赤い公園 THE LAST LIVE「THE PARK」(配信)

決して心待ちにしてるって感覚ではなかったね、この日を。あと1ヶ月先だったらいいのに、とか、せめて1週間だけでも、とかね。でも、迎えてしまったのよな。
ほぼ定刻にサンプラのステージが画面に映し出された。幕が上がり始めると同時に演奏スタート。その曲目が「ランドリー」だったことにも驚いたけど、それ以上に、ステージにいるメンバー3人が我々のよく知る3人じゃないような気がして少し動揺した。3人ともあれから何十周(ヘタしたら何百周)も思考を重ねただろうし、そりゃ人も変わる。そのせいか、うたこすもひかりも「可愛い」というより「美しい」と形容したくなったのは初めてのことだった。それと同時に、2人とも演奏面の充実ぶりが間違いなく過去最高だったな。最高到達点にいた。うたこす、すごく頼もしく見えたし、ひかりはひかりでサウンドの主役だった(もちろん、音源でもそうだったけど)。


2曲目以降は理子時代の曲が続いて俄然ギアが入ったんだけど、全体としてはセットリストは『THE PARK』収録曲中心というわけではなかったね。公演タイトルも『THE PARK』になってたから、『THE PARK』+ベストヒットぐらいのカンジを想定してたんだけど違ったわ。
そして、サポートメンバー。ベボベ小出氏に、tricotキダモティフォ、さらには鍵盤の堀向さん。3人が出ずっぱりという形式ではなく曲によってメンバーが入れ替わる形式。3人とも素晴らしかったけど、やっぱりキダさんかなあ。本当に素晴らしかった。ギターのみならずコーラスワークでも大貢献してくださったし。さらには、コーラス以外のところでも歌詞を口ずさみながら演奏してる姿が印象的で、本当に赤い公園とtricot、そして、津野米咲キダモティフォは相思相愛だったんだなあと改めて思った次第。


中盤にはサポートメンバーなしで3人だけで挑むパートもあって。うたこすはアコギと鍵盤を担当してたな。そこで演ったのは「衛星」と「Highway Cabriolet」と「Yo-Ho」の3曲。結果論でしかないけど、米咲は3人だけで演奏できる素材をも遺してくれてたんだな。3曲とも良かったけど、特に「Yo-Ho」がグッときた。理子のヴォーカルだけの話だけでいうと、これが理子時代の最高傑作と思う、個人的には。歌詞も素晴らしいしね。


他にハイライトを挙げるなら、、、いや、まあ、ほぼ全曲ハイライトだったけど、、、「ショートホープ」と「透明」と「pray」と「KILT OF MANTRA」かな。あと、メドレー。正直な話、メドレーなんかで済ませてほしくなかった曲ばかりだけど、でも、演奏はサイコーだったんだよな。キダさんと一緒になって楽しそうに演奏するひかりの姿が印象的だったし、これには救われたね。


終盤には3人から最後のスピーチが。二十歳の理子のスピーチが本当に立派だったなあ。そのスピーチのなかで、ちーちゃん時代からのファンに対しては少しだけ申し訳なさも感じてるみたいなことを言ってたけど。でもね、理子時代以降も聴き続けてきた人たちは100%理子に感謝してるだろうよ。彼女がいたこそ生まれた名曲がいっぱいあるもんね。本当にありがとう。心の底から、あなたの未来に幸あれって思います。
アンコールは上述の「KILT OF MANTRA」の後、「黄色い花」「凛々爛々」のコンボ。この曲順、この幕引きに100%納得&感謝だわ。最高のラストライヴをありがとうございました。本当にお疲れ様でした(米咲とちーちゃんにも)。

  1. ランドリー
  2. 消えない
  3. ジャンキー
  4. Mutant
  5. 紺に花
  6. Canvas
  7. 絶対的な関係
  8. 絶対零度
  9. ショートホープ
  10. 風が知ってる
  11. 透明
  12. 交信
  13. pray
  14. 衛星
  15. Highway Cabriolet
  16. Yo-Ho
  17. 今更 ~ のぞき穴 ~ 西東京 ~ ナンバーシックス ~ 闇夜に提灯
  18. KOIKI
  19. NOW ON AIR
  20. yumeutsutsu
  21. 夜の公園
  22. オレンジ

~ encore ~

  1. KILT OF MANTRA
  2. 黄色い花
  3. 凛々爛々







P.S.
譜久ちゃんは現地で観てたみたいだね。SMAPはもうこの世に存在しないから「Joy!!」は歌い継がれていく曲じゃないかもしれないけど、「泡沫サタデーナイト!」は後世まで大切に歌い継いでくださるそうな。本当にありがとうございます。