前にも書いたと思うけど、チェッカーズこそオレの本当の原点だ。プリプリも原点のひとつだと書いたと思うけど、それよりずっと先、こちらが本当の原点。自分は幼稚園児~小学生だった。テレビで観たり、あとは父親の車のなかでカセットで聴いていたのだな。それこそが自分の音楽の原体験。さらに言えばフミヤこそオレの最初のアイドルだ。光GENJIでも少年隊でもシブガキ隊でもたのきんでもなく、チェッカーズこそフミヤこそオレにとってのアイドルだ。そして、オレはフミヤと同じ誕生日。それぐらい特別な存在だ。
でも、初めてなんだよな、観るの。もちろん、そこには理由らしきものがあると思う。自分ではなんとなくわかっている。意識的にしろ無意識にしろ線引きをしてしまっていたのだと思う。たとえば「洋楽と邦楽」という線引き。たとえば「J-POPとインディーズ」という線引き。たとえば「ハードコアとそれ以外」という線引き。その他諸々だ。実際には線引きなんてナンセンスなのにね。もし意味があるとしたら「ホンモノとニセモノ」っていう線引きぐらいかな。
それが急に「フミヤのライヴ観に行きたい」となったのはきっかけがあって、BS FUJIで今年の誕生日(すなわち最新アルバムの発売日)に行われたBillboard LIVE TOKYOでの公演が放送されたのだった。そのライヴがあまりにも素晴らしくてDVDに保存したんだけど、こんなに素晴らしいライヴなら是非生で体験したいと思った。東京公演は@渋公。まあ、当然ながらチケット買えなかったよね。でも、近県の公演に目を向けてみると普通にチケット取れるんだね。そういうもんなんだね。そのことがわかったことも収穫だったかもしれない。ぴあで普通にチケットを取ることができたのだ。とはいえ、もちろんイイ席ではないけどね。2階席のほぼ最後列って位置のチケットだったからね。
ほぼ定刻に始まったかな、確か。自分の座ってた位置からじゃ遠すぎてあんまり見えないけど、ピエロの格好をしたフミヤが出てきた模様。パントマイムを披露して始まったショウ。このパントマイムはこの後も曲の合間合間に披露してたね。そして、バンドが登場すると、いよいよ本格的に演奏が始まる。新作からの「なんかいいこと」という曲。上記のバースデーライヴのときのインタビューでフミヤも言ってたけど、今回もツアーメンバーは日本のシーンの一流どころを揃えたってことで最高に素晴らしい演奏だったよ。客層はやっぱり女性が大半だったけどね。なかなかノリも良くてね。オレがカセットで聴いてたころからライヴ観続けている人もいるだろうなあ。コンサートの内容としてはバンドセットが大半を占めるものの、アコギ弾き語りのコーナーも用意されていて。その弾き語りのコーナーで一番感動したのは、っていうか、この日全体のなかで一番感動したのはやはり新作からの曲で「今、君に言っておこう」。楽曲が本当に素晴らしいし、フミヤは本当に歌が上手い。子供のころは「歌が上手いなあ」って思いながら聴いてたわけじゃないんだけどね。でも、フミヤが50になってオレ自身も歳を重ねた今、フミヤの歌声が本当に素晴らしいなあって思う。「TRUE LOVE」は逆に弾き語りコーナーで演るかなと思わせておいてバンドセットでの演奏だったな。豪太さんのドラムが最高。あと、まあ、MCは長め。お互いに歳ですから、そりゃ休憩も重要っすね。w チェッカーズナンバーは「NANA」と「夜明けのブレス」だったわ。まあ、個人的には思い入れのある曲ではないんだけど。オレは初期しか熱心に聴いてないので後者は時期的にも違ったのでね。他に個人的ハイライトを挙げるとすれば新作からの「愚か者の詩」とタイトルトラック「Life is Beautiful」だね。
アンコールはどうやら1曲多めに演ってくれたみたいで嬉しいかぎり。3時間近くにもおよぶコンサートは幕を閉じた。大満足の内容だったな。ひとつだけ惜しむらくは座席かね。もっとイイ席で観てたら、もっと素晴らしかったんだろうなあ。音響的にもね。
というわけで、機会があればまた観に行きたいね。
- 三毛猫のキーホルダー
- なんかいいこと
- ときめきのリズム
- Me too I love you
- 君に会えてよかった
- DO NOT
- わらの犬
- Room
- 点線
- 今、君に言っておこう
- 大切な人へ
- TRUE LOVE
- 銀河放浪
- Another Orion
- 突然に完全な空前の一目惚れ
- 赤いスイッチ
- 女神(エロス)
- NANA
- 愚か者の詩
- Life is Beautiful
~encore~
- NEXT DREAM
- 夜明けのブレス
- 僕らの人生
- ALIVE