GRAPEVINEの『LIFETIME』完全再現ライヴの翌日はTNTの『INTUITION』完全再現ライヴを観に行ってきた。本当は企画自体のコンセプトは「ファンのためのもの」ということなんだろうけど、オレに言わせればビギナーに親切な企画だけどね。実際、自分は『INTUITION』までしか持ってないから『INTUITION』全曲演りますって言われたら、セットリストに置いてけぼりにされる可能性はグっと減るわけで。マジな話、この企画のおかげで観に行こうって気になったよ。ってわけで、初TNTです。
客入りは8割ほどだったかね。比較的観やすい環境で良かったな。開演時刻から10分ほど過ぎてバンドが登場。メンバー4人+女性コーラス2人という編成だった。Tony Harnellは思い描いていたとおりの風貌だったな。一方のRonni Le TekroはUli Roth師みたいなバンダナ着用だったわ。んで、1曲目に「A Nation Free」がくるのかと思いきや・・・知らない曲だった。いきなり始まるわけじゃないのね、『INTUITION』完全再現は。まあ、客を暖める意味ではそっちのほうがいいかもね。パフォーマンスは素晴らしかったな。Ronni Le Tekroは本当に素晴らしいギターを弾いてたし、Tony Harnellのヴォーカルも申し分なし。3曲目に「As Far As The Eye Can See」が登場して、暖めるどころか最高潮とも言える盛り上がりを迎えた。『INTUITION』より『TELL NO TALES』のほうが好きって人もいそうだもんね。
そして、一旦ステージが暗転していよいよ『INTUITION』の完全再現へ。ステージ後方にアルバムアートワークのバックドロップが掲げられる。CDの時代の人間である自分は、あのアートワークもCDサイズでしか拝んだことないし、数ある北欧メタルのダサいジャケットのひとつくらいにしか思ってなかったけど、あの巨大なサイズで鑑賞すると荘厳なアートワークなのだなと認識。そして、流れてきたのは「A Nation Free」のSE。そこにつながるように「Caught Between The Tigers」へ。素晴らしかったな。すでに暖まった状態のオーディエンスは当然最高潮の盛り上がり。曲が終わってRonni Le Tekroのギターソロへ。非の打ちどころのないプレイだったよ。ハケてたTony Harnellが戻ってきて始まったのは・・・「Forever Shine On」。そうか、ってことは「曲順まで含めて完全再現型」じゃないってことか。まあ、確かにね、タイトルトラックはもったいぶったほうがいいもんね。しかし、まあ、「Forever Shine On」も名曲だな。続くは、それを超える名曲の「Tonight I'm Falling」だ。ハンパねえな、この流れ。さらには「End Of The Line」が。怒涛の展開ってカンジ。
さあ、ここでTony HarnellがMCを。初来日公演のチケットが30分でソールドアウトになったときのことを語ってた。そのMCにそっと被さるようにLe Tekroが弾き始めたのがあの必殺のリフ。そうか、ここで来るのか。待ちに待った「Intuition」だ。予想どおり、オーディエンスに歌詞を歌わせる時間が長めだったけど、しょうがないか。「ファンのため」だもんね。まあ、とにかく素晴らしい演奏だったよ。
さすがに、「Intuition」が終わったら一段落ついちゃうかなと思ったけど、でも、残りの時間も素晴らしい演奏を聴かせてくれたわ。アンコールは2曲で「10,000 Lovers(In One)」で締めるっていう展開だった。90分にも満たない若干短めのセットリストかなと思ったけど、ファンではないオレからすれば「あの曲も、この曲も聴きたかったのに!」とかがないんで、全然不満はなかったわ。素晴らしい演奏を聴かせてもらった清々しい気持ちのままCITTAを後にしてきたよ。
- Invisible Noise
- She Needs Me
- As Far As The Eye Can See
- My Religion
- A Nation Free ~ Caught Between The Tigers
- Guitar Solo
- Forever Shine On
- Tonight I'm Falling
- End Of The Line
- Intuition
- Downhill Racer
- Seven Seas
encore
- Northern Lights
- 10,000 Lovers (In One)