さてさて、恒例の日本一遅い2013年総括。もう、2014年の上半期も終わるってのに!
張り切って行ってみよー。
<Albums>
1.SUPERCHUNK 『I HATE MUSIC』2.THE WAYNE SHORTER QUARTET 『WITHOUT A NET』
3.GRAPEVINE 『愚かな者の語ること』
4.Perfume 『LEVEL3』
5.MELT-BANANA 『FETCH』
6.HDQ 『LOST IN TRANSLATION』
7.TIM CHRISTENSEN, MIKE VIOLA & TRACY BONHAM WITH THE DAMN CRYSTALS 『PURE McCARTNEY』
8.DAVID BOWIE 『THE NEXT DAY』
9.BLOODTHIRSTY BUTCHERS 『youth(青春)』
10.RIP SLYME 『GOLDEN TIME』
1位は前作に引き続いて大傑作を放ったSUPERCHUNK。何から何までが完璧なレコードだったね。
2位に選んだのは御大Wayne Shorterのカルテット。個人的には初めて新作をリアルタイムで聴いたな。中身は名曲のオンパレード。23分にも及ぶ「Pegasus」のカタルシス。素晴らしい。
3位にはGRAPEVINEを選んだ。前作『真昼のストレンジランド』がバンドの集大成と言える大傑作だったのに対して、今作は久方ぶりのセルフプロデュースとなる新機軸の一枚。全10曲でサラっと聴けるわりに個々の楽曲の強度はかなりのもので流石の一言。前にも言ったかもしれないけど、個人的には6曲目「迷信」が大好き。ツアーでは大して重要な位置づけの曲じゃなかったけどね。
そして、4位にPerfume。前作『JPN』もかなりお気に入りだったけど、今作も気に入ったわ。自分はサマソニでしかPerfumeのライヴを観たことがないから、今回の作風(あるいは一部の楽曲の曲調)がどんなふうに提示され、どんなふうに受け止められているのかわからないんだけど、踊りたい人は自由に踊ればいいんだよ的な空間がそこに現出しているのだとしたら、それは素敵なことだなと。
MELT-BANANAは5位に。聴きやすいし完成度高いし。もっとライヴ観たいけどなあ。
お次6位はHDQにした。前にも書いたけど、オレにとっては初めてリアルタイムで聴く新作だ。まあ、さすがに、過去の作品より優れているとは言わないし、個人的にはLEATHERFACEの近作より上だとも思わなかったけど、それでも、流石のクオリティであることは確か。ライヴ観たいなあ。来日してくんないかなあ。
7位にはTimがSir Paulの70歳のバースデイを祝して開催した『RAM』完全再現ライヴのライヴ盤を。普通はこういう企画盤はアルバム部門に選ばないんだけどね。でも、一昨年のアルバムも去年の来日公演もランクインさせられなかったのが悔しいから、半ば無理矢理にランクインさせてみた。自分が買ったのはアナログ+DVDのヴァージョンなんだけど、オマケのDVDまで含めての評価とさせていただく。ってか、これ、ライヴアルバムとしてでなく映像作品として出したほうが良かったと思うけどね。画質も音質もすこぶるご機嫌なDVDだよ、これ。ステージ上のミュージシャンがみんな楽しそう。それこそがSir Paulの音楽性の魅力を端的に伝えている。そして、Sir Paulのお祝い企画だのに『DOUBLE FANTASY』のTeeシャツを着て出てきちゃうTimの正直者ぶり。ww
そして、8位にBowie。1曲目のタイトルトラック「The Next Day」、スネアの一撃が鳴った瞬間に傑作だと確信したし、その時点ではこれを1位にするつもりだったわ。その後あれよあれよと色々な作品に抜かれ、結局この順位に。制作側の視点でこのアルバムをもっと良くしようと思ったら、やっぱり、曲を削ることだよね。いい曲をもっと引き立たせるためにも。でも、Bowie自身はそういう考え方はしなかったんだろう。収録した曲すべてに「言いたいこと」が詰まっていて、それを吐き出したのが今回のアルバムなんだろうね。もちろん、オレはファンだから10年ぶりの新作が届けられたってことだけで嬉しいし、内容もかなり楽しめたけどね。そして、唯一惜しむらくはBowieにツアー復帰の意志はなさそうなこと。Mick Jaggerに負けじと若々しいパフォーマンスを見せてほしいものだけれど。
9位にはBUTCHERSを。未だに捉えきれないな、この音像を。あんまり『NO ALBUM 無題』との違いがわからなくて。まあ、オレが理解してないだけでしょう。これからもっと好きになるでしょう。
そして、最後はRIP SLYME。正直、このあたりの順位になると無理矢理選んでる感はある。でも、よくできてる作品だと思う。楽曲のバリエーションがいいね。