8年ぶりとなるソロアルバムを今年リリースしたJason Falkner。くるり主宰のレーベルから出してる縁もあってか、来日公演が実現。すんげー嬉しい。JELLYFISHは全然リアルタイムのファンじゃないけど、関連バンドはそれなりに聴いてるもんね。
この日は前座が1組付いてたんだけど、すいません、お名前失念。ソロで弾き語りのガイジンさん。レーベルメイトでしょうか。盛り上がりはしなかったけど、悪くなかった。
で、主役のJasonの出番。オレは一番後ろのほうで観てたけど、段差のおかげでステージは良く見えたんだ。確か、フラワープリントのシャツを着て登場したと思う。1曲目は新作の1曲目「This Time」。まあ、そうだよね、順当だよね。新作に関してはオレはここであまり気に入らなかった旨を書いたと思うけど、ライヴで演奏された新曲は、いや、全然素晴らしかった。やっぱ録音の問題なのかな。それとも、ライヴ感の出てないアレンジのせいなのか。わかんないけど、ライヴはホント素晴らしかった。2曲目以降も当然新作からの曲が多かったわけだけど、全然問題なかったよ。だって、どの曲もホント素晴らしかった。曲によってはJason本人がキーボードを弾くわけだけど、そんときはさすがにオレの位置からじゃ姿見えにくかった。セットリストはもちろん新作の曲中心。でも、他の作品からも演ったんだ。前に書いたけど、オレは2ndが特に好きなので、2ndの曲を演奏してくれたときは超嬉しかった。「Holiday」っていう曲を演ったんだけど、これが最初のハイライトになったな、オレにとっては。すっごい良かった。
1stの曲でハイライトになったのはアンコールで演った「She Goes To Bed」だなあ。Jasonがこの曲のタイトルを告げた瞬間、観客から歓声が上がったよ。正直、こんな人気ある曲だとは知らなかったんだけどさ。でも、ホント素晴らしかった。すごく心打たれた。あのサイズのハコであの演奏を聴けたのはホント幸せだったなあ。
あと、サプライズとして特筆すべきは最初のアンコールのときに披露したJELLYFISHの「The Man I Used To Be」。ホントにビックリしたよ。1年前に観たRoger Manningはバンドの中心人物なので、まあ、JELLYFISHナンバーへの期待感はそれなりにあると言っていいと思うんだ。ところが、Jasonの場合はそうじゃないからねえ。しかも、最近のインタビューでもJELLYFISHのことはネガティヴな発言しかしてなかったからねえ。Rogerとは今でも仕事する間柄やけど、Andyとはまったく合わなかったらしいわ。ギターの弾き語りスタイルに大胆にアレンジしたJason版「The Man I Used To Be」はオリジナルとは全然違うものになっていたけど、でも、驚きと相まって感動させてくれました。
セットリストといい演奏といい、本当に完璧な夜でしたわ。2007年は他にも感動的なライヴをいくつも観たため、個人的ベストライヴの選には漏れてしまったのだけど、でも、年間ベストに挙げてもなんら不思議ではないぐらい本当に素晴らしいライヴでした。