宇多田ヒカル @ さいたまスーパーアリーナ

まあ、場所が場所だけに仕事帰りじゃ絶対間に合わないから仕事休んで観に行っちゃった。てへっ。出発前は家でひたすら音源聴いたりPV見たりした。2ndは超名盤だな。「travelling」のクリップは超最高だな。
埼京線で北与野へ。スーパーアリーナは多分2年半前のMAIDEN以来なんだけどさ、北与野駅からスーパーアリーナまで橋を渡って行けるようになったんだね。しかも屋根付き。いいね。そのわりに行きも帰りも北与野駅空いてたな。快適快適。新横浜より幕張よりこっちのほうがずっといいな。
で、スーパーアリーナ内へ突入。別に物販とか覗く気もないんで自分の席へ直行。そしたら、かなりイイ席だった。いや、距離的には遠いんだけど角度が良かったんだよ。真正面だよ。オレの席の斜め後ろに撮影のカメラが陣取ってたんだから。だからココが正しく真正面ってことだよ。満足満足。前回観たときなんか角度も距離も最悪だったからね。Hikkiの背中しか見えないっつーの。


んで、約10分遅れで開演となった。スクリーンに新作のジャケ(というか「THIS IS LOVE」のPVかな?)が映し出され『EXODUS』のオープニングが流れる。まあ、「Opening」は好きだからいいけど「なんで?」感は否めない。そして、ステージの床下から昇降機でHikkiが登場すると1曲目の演奏がスタート。1曲目は・・・「Passion」。がびーん。よりによって大嫌いな曲でスタートかよ。のっけからヘコんだぜ。いやー、オレがいつも言うことだけど、やっぱコンサートの1曲目って重要だよ。はうー。客はまあ盛り上がってたみたいだけど。たるいたるい同曲が終わるとお次は「THIS IS LOVE」。これでちょっと救われた。こないだのMステのときよりは歌えてたね。やっぱ歌詞がいい。言われたとおり、オレも最近作為的に甘えてみたんだ。甘えられるチャンスがある場面があれば、思い切って甘えてみよう。そして、「travelling」へ。このへん曲間なしで続けてきた。「travelling」は名曲だからね、盛り上がらないわけがないっつーか。スクリーンにはPVも映し出されてた。そして、「Movin' On Without You」へ。冷静に考えて、ここらへんがハイライトだったかなあ。すごく盛り上がってました。ここでやっと一息ついてMCを取るHikki。可愛いなあ。もっとMC取ればいいのに。天ボケ炸裂させてくれよ。ほどなくして歌を再開。「SAKURAドロップス」。個人的にはこれが最大のハイライトのひとつでしたな。だって大好きな曲だから。最初のヴァースで少し泣きました。2002年6月。オレが初めて精神科受診したときだよ。んで、次に「Final Distance」。え”−。「Distance」じゃなくて「Final Distance」演っちゃうのかよ。再びヘコむ。まあ、別に悪い曲じゃないけどね。でも、「Distance」は比類なき超名曲だからさ。宅間の顔が少しチラついた。そして「15歳のときに作った曲だけど、今でも最近作ったみたいに思える曲です」とのHikkiのMCに導かれて始まった「First Love」。会場中がうっとりしてるようでしたね。
そして、ここから鬼門が始まる。『EXODUS』コーナー。選曲されたのは「Devil Inside」「Kremlin Dusk」「You Make Me Want To Be A Man」の3曲。その選曲の時点で既に間違ってるだろ。さらにアレンジもダメダメ。明らかに客も盛り下がってた。1曲終わるごとにオレは心のなかで「『EXODUS』の曲は連続で演らないでー」って叫んでた。一応どうダメか言っといてやるか。「Devil Inside」。盛り上げる気があるならビートを殺すアレンジなんかしてんな。「Kremlin Dusk」。ホンモノのMARS VOLTA連れてこい(わ)。「You Make Me Want To Be A Man」。問題外。『EXODUS』コーナーが終了してもさらに鬼門が続く。近作シングルのチェロ伴奏ヴァージョン。まずは「僕らの音楽」でも演った「Be My Last」。最悪。そんなアレンジにチャレンジするような実力のある歌手じゃない。やめなさい。次に「誰かの願いが叶うころ」。まあ、これは元からピアノ伴奏のみなんでいいとして。っていうか、この曲は好きだから。素晴らしい曲だと思うよ。スクリーンには幸せそうな人々と飢餓や紛争に苦しむ人々の姿が交互に映し出された。こういった普遍的真理に触れる曲は名曲と呼ばれるに相応しい。そして最後は「COLORS」。最悪。閉口。不思議なのは、彼女は彼女自身が歌えない歌を作る才能があるということだ。
鬼門の時間が終わって、ここからは楽しませてくださいよお願いしますよ状態。「Can You Keep A Secret?」「ADDICTED TO YOU」が演奏される。チキチキはまあまあだったかな。そして、次に本日の目玉「Wait & See」。Hikkiも「いやー、今日はこの曲演るために来たと言っても過言じゃないんだからねー」と言っていた。彼女にとっても、この曲は特別なのか。嬉しい。改めてこの曲は完璧な曲だと思う。曲の構成と歌詞が。客もかなり盛り上がっていた(と言っておこう)。次に「Letters」。また泣いてしまった。2002年6月。生きることはおぞましいと知ってしまった。そして「Keep Tryin'」。エンディングでは客席のなかの「お父さんお母さんお兄ちゃん車掌さんお嫁さん」がスクリーンに映し出される。家族向けなのね。一応これで本編は大団円。


Hikkiのミテクレの話をしてなかった(わ)。最初はスクリーンには一切Hikkiの姿は映し出されなかったんだけど途中から(何曲目からかは忘れたけど)映し出されるようになった。だったら最初から映せよ!(わ) 公式ブログに写真載ってるんで、それ見てもらえばかわるけど最初の衣装はアノ黒と白のドレス。首周りにヴォリュームのある衣装で、それが下膨れ感をカモフラージュする効果あり。ナイス!スタイリストさん!(わ) そーゆーわけですごく可愛かった。で、アンコールのためにお色直しして戻ってきたHikkiショッキングピンクの衣装で登場。ダ、ダサイ。。スタイリスト出て来い!(わ) 下膨れ感も全開でした。。しょぼん。戻ってきたHikkiのMCは「『Automatic』演らないで会場を出るなんて出来ないよ!」。とゆーわけで「Automatic」。まあ、客は喜ぶが。決して名演ではなかった。そして「今まで自分が作った曲のなかでもあまりにも好きで特別な曲です」という「光」がラストとなった。ヒカルの5のときは印象的なオープニング曲となった同曲。今回も要所で歌われている。イイ曲だね。


総括。まあ、選曲の悪さにトドメを刺すでしょうね。基本シングル曲しか演らない。でも、『EXODUS』は全然有名じゃない曲を演る。わけのわからんコンセプトです。そして、アレンジの悪さ。歌唱力のなさをそんなにさらけ出したいのでしょうか。自虐なのかなあ。エンターテイナーのやることじゃないです。今んとこ今年のワーストライヴですね。こないだの「トップランナー」で彼女は言いました。「クリエイターとしての自分、スポークスマンとしての自分、パフォームする自分、その3つのペルソナがあるなかでパフォーマーとしての自分だけが残りの2人に比べてあまりにも未成熟なままでいて、それが悔しかった。だから今度は納得のいくパフォーマンスを見せたい。」と。さすがHikki。自己分析が出来ている。このツアーが終わったとき再度彼女に問いたい。まさかこんなんで納得(満足)してませんよね?こんなんで本人が納得(満足)しちゃってたらオシマイです。