セッション

観てきた。面白かったなあ。いくつかのことに言及しようと思うけど、まずは宣伝の仕方のことから。ラスト9分云々ってことは別に言わなくていいんじゃないかな。そのこと自体でヘンなハードルを設定しちゃってもアレだし。何も言わなくても、あのカタルシスは伝わるしさ。そのことに関連して言うと、日本側がつけたタイトルはとてもいいと思う。原題は『WHIPLASH』で同名の曲も出てくるけど、要はアメとムチのムチってことだよな。でも、ラストに演奏するのは「WHIPLASH」じゃないほうだしさ。結末までわかったうえで、この作品にタイトルをつけるとしたらREVENGEあたりが妥当かと思うけど、勝ちなのか負けなのかを濁すカタチで言うならSESSIONで正解だろうね。


あとは映像表現も面白いね。普段音楽関係の映画しか観ない自分には斬新。あと、主人公以外のキャラクターがほとんどお洒落に描かれていて、そこもまたポイントなんだろうな。ちなみに、菊地成孔は酷評したってさ。まあ、本当にJAZZがわかってる人には穴がありすぎなのかな。その意味で言えば、オレはJAZZのことを大して知らなかったのが幸いしたのかな。