independence