UDO MUSIC FESTIVAL 2006 @ 富士スピードウェイ

遠い。遠いなあ。予想以上に遠かった。ちょっと早目に昼メシ食って、昼過ぎに出発したんだども。最大の誤算は松田から乗った御殿場線。1時間に1本しかねーでやんの。しかも、散々待たされた挙句乗った電車が途中の駅が終着で止まっちまうし。そっからさらに待たされ。マジ、最終の無料シャトルバス間に合わねーんじゃねーか、と思った。そしたら自腹でタクシーかな、とか思いつつ。なんとかギリギリ最終のシャトルバスに間に合って、御殿場から富士スピードウェイを目指す。30分ぐらいで着いたかな、確か。
しっかし、入場ゲートくぐってもステージらしきものがまったく見えないのな。ホントにココなの?みたいな。10分以上歩いてようやくメインステージに到着。こんな遅い時間に到着するつもりじゃなかったので色々なものを見逃したと思う。ステージではDOOBIEが演奏中であった。まあ、とりあえず腹ごしらえってことで飲茶セットとビールをいただく。しかし、この1杯が2日間で唯一のビールとなったのであった。30分後ぐらいに友達と合流。新幹線で小田原まで来たらしい。オレとエラい違いだ。DOOBIEのステージが終わると、あとはもう本日のメインイベントJEFF BECK & SANTANAを残すのみであった。まだ何も観てないのに。。

JEFF BECK

初見です。かなり進行がきちっとしてるらしく。大御所ですらも時間ピッタリに登場。「Beck's Bolero」を演奏しながら御大が優雅に登場。そっか、こういう昔の曲も演るんだ。なんか知ってる曲で始まって嬉しかった。黒のタンクトップに軍パンっていう出で立ちの御大。超カッコ良かった。って言っても、オレらは遠くのほうから観てたんだけど。「Cause We've Ended As Lovers」が思いのほか序盤に演奏されてしまって、ありゃって思った。ああいうもんなの? でも、良かった。演奏良かった。
以降セットは知らない曲ばっかだったけど。でも、今セットリスト見てみると持ってる曲もいっぱいあったりして。オレが忘れてるだけ? 最後はいったんハケた御大がアンコールのために戻ってきて「Somewhere Over The Rainbow」を演奏。それがホントに最後の曲となった。もっとアンコールやるかと思ったけど。

SANTANA

SANTANAも定刻どおりに登場したかな、確か。こないだ借りたベスト盤で予習しただけだからね、まったく曲知らないのだけど。1曲目はさんざん予習した「Jingo」だった。知ってる曲で始まって嬉しい。あとは基本的に知らない曲が続くものの、たまに予習した曲があったりして。どの曲の演奏のときだったか忘れたけど、確か終盤だったと思うけど。ドラムソロのコーナーなんかもあったりして。自分は全然気付かなかったのだけど、その強烈なドラムソロが終わった後Santanaが「Dennis Chambers!」と紹介して、あ”ーって思った。Dennis Chambersだったのかあ。どうりで強烈なわけだ。
そして、本日のハイライト、Jeff Beckとの競演。沸いた沸いた、客が沸いた。かなり長い時間ギターバトル繰り広げて帰っていったね、御大は。
で、SANTANAもアンコールあるだろうと思ってたんだけど。。そんなもん始まる気配がない。そしたら、後方で花火の音が。ありゃー。アンコールなしですか。最も有名な2曲を演ってないじゃないですか。後で知ったんだけど、同日セカンドステージでの演奏でCharが「BeckJeff's Boogie」と「Black Magic Woman」を演奏したらしい。フェスの2大主役の持ちネタを真っ向からカヴァーするとは大胆不敵。観たかったなあ。


まったくもって意味のない花火を背にバス乗り場へと急ぐ。小田原行きのバスに確実に乗り込むために。で、結局乗れました。まあ、乗れないってことはあり得ないのかな。小田原までは1時間ほどの道のり。まあ、他に話すこともないんでひたすら友達とメタルトーク。隣にいたお兄さん達が渋めのハードロックの話ばっかしてるので、こっちも負けじと頑張ったのであった。もちろん負けたと思うけど。オレが一瞬NAPALM DEATHの話したら、そのお兄さん達が釣られてN.D.の話してた(わ)。
小田原到着後はホテルを目指す。なんか道のりがわかりにくくて一瞬迷ったんだけど。到着してみるとその立地がなかなかキてた。キャバレーだらけフィリピンパブだらけ、さらにはソープまで。ああいうのを場末って言うんでしょうねえ。いやはや、なんとも。チェックイン後は駅のほうまで戻って和民でメタルトークの続き&明日のこと。みたいな、カンジで。


2日目。小田原から再びバスに乗り込む。小田原では雨はもう上がってて降ってなかったんだが。富士スピードウェイに到着したら、しっかり降ってますた。まあ、そりゃそうか。覚悟してたしね。とゆーわけで、持参したレインコートに袖を通す。これに袖を通すのは03年のFUJI ROCK以来であろう。うわー、ダサイ。我ながらビックリ。前日の同じくメインステージを目指す。到着してみてビックリしてしまった。きゃ、客がいない。。いやー、自分は初日より2日目のほうが入りは多いんだろうと思ってた。だって、今回のラインナップで一番集客力があるのってKISSじゃないの?違うのか? いや、もうホントに気の毒になるほど客がいなかった。閑古鳥の嗚咽が聞こえてきそうな。
とりあえず、腹ごしらえってことでメシを食う。もうオレにはビールを飲む気などないのであった*1。メシを食い終えるとメインステージでTAYLOR HAWKINSなるアーティストの演奏が始まった。遠目に観てたんだけど。シンガーがいなくてドラマーが歌ってる。アレと思って近づいて見てみたら。FOO FIGHTERSの人だった。そうか、ソロアルバム出したんだね。客は1000人もいなかったんじゃないかと思うけど*2。でも、演奏は良かったよ。最後までヴォーカル取りっぱだった。歌うドラマーといえば*3Don Henleyってことで終盤にはHotel Californiaを大マジにカヴァーしてた。上手かったよ。
さあ、次はいよいよバズの登場だ。

SEBASTIAN BACH

自分はSKIDSが大好きなので、もちろんコレが今回のお目当てのひとつなわけで。さっきよりは客が増えたけど、まあ、多いとは言えない状況。バンドメンバーがサウンドチェックを済ませ、袖に戻っていく。さあ、いよいよだ。そのとき、友達が袖にもうバズが見えていると言う。ウソーと思ったんだけど、よく見たらホントに見えてた。ぬおー、カーッコイイー。胸元全開な衣装がもうそのときに見えていたのです。んで、バンドメンバーが持ち場に着き、演奏が始まる。1曲目は・・・「Slave To The Grind」!!!キターーー! もう全開にヘッドバンギングタイムですよ!そしたら、バズが全速で飛び出してきて、アノ美しいロン毛を振り乱してヘッドバンギング。最高。超最高。当然のごとくコーラスなんか客も大合唱でしたね。いやー、最高。バズは若いなー。全然老けてなかった。セットリストは以降1stの曲が続く。前回観たときもこうだったかな??? 1st中心だったかな。自分は2ndも3rdも好きなのだけど。思わせぶりなMCから「Monkey Business」のイントロが演奏された瞬間、自分はもう大喜び。弾けまくったぜ。あと、自身のバンドの新曲も2曲ぐらい演ってた。そのうち片方はバラードで「By Your Side」っていうタイトルらしいんだけど、すごく良かった。レコード欲しい。終盤は「I Remember You」で大合唱。霧から雨に変わった宙を指して「woke up to the sound of pouring rain〜♪」って歌ってた。そしてそして最後はYouth Gone Wild。大盛り上がりで大団円。ピュアなメタルショウにご満悦。良かった良かった。

TRIBE OF GYPSIES

TRIBE OF GYPSIESを観るためセカンドステージに移動。5分ほどの距離のところなんだけど、辿り着いたそのセカンドステージは・・・小っちゃ! なにこれ。FUJI ROCKでいったら一番小さいステージ*4だよ、これ。そしてそして。客少なっ! あとちょっと演奏開始という時間なのだけど。30人以下だよ、客。。 演奏始まるころには、もっと増えて60人ぐらいだった? まあ、そのぶん観やすくて良かったですが。で、肝心の演奏のほうですが。良かった! 1曲目は1stから「Mero Mero Mambo」。またしても、オレの知ってる曲で始まってくれて嬉しい。Roy Zの官能的なギター良かったです。2曲目からヴォーカリストが登場してのパフォーマンス。まあ、自分は1stしか持ってないんで知らない曲ばっかだったけど。VAN HALENの「Ain't Talkin' 'Bout Love」演ったね。盛り上がったよ。途中、遥か後方の(アーティストの控え室として使われているらしい)建物からバズが顔を出し豪快なエアギターでエールを送ってくれた。

ALICE IN CHAINS

まあ、シチュエーション的にDOORSと同じ状況かね。あそこまでドロドロしてないかもしれないけど。こういうとき、ホントのファンじゃないほうが思い入れがないぶん、ちゃっかり楽しめちゃうと思うんだよね。オレはシアトルのバンドはひとつもリアルタイムで聴いてないから。だから自分は楽しめちゃうだろうなあって予想だったんだけど。復活ALICEを。


注目のニューヴォーカリストは黒人でスキニーなブラックのデニムに青いBLACK FLAGのTeeシャツ着用で登場。そのミテクレだけで合格だと思ったよ。で、肝心の歌。上手い。全然上手い。だのに。なかなか楽しめなかった。なかなか入り込めなかった。なんでだろう。一番可能性として高いのはオレがもう疲れちゃってたってことかね。実際もう足が棒ですた。あとは、そもそも彼らの曲をそこまで愛してないから? うーん。でも、バンドのパフォーマンスはホントに良かったけどね。特にSean Kinneyのパワフルなプレイにはとっても納得だったよ。だんだんと引き込まれてきた終盤。突破口はやってきた。JerryがMCを取る。意外や意外。Jerryの口からバズの名がコールされる。わお。バズ飛び入りですよ! 元気に豪快に登場したバズが「Layneに捧ぐ」と言って「Man In The Box」を歌う。いやー、客も盛り上がりましたね。完全出遅れてたオレもやっと全開に。いやー、貴重なもん観た。そして完全にアガったオレに最後の一撃。ラストは「Would?」。最高に素晴らしい演奏だった。自分はよく知らないけど、ALICEの名曲っつったら、やっぱコレなの? 最高の名曲だね。
ALICEの演奏中、パって後ろ見たら有島がいた。曲が始まるごとに手帳開いてメモ取ってたよ。取材メモってやつだな。

PAUL RODGERS

どんどん霧が濃くなってくる。この日一番の濃霧ってカンジだ。それまでカッチリカッチリ定刻に始まってたパフォーマンスだったが、ここへきて初めて押す。15分遅れぐらいで御大Paul Rodgers登場。去年観たときは横浜アリーナだったからね、こんな近くで観られるのは嬉しい。しかし、なかなかFREEの曲演ってくれないのな。もっとFREEナンバー満載なのかと勝手に期待してたので。4曲目にやっと初のFREEナンバー登場。「Ride On A Pony」だ。すっげー嬉しかった。しつこいようだが、ホント最近『HIGHWAY』ばっか聴いてたので。とても良かったよ。ベースの音がちゃんと聞こえて良かった。FREEの楽曲の命なので、ベースラインは。結果的にいうとFREEの曲はその後3曲しか登場しなかった。少ないー。「Fire And Water」、「Wishing Well」、「Alright Now」。「Wishing Well」はカッコ良かったなー、やっぱ。でも、最低でも「Mr. Big」と「The Stealer」は聴きたかったよ。特に前者。ふらふらするベースランにひたすら酔いしれたかったよ。
BAD COMPANYの曲は全然わかんなかった。「Can't Get Enough」しかわかんなかった。聴かないからなあ、BAD COMPANY。全部持ってますが。。 終盤には何故かBEATLESの「Ticket To Ride」と「I Feel Fine」をメドレーでカヴァー。よくわからん。そんな時間あったらFREEナンバー増やしてくださーい。
と、なんだかんだ言っちゃいましたが、御大の歌声はやはり最高。ひたすら最高。この日最悪の濃霧に見舞われた空模様を指して「キョウノ テンキハ イイデスネ」とのたまうオヤジギャグまで含めて御大はやっぱり最高。
Paul Rodgersの演奏のときオレの前に増田っちがいた。取材メモ取ってなかった(わ)。

KISS

さて残すはKISSのロックンロールショウのみ。日本にワールドツアー用のフルセットが持ち込まれるのは初だとかで注目度も高かったはず。しかし、まあ、依然客は少なかったですね。依然天気は悪かったですね。パラつく小雨。でも、火薬の仕込みに問題はなかったようで。ステージが暗転し「You wanted the best, you got the best」のアナウンスが流れると、メンバーが登場し早速一発目の火薬がドーンと炸裂。おおー、KISSだよ! とちょっと感慨。1曲目は「Detroit Rock City」。かなり盛り上がった。しっかし、まあ、演奏の邪魔になるほど火薬がガンガン爆発する。耳がそっちの爆音レベルに慣らされてしまって、演奏のほうが聞こえなくなる。まあ、こういうもんなのかね、KISSのショウは。オレはKISSのレコード持ってないんで曲が全然わかんないのだけど。4曲ぐらいしか知ってるのなかった。
しかし、まあ演奏云々よりやはりショウとして満喫するために来たのですから。Gene Simmonsの火吹き*5も観れたし、一生の思い出になるんじゃないですかねえ。ワイヤーアクションもありーの(あそこまで飛んでくとは思わなかった!)。ステージ移動もありーの。終盤は火薬の量も出血大サービスというカンジで。いったんステージ降りたけど「Rock And Roll All Nite」を演るために戻ってくるメンバー。紙ふぶきも大量に舞ってましたな。この時間になるころにはオレ達はもうバス乗り場へ急ぐために後ろのほうで観てたんだけど。そのあたりまでヒラヒラと紙ふぶきが降ってきたもんなあ。ドラムセットもGene Simmonsの立ち位置もTommy Thayerの立ち位置もグワーって上に上がっていって。ここに完結ってカンジですた。


前日と同様まったくもって意味のない花火の音を背に家路を急いだのでありました。あー、疲れた。






2004年にROCK ODYSSEYがあって、翌年2005年も実は開催する予定だったらしいね。でも、横浜国際総合競技場から断られて流れたらしい。だから今回は2年ぶりの復活じゃなくて基本的に毎年やるつもりだと思うんだけど。でも、今回ぐらいの客入りじゃちょっと。。。どーなんですか?オレは観たいけどね。AEROSMITHCHEAP TRICKBLACK CROWESVELVET REVOLVERが観たいです。とでも書いておこうか。

*1:ビールの売り上げも散々だったのでは

*2:これがセカンドステージじゃなくてメインステージですよ?

*3:いや、HELLNATIONだろっ

*4:RED MARQUEEだっけ?

*5:ちなみに口に含んでるのはスピリタスなんですかねえ