ポール・マッカートニー フレッシュン・アップ ジャパン・ツアー2018 @ 東京ドーム

Sir Paulの初日を観てきたんだけどさ。ヒドい目に遭ったわ。会場に入って席に着こうとしたら、オレの席の一帯が黒い幕で覆われててさ。聞いたら「機材の見切れ席になってしまったので座席を交換いたします」だって。きっと元々よりイイ席に替えてくれるんだろうと思って、素直に交換手続きの列に並ぶことに。今までの経験では交換されてイイ思いしかしたことなかったからねえ(去年のDREAM THEATERの武道館なんか、交換された結果アリーナの4列目になったからね)。そしたら、その列がとんでもなく長いんだわ。まあ、でも、交換に時間がかかるぶん開演も遅らせるんでしょって思ってたのよ。が、さにあらず。並んでる間に公演始まりやがった。嘘だろ。並んで客の一部が怒号を上げ始め、結局、黒い幕を取り払って自由席扱いという対応に。そのことの十分な説明もないまま、会場内に通されて大いに戸惑った。結果的に2曲も見逃した。しかも、2曲目はいつも調子のいい「Hi, Hi, Hi」だぜ。ヒドいにも程があるよな。早い者勝ちの自由席扱いだから、結果として、元々持ってたチケットの座席よりも悪い席になっちゃった人だっていると思う。
「見切れ席だから交換します」っていう対応を取った理由は、チケットが売れてなくて空席が目立っちゃうからだという憶測が広がってる。まあ、その憶測が限りなく真実に近いだろうね。だって、SOLD OUTだったら多少見切れてても「交換してあげるスペース」自体がないわけだからね。
で、こんなヒドいことになって、終演後に被害に遭った観客を集めて謝罪と「チケット代全額返金」or「翌日11/1公演の無料招待」の対応をする旨説明したらしいんだ。「らしいんだ」っていうのは、オレはそんなこと聞いてないから。オレは最後の曲終わった後さっさと帰ったんだけど、どうやら、その後にそういう説明があったらしい。ふざけるなよ。ってわけで、返金の対応を求めるべくキョードー東京に電話したんだが、、、「ただいま回線が込み合っております」状態でまったくつながらず。。。結局1日半かかってようやくつながったわ。んで、チケット返送すれば全額返金するとのこと。とりあえず良かったわ。まあ、1ヶ月ぐらいかかるらしいけどね。多分何百人も該当者がいるから。


そして、ライヴ自体がどうだったかといえば。『FRESHEN UP』というツアータイトルとは裏腹に大してフレッシュじゃなかったね。こうして新しいアルバムも出たわけだし、いよいよセットリストの軸も変えてくるのかと思ってたんだけどね。実際には軸は相変わらず不変だった。Sir Paul自身がいいと思ってやっていることなのだから、これ以上何を言っても無駄だろうなと思う。だから、日替わりのお楽しみ部分をせいぜい楽しむしかないんだろうね。そういう意味では、「I've Got A Feeling」と「Let'em In」聴けて嬉しかったわ。前者は初めてナマで聴けた気がする。大好きなんよ、この曲。BEATLESの全キャリアのなかでも随一の黒っぽい曲ってことになるんじゃないかな。Johnの作曲パートはRusty Andersonが歌ってたかな。


しっかし、2002年以来おなじみの同時通訳システムはまったくもって無用の長物だなあ。上述の「セットリストの軸」という概念にはMCの内容まで含まれてるからね。「Blackbird」で公民権運動の話をするのも、「Something」でGeorgeのウクレレの話をするのももはやデフォルト。もうみんな暗記しちゃってるから、訳してもらう意味がない。1テンポも2テンポも遅れる通訳さん(+オペレーターさん?)がむしろ気の毒に思えてくるレベル。


『NEW』で3回も来日したわけだから、当然今回も『FRESHEN UP TOUR』で終わりではないんだろう。だからこそ、今回は大阪公演がないんだろう。今回以上の規模で戻ってくるんだろうね。それが1年後だったらオレは絶対参戦しないし、2年後でも同様だな。3年後、4年後だったら「う~~~ん」ってなるカンジかな。


オレも決して若くはないリスナーだけど、上には上がいるわけで。年配のご夫婦だったり、息子を連れたお父さんだったり、そんなふうに社会のあらゆる層にエンターテインメントを提供するSir Paulはやっぱり凄いね。それって50年以上のキャリアがあるからでも、ナイトの称号を持ってるからでもないよ。BEATLESだからだよ。BEATLESは偉大なり。ポップとは偉大なり。まあ、そういうことだ。

  1. A Hard Day's Night
  2. Hi, Hi, Hi
  3. All My Loving
  4. Letting Go
  5. Who Cares
  6. Come On To Me
  7. Let Me Roll It
  8. I've Got A Feeling
  9. Let'em In
  10. My Valentine
  11. Nineteen Hundred And Eighty-Five
  12. Maybe I'm Amazed
  13. I've Just Seen A Face
  14. In Spite Of All The Danger
  15. From Me To You
  16. Love Me Do
  17. Blackbird
  18. Here Today
  19. Queenie Eye
  20. Lady Madonna
  21. Eleanor Rigby
  22. Fuh You
  23. Being For The Benefit Of Mr. Kite!
  24. Something
  25. Ob-La-Di, Ob-La-Da
  26. Band On The Run
  27. Back In The U.S.S.R.
  28. Let It Be
  29. Live And Let Die
  30. Hey Jude

encore

  1. Yesterday
  2. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
  3. Helter Skelter
  4. Golden Slumbers
  5. Carry That Weight
  6. The End