『ボヘミアン・ラプソディ』

観てきた。2回観てきた。
どうやら世の中的には賛否両論あるらしいのだけど、否を唱える人々はやはり「時系列に沿ってなくて時代考証がなってないじゃんか」ってことを批判したいのだろう。まあ、でも、Brian MayRoger Taylorがガッツリ関わって、そのうえで納得したものを作ってきたのだろうから、そこを槍玉に挙げてもしょうがないでしょ。本質的に間違ってるよね、そこを批判するのは。そもそも、こうした伝記映画はドキュメンタリーではないのだから、作品として面白いものを作るための思惑があっていいんだよ。


一方で、諸手を挙げて大絶賛する気にもならなかったのは事実なんだけどね。LIVE AIDでのパフォーマンスをハイライトに据えて完結させたのだから、エンドロールで本物のQUEENの映像を使ったり、「The Show Must Go On」を使ったりするのは蛇足だと思った。特に「The Show Must Go On」はFreddie Mercuryの死と直結すると感じられる曲だしさ。


でも、まあ、いい映画だと思うわ。LIVE AIDのシーンで歌われる楽曲の歌詞に、この映画の色々なエピソードを重ねたりしながら味わえるのがいいよね。すごく泣けたわ。
Freddie役のRami Malekの演技は素晴らしいし、Brian役の人は声が本物にそっくりだったね。John Deacon役の人は物語の前半では全然似てないなと思ったんだけど(むしろSPIDERS FROM MARSのTrevor Bolderに見えたわ)、後半で短髪になってからはすごく似てたな。そこいくとRoger役の人だけ全然似てなかったな。まあ、いいか。ものまねグランプリじゃないんだしね。


ところで、Adam Lambertカメオ出演してるとのことだけど、、、2回観ても見つけられなかった。どこにいたんだろ???

宮武BONES活動休止とのこと

来年1月のライヴをもって宮武BONESが活動休止しちゃうんだって。青野さんがtweetしてた。んー、ショック。オレまだ2回しかライヴ観てないのに。もう一回東京でライヴやってからにしてほしかったけども。んー。


まあ、でも、解散じゃないということなので、待ちます。

R.I.P. Roy Hargrove

Roy Hargroveの訃報が飛び込んできてビックリ。いや、今年の2月に観たがな!
病状を知っていた人の目から見たら「調子悪そう」と映ったらしいが、オレはそんなこと微塵も感じなかった。スーツの着こなしが最高やった。ああいうのを本来の意味でヒップというのだろう。そのときのメンバーはピアノに日本人の海野雅威さんを擁していたけれど、個人的には去年観たRH FACTORほどはグっとこなかった。でも、それはただ単にオレがジャズよりソウルのほうが好きってだけのことだと思う。
RH FACTORのライヴはホントに観ておいて良かった。オレはリアルタイムでは聴いてなかったんだけど、ライヴ観てすげー感動したわ。ホントはスタンディングで観たかったかな。
D'Angeloなり、他の誰かなり、今後新作を出すときには必ず呼ばれるべき存在なのに。本当に残念ですわ。ご冥福をお祈りいたします。

ポール・マッカートニー フレッシュン・アップ ジャパン・ツアー2018 @ 東京ドーム

Sir Paulの初日を観てきたんだけどさ。ヒドい目に遭ったわ。会場に入って席に着こうとしたら、オレの席の一帯が黒い幕で覆われててさ。聞いたら「機材の見切れ席になってしまったので座席を交換いたします」だって。きっと元々よりイイ席に替えてくれるんだろうと思って、素直に交換手続きの列に並ぶことに。今までの経験では交換されてイイ思いしかしたことなかったからねえ(去年のDREAM THEATERの武道館なんか、交換された結果アリーナの4列目になったからね)。そしたら、その列がとんでもなく長いんだわ。まあ、でも、交換に時間がかかるぶん開演も遅らせるんでしょって思ってたのよ。が、さにあらず。並んでる間に公演始まりやがった。嘘だろ。並んで客の一部が怒号を上げ始め、結局、黒い幕を取り払って自由席扱いという対応に。そのことの十分な説明もないまま、会場内に通されて大いに戸惑った。結果的に2曲も見逃した。しかも、2曲目はいつも調子のいい「Hi, Hi, Hi」だぜ。ヒドいにも程があるよな。早い者勝ちの自由席扱いだから、結果として、元々持ってたチケットの座席よりも悪い席になっちゃった人だっていると思う。
「見切れ席だから交換します」っていう対応を取った理由は、チケットが売れてなくて空席が目立っちゃうからだという憶測が広がってる。まあ、その憶測が限りなく真実に近いだろうね。だって、SOLD OUTだったら多少見切れてても「交換してあげるスペース」自体がないわけだからね。
で、こんなヒドいことになって、終演後に被害に遭った観客を集めて謝罪と「チケット代全額返金」or「翌日11/1公演の無料招待」の対応をする旨説明したらしいんだ。「らしいんだ」っていうのは、オレはそんなこと聞いてないから。オレは最後の曲終わった後さっさと帰ったんだけど、どうやら、その後にそういう説明があったらしい。ふざけるなよ。ってわけで、返金の対応を求めるべくキョードー東京に電話したんだが、、、「ただいま回線が込み合っております」状態でまったくつながらず。。。結局1日半かかってようやくつながったわ。んで、チケット返送すれば全額返金するとのこと。とりあえず良かったわ。まあ、1ヶ月ぐらいかかるらしいけどね。多分何百人も該当者がいるから。


そして、ライヴ自体がどうだったかといえば。『FRESHEN UP』というツアータイトルとは裏腹に大してフレッシュじゃなかったね。こうして新しいアルバムも出たわけだし、いよいよセットリストの軸も変えてくるのかと思ってたんだけどね。実際には軸は相変わらず不変だった。Sir Paul自身がいいと思ってやっていることなのだから、これ以上何を言っても無駄だろうなと思う。だから、日替わりのお楽しみ部分をせいぜい楽しむしかないんだろうね。そういう意味では、「I've Got A Feeling」と「Let'em In」聴けて嬉しかったわ。前者は初めてナマで聴けた気がする。大好きなんよ、この曲。BEATLESの全キャリアのなかでも随一の黒っぽい曲ってことになるんじゃないかな。Johnの作曲パートはRusty Andersonが歌ってたかな。


しっかし、2002年以来おなじみの同時通訳システムはまったくもって無用の長物だなあ。上述の「セットリストの軸」という概念にはMCの内容まで含まれてるからね。「Blackbird」で公民権運動の話をするのも、「Something」でGeorgeのウクレレの話をするのももはやデフォルト。もうみんな暗記しちゃってるから、訳してもらう意味がない。1テンポも2テンポも遅れる通訳さん(+オペレーターさん?)がむしろ気の毒に思えてくるレベル。


『NEW』で3回も来日したわけだから、当然今回も『FRESHEN UP TOUR』で終わりではないんだろう。だからこそ、今回は大阪公演がないんだろう。今回以上の規模で戻ってくるんだろうね。それが1年後だったらオレは絶対参戦しないし、2年後でも同様だな。3年後、4年後だったら「う~~~ん」ってなるカンジかな。


オレも決して若くはないリスナーだけど、上には上がいるわけで。年配のご夫婦だったり、息子を連れたお父さんだったり、そんなふうに社会のあらゆる層にエンターテインメントを提供するSir Paulはやっぱり凄いね。それって50年以上のキャリアがあるからでも、ナイトの称号を持ってるからでもないよ。BEATLESだからだよ。BEATLESは偉大なり。ポップとは偉大なり。まあ、そういうことだ。

  1. A Hard Day's Night
  2. Hi, Hi, Hi
  3. All My Loving
  4. Letting Go
  5. Who Cares
  6. Come On To Me
  7. Let Me Roll It
  8. I've Got A Feeling
  9. Let'em In
  10. My Valentine
  11. Nineteen Hundred And Eighty-Five
  12. Maybe I'm Amazed
  13. I've Just Seen A Face
  14. In Spite Of All The Danger
  15. From Me To You
  16. Love Me Do
  17. Blackbird
  18. Here Today
  19. Queenie Eye
  20. Lady Madonna
  21. Eleanor Rigby
  22. Fuh You
  23. Being For The Benefit Of Mr. Kite!
  24. Something
  25. Ob-La-Di, Ob-La-Da
  26. Band On The Run
  27. Back In The U.S.S.R.
  28. Let It Be
  29. Live And Let Die
  30. Hey Jude

encore

  1. Yesterday
  2. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
  3. Helter Skelter
  4. Golden Slumbers
  5. Carry That Weight
  6. The End

78年産

ちなみにJose Jamesとオレ同い歳。学年でいったらJoseのほうがひとつ上かな。78年産が多いんだよね、向こうでは。Robert Glasperもそう。Terrace Martinもそう。John Legend(今年の来日公演素晴らしかった!)もそう。


長い間勘違いしててKanyeも同い歳だと思ってたけど、Kanyeはひとつ上だった。