今月に入ってからウチにもチケットが届いた。まあ、どうせ、ひでえ席だろうなあと期待していなかったけども、券面を見てみると「アリーナ13列目」とあった。すげー! まさか、アリーナになるとは。武道館のアリーナで観るのは98年のMETALLICAのとき以来だな。チケットが届くのと前後してメディアへの露出も増えてきてプリプリ気分も俄然盛り上がったよね。WOW WOWでやってた特集なんか短いわりに内容は濃くて面白かったよ。
今回は4DAYSの初日だったんだけど、思いっきり平日でしかも開演時間早めだったから年休取ったわ。おかげで、余裕たっぷりに会場入りできた。そして、いざ座席に行ってみると・・・予想以上にイイ席だった! 13列目ってアリーナの2つ目のブロックの最前列だったわ。ってわけで、ステージが近いうえに超よく見える。こんなイイ席で観られて幸せ。。。
開演時間から5分ぐらい経ったころだったかな、場内暗転。スクリーンにメンバーが1年半前に交わしたというメールのやり取りが映し出される。今回の再結成劇のきっかけになったメールのやり取りだ。かくして5人は集まった。やがて、スクリーンには16年前のあの日の武道館が。「Fly Baby Fly」のイントロが流れるなか香ちゃんがメンバー紹介をする場面だ。この解散コンサートの映像は繰り返し繰り返し繰り返し観た。おかげで、今では「Fly Baby Fly」とメンバー紹介のMCが一体化しているほど。その映像が終わると、1996年5月31日午後9時29分で止まった時計が再び動き出し、スクリーンになっていた幕が落とされた。そこには16年後の(現在の)プリプリの姿が! そのまま「Fly Baby Fly」の演奏へ。というわけで、1曲目は「Fly Baby Fly」。これが1曲目として相応しいのかどうかはわからないけど、まあ憎い演出よね。ヒット曲ではないけど良曲。そして、2曲目に「OH YEAH!」が。最高だったわ。ここからが本番ってカンジで会場が沸いた。確か、この曲のときだったかなあ、キラキラのテープが発射され頭上にヒラヒラ。もちろん、お土産に持って帰ってきた。あとは「GO AWAY BOY」もカッコ良かったなあ。このあたりが早速前半のハイライトだったカンジだなあ。自分の座席は右寄りだったので、基本的に加奈ちゃんと登茂ちゃんがよく見える位置。不運なことにキョンちゃんはものすごく見えにくかった。っていうか、見えなかった。ドラムセットの影にもなるし、香ちゃんの影にもなるし。
前半ひとしきり盛り上がった後は香ちゃんが観客に気を使って「とりあえず座ろうか」って。まあ、オレは立ちっぱでもよかったんだけど。ここから先数曲は座って観るスタイル。しっとりの曲を中心にというカンジだったし、がっつりトークコーナーもあった。ミュージシャンを完全に引退してた2人はここで楽屋に戻ってたそうな。「今野さんはすぐ楽屋にバナナ食べに戻っちゃうんですよ」と香ちゃんが暴露。戻ってきた登茂ちゃんも「食べやすくカットされたバナナを食べてきた」と認めていた。これで後半戦もバッチリだね!そして、「さっき音出したとき5人だけで音出してる状況に感動しちゃった」と早くもウルウルしてた。今回の再結成参加に最後まで迷ったという登茂ちゃんは「私、楽器持ってないんですけど!」というところからの再スタートだったそうで。でも、やっぱり5人揃ってこそのプリプリだからということで、「最悪の場合、(演奏しなくても)いるだけでいいから参加して!」って言われてたらしい。でも、9ヶ月のリハ*1と夏のフェスツアーで見事演奏能力を蘇らせ、サポートメンバーなしでの武道館にこぎ着けたわけだ。素晴らしい。あとは何だろうな、加奈ちゃんのヨガ話とか。一番ロッカー然とした加奈ちゃんが今一番健康だそうだ。あとは、まあ、もちろんアッコちゃんの副校長の話もね。
このしっとりコーナーで演奏された曲目には「パパ」と「M」も。まあ、後者は香ちゃんのソロライヴで聴いているので、初めてプリプリを観るオレでも、そこまでの感慨はなかったけど、前者はやっぱりハイライトだったかなと。もちろん、作詞者は加奈ちゃんだけど、香ちゃんは今年この曲を歌っていると感情の込め方が当時と違っていたと言っていた。娘がいる今は親の視点で歌うようになったそうだ。けだし名曲。あと、このあたりはアッコちゃんのベースの存在感が素晴らしかった。
んで、「SEVEN YEARS AFTER」のイントロが流れると再び観客が総立ち。後半戦のスタートだ。実際、この後はめちゃくちゃ凄かった。まず「SEVEN YEARS AFTER」の後に続いたのが「GET CRAZY!」だ。これは思い入れある曲だからなあ。多分オレが初めてプリプリを意識したのはベストテンで観た「世界でいちばん熱い夏」だったと思うけど、最初に好きになったのは「GET CRAZY!」だったと思うなあ。前にも書いたけど『君が嘘をついた』っていうドラマが好きだったんだけど、それの主題歌がこの曲だったんだよね。そりゃアガったさ。会場中みんな香ちゃんの真似してモンキーダンスしたさ。最高にカッコ良かった。んで、次に「ROCK ME」よ。連続攻撃ってカンジだなあ。世間一般にとっては「Diamonds」と「M」のプリプリなんだろうし、POPなバンドなんだろうけど、でも、実際にはプリプリはロックバンドなんだよ。間違いなくね。もう、後半戦になったらアンサンブルの素晴らしさが前半とは桁違いだったもん。「ガッカリさせるようなものは見せたくない」という彼女たちの言葉は嘘じゃなかったよ。んで、次に「BEE-BEEP プリプリ サミット」。この日のセットリストのなかでは一二を争うレア曲かな。結果的にサプライズ的選曲はなかったと思うから。この「BEE-BEEP プリプリ サミット」がどれほど人気あるのかわからないけど、オレは大好きだな。だから、間違いなくオレのなかでは最大のハイライトのひとつだった。後期プリプリの楽曲ってことになるけど、この曲のときが演奏面での頂点に達した瞬間だったんだと思う。登茂ちゃんの最大の見せ場もここだったかな。カッコ良かった。そして「へっちゃら」。そりゃアガるわな。ワンコーラスだけだったけど、効果は抜群であった。で、その次がオレの大好きな「パイロットになりたくて」だったんだけども。カッコイイ曲だなあ。印象的なベースラインがSPENCER DAVIS GROUPの「Keep On Runnin'」とまったく同じなんだけど、当然当時はそんなこと知らず。でも、作曲した登茂ちゃんはBEATLES「Get Back」のつもりだった、というのを何かで読んだことがある。間違いなくオレにとっては最大のハイライトのひとつであった。そして、たたみかけるように「GUITAR MAN」。いや、もう最高潮です。ここに至ってはライヴ前半の演奏とは桁違い。別のバンドかと思うほどの素晴らしい演奏だった。これは一生残るなあ、自分のなかに。そして、本編ラストは「Diamonds」。ハートのメッセージカードが降ってくる演出もあり、フィナーレというカンジだったな。
もちろん、この後はアンコールへ。その1曲目は5人全員が一列に並んでの「I LOVE YOU」。昔を知らない自分としてはこういう場面が珍しいのかどうかはわかんなかったけど。次の「DING DONG」は一足早いクリスマスプレゼント。という2曲で再びプリプリはステージを去っていったけれど、もちろん終了なはずはなく。だって、まだ「19 GROWING UP」を演ってないし。
2度目のアンコールはアッコちゃんによるツアー売り上げの寄付方法の話で始まって、その後過去の全県ツアーの話から「パレードしようよ」へ。結果的に『LOVERS』の曲はすごく多かったな。まあ、当然なのかもしれない。そしてそして、オーラスはモチのロンで「19 GROWING UP ~ode to my buddy~」。やっぱし、このバンドを象徴する楽曲なんだろう。ガールズバンドとしての持ち味、キーボード入り5人組としての持ち味、それがこの1曲に集約されているのだろう。最高のエンディングだった。
総評として。大満足の夜であった。こんなにもイイ座席で観ることができてしまったため、あと2回観て合計3回観るわけだけど、今回が最高のハイライトになってしまったんだろうと思う。現時点でまだドーム公演のチケット届いてないけど、さすがにこんなにイイ席にはなりそうもないし。音響もドームのほうがずっと悪いわけだし。だから、この一夜こそが一生ものの一夜になったんだと思う。初プリプリ、最高だったぜ!
- Fly Baby Fly
- OH YEAH!
- 世界でいちばん熱い夏
- GO AWAY BOY
- ジュリアン
- WONDER CASTLE
- KISS
- STAY THERE
- ロマンス
- パパ
- ムーンライト ストーリー
- M
- One
- SEVEN YEARS AFTER
- GET CRAZY!
- ROCK ME
- BEE-BEEP プリプリ サミット
- へっちゃら
- パイロットになりたくて
- GUITAR MAN
- Diamonds
~encore~
- I LOVE YOU
- DING DONG
~encore~
- パレードしようよ
- 19 GROWING UP ~ode to my buddy~
*1:「リハ」ってリハーサルの「リハ」なのか、リハビリの「リハ」なのか