2023年総括 その2

<Tunes>

1.BLACK COUNTRY, NEW ROAD 「Up Song」

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2.NewJeans 「OMG」

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3.STATUES 「Dead Of Summer」

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4.モーニング娘。'23 「Wake-up Call~目覚めるとき~」

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5.JOY DENALANE 「Fly By」

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全曲新曲で構成されたライヴ盤(って、もう実質新作アルバムじゃん)のオープニングを飾るBC,NRの「Up Song」。今回はメインソングライターがヴォーカルを取るBEATLES方式だけど、この曲を含む4曲を提供したTylerが一歩リードかなあ。とてもいい曲ばかりだし、かなり直接的な表現(Isaacとの別離に焦点が当てられているっぽい)を含む歌詞にもグッときたな。
来日公演もめちゃくちゃ素晴らしかったはずなんだけど、オレはポジション取りに大失敗してしまって、めちゃくちゃ嫌な思いして帰ってきた。(涙)


個人的にはNewJeansよりLE SSERAFIMのほうが好きなんだけどね。この曲聴いて思うのは、私の世代(アラフィフ)こそハートのど真ん中を撃ち抜かれちゃったな、と。ここにも何度も書いたように私はTLCのド世代。こんなの好きに決まってる。


次にSTATUESというバンド。オレはこのバンドの存在自体を初めて知ったのだけど、今回のが3rdアルバムだそうで。元STARMARKETのJohanとMagnusによるバンドなんだけどね。フィジカルで欲しいぐらいアルバム全体も気に入ったんだけど、残念ながら(高価な)アナログのみのリリースなので、アルバム部門ではなくこっち部門で挙げておくわ。疾走感抜群のこの曲がなかでも最高だった。
アルバムを聴いて不思議だったのは、本作がSTARMARKETの(目下のところ)ラストアルバムである『ABANDON TIME』と地続きに聴こえたことで。STARMARKETに残ったFredrikとPatrik。STARMARKETと袂を分かったJohanとMagnus。後者がつくる音楽なのに、前者の最終到達点の延長線にあるというのがね。影響源を共有し合った人たちが同じ歳の取り方をする、みたいな話なのかしら。


モーニング娘。の最新シングル(のリードトラック)は非つんく曲。これはつんく本人には書けないよね。第三者にしか書けない(言えない)し、書かない。でも、必要な表現だったと思うし、アニバーサリー的な祝典としても未来への決意表明としてもバッチリ機能してて素敵。


Joy DenalaneもSTATUESと一緒で「フィジカルで欲しかったのに、高価なアナログしかリリースされなかった」案件なのよな。仕方なく、この部門で挙げるわけだけど、この曲以外もイイ曲いっぱい入ってて素晴らしいアルバムなんじゃないかな。ちゃんと聴くのは2006年の『BORN & RAISED』ぶりなんだけども、もしかしたら今作が最高傑作なのでは、というカンジ。


そのほか、気に入ってよく聴いた曲たちはこちら。(まあ、新譜じゃないのも入ってるけど、、、)




<Live Performance>

1.DIZZY MIZZ LIZZY @ CLUB CITTA川崎 9/16
2.JOSE JAMES @ Billborad LIVE TOKYO 7/31
3.ARLO PARKS @ 恵比寿ザ・ガーデンホール 7/5
4.GEZAN @ 中野サンプラザ 4/18
5.JEWEL @ Blue Note Tokyo 10/12
次点:DEATH ANGEL、EXODUS、FLYING LOTUS


DIZZY MIZZ LIZZYはねえ、オレは初日しか行ってないんだけど、2日目も追加公演も観に行った人たちは「初日は序の口だった」みたいな評価してるっぽいな。そういう意味じゃ初日しか行ってない人は負け組なのかもしれないけど、それでも素晴らしいライヴだったなあ。「Amelia」の組曲から始めちゃうアイデア、そこからアルバム冒頭の「The Ricochet」につなげる構成、ホントにお見事だったもんなあ。あのアルバムをあまり評価しなかった自分も大納得。
さて、次はTimのソロ公演が観たいが。ダメ?ムリ?*1


Jose JamesのBillborad LIVE公演は、Erykah様のトリビュート盤に伴うツアー。Joseが選んだバンドメンバーでJoseが選んだErykah様の楽曲を演奏するって、そりゃ悪いはずがないと観る前から確信できてるイベントだったんだけどね。基本トリビュート盤の選曲に沿ったものだったし、「ホントはあの曲も聴きたい」とか言い出したらキリがないけれど、あんな素晴らしい演奏聴かされたら何も文句はない。Joseの公演に通い続けたら、ヤベー人たちのヤベー演奏を目撃し続けられることは請け合い。


これ、もしかしたらオレの勘違いかもしれないけど、Arlo Parksはワールドツアーの一発目だったのかな? そんな話を聞いたような気がしたが、違ったかしら。でも、バンドの固さは全然なくてめっちゃ馴染んでたね。ホントに素晴らしいパフォーマンスだった。まだ2枚しかアルバム出してないアーティストだからこそ、聴きたい曲はほぼ聴けたし大満足。一曲だけ「聴きたかったなあ」っていう曲を挙げるとしたら、新作の「Room (red wings)」かな。超名曲なんで。


GEZANのアルバムリリースツアーファイナルは、オレにとって中野サンプラザを訪れる最後の機会になった。あの広い空間をフルに活用したインスタレーションのようなライヴ体験だったね。『あのち』のことを「サウンドよりも言葉が重要な作品」と書いたけれども、その言葉たちの拡大版といった趣の構成だったなあ。「考えさせられる」あるいは「考えさせてくれる」ライヴだったよ。もちろん、演奏面も素晴らしかったけどね。


実に21年ぶりに観たJewelだけども、なんと最前列の席で観られた。PA通した音よりも生音(声とアコギのみ)のほうがデカく聴こえる至近距離で観た結果、彼女のヴォ―カリゼーションが筆舌に尽くしがたいほど素晴らしいことがわかった。21年前は中野サンプラザの2階席だったんだもの、そりゃ雲泥の差で至極ハッピーだったわ。
オーディエンスからリクエストも募って進められるスタイルだったけども、最新作(オレはフィジカル買ってない)のなかの一番好きな曲聴けて感無量だったなあ。あと、誰かのリクエストした2015年作(オレは未聴)の「Carnivore」って曲がめちゃくちゃ良かったわ。


イベント単位でいうなら、9月のLocal Green FestivalとTHE BAY STRIKES BACKが最高だったなあ。どちらも混みすぎてなくて悠々観られたし、タイムテーブルの被りなんていう概念とは無縁だもんね。
一方、LOUD PARKは音悪すぎたし、Love Supreme Jazz Festivalは一日中雨だった(座席も最悪だった)し、サマソニはタイムテーブルの被りがヒドすぎたし。


そのほか、2023年に観たライヴはこちら


さて、2024年は2023年以上に外タレの興行が盛んになりそうね。もうすでに2024年に観に行くライヴのチケットを多数確保済みだけど、、、その総額で軽く10万は超えてるわね(苦笑)。だって、QUEENもCHEMICALSもMAIDENも当選しちゃった*2んだもの。。。
まあ、でも、とりあえずは1月の311とSICK OF IT ALLが激しく楽しみだわね。

*1:日本のDIZZY MIZZ LIZZYファンは超幸せ者だと思うけど、反対に日本のTim Christensenファンは超不幸だと思う

*2:反対に、ミスチルのライヴはもう一生観られないかもと思えてくる、、、ミスチルと同じ国に住んでる国民なのに、、、