Pete Rock & C.L. Smooth ~REUNION~ @ Billboard LIVE TOKYO

再結成は2年前の出来事だったらしいけど、オレはそのときはニュースとしては知らなかったかも。まあ、でも、来日が決まって超嬉しかったね。今の職場に来てからは職場でのWebの閲覧なんかは厳しいのだけど、チケットの発売日が平日だったので「これだけはどうしても」と思って昼休みに予約させてもらった。そしたら、あっさり予約番号9番とかで「あれ?人気ない?」ってカンジだったのだけど。まあ、この会場の敷居の高さとB-BOYISMとは相容れないとは思うのだけど。


なんせ予約番号9番なんで当然希望の席に座れた。いっつも2列目のテーブルに座ることにしてるんだけど、2列目のド真ん中のテーブルに着くことができた。開演時間ちょい過ぎに場内が暗転。DJがしれーーーっと登場してターンテーブルに陣取ったんだけど、しれーっとし過ぎているその人こそPete Rock本人であった。そんなフツーに登場しちゃうのかよ! ヘタしたら前座のDJでも出てきたのかと思ったよ。で、Peteに導かれるカタチでC.L.も登場。終始満面の笑顔のC.L.にはオーラはない(オレは好きだよ)し、ほぼニコリともしないPeteにはオーラはあるけどお仕事モードな印象は否めないかなとも思ったけど。「Return Of The Mecca」でライヴスタート。客は総立ちとは言わないまでも盛り上がってたね。でも、「Lots Of Lovin'」のころには最初の頂点に達したんじゃないかな。名曲の持つチカラって凄いね。それはどんなジャンルでも同じことだね。で、ショウが中盤に差し掛かるにあたって気づいたことなのだけど、このショウ、どうやら歴史的名盤『MECCA AND THE SOUL BROTHER』の20周年を記念したライヴみたいなのね。C.L.はMCでしきりに20 yearsって言葉を発してたし。それなら事前に言っておいてほしかった気もする。ナマ「In The House」とかナマ「Carmel City」とか聴けるのかと思って、ここ1ヶ月半ぐらい結構2ndも聴いてたのよね。まあ、もちろん、1stも聴いてたけどさ。なので、正直、2ndの曲も聴きたかったというのが偽らざる気持ちではあるけど、でも、次々繰り出される曲が文句なく素晴らしいので不満はないっす。あ、ちなみに『ALL SOULED OUT』の曲は演ってたけどね。「Creator」演ってた。


ショウの中盤あたりではPeteとC.L.がswitch(ロックの世界で言うところのパートチェンジか)する場面も見られた。貴重なシーンだね。C.L.が「ヘイ、ブラザー、お前よりcoolなDJカマしちゃって悪いな」と親父ギャグをカマしてたよ。C.L.最高!!! そして、DJタイムも中盤だったかな。HIP-HOPクラシックからSOULのスタンダードからPete Rockワークスまで色々。もっと踊りやすい環境ならなお良かったんだけど、でも楽しかったです。そして、最後はモチのロンで「They Reminisce Over You (T.R.O.Y.)」なんだけど。Peteの客煽りが面白かった。ターンテーブル止めて、ホーンによる必殺の名リフを口で歌わせるの。「テレレレレ テッテレテレ♪ テレレレレ テッテレテレ♪」って会場が大合唱。煽られに煽られて、結果大盛り上がりの大団円でしたわ。T.R.O.Y.まで演っちゃったらアンコールはもうないだろうなと思ったけど、実際なかった。「Good Life」聴きたかったけど。


まあ、楽しいライヴだったわ。もちろん、あんなブルジョワーンな会場にホンモノのHIP-HOPがあったとは言わない。それはわかる。カラダでわかってるというよりアタマでわかってる。でも、あそこにはホンモノの音楽があった。それは間違いないよ。違う言葉で言うなら「20年の歳月を経てHIP-HOPが脱皮してSOUL MUSICになったもの」だな。楽曲の持つチカラは揺るぎようがない。C.L.と握手もできたし嬉しかったな。Peteとは握手できなかったんだけど。


ってわけで、また観たいです。2年後に来て今度は『THE MAIN INGREDIENT』20周年記念ライヴとかどうですか? ナマ「In The House」聴きてーーー!