ビョーク:バイオフィリア・ライブ

本来は10/10の1回のみ上映という話だったんだよな。そのチケットが取れなかったので諦めていたのだけど、急遽追加上映が決定。喜び勇んでチケットを取ったわけだ。そしたら、実際には全然人が入ってなくて半分も埋まってなかったわ。うーん、不思議。。


まあ、映画というよりは『BIOPHILIA』のツアーをパッケージしたものだよな、これは。ただ、そこに映像作品なんかがコラージュされているのだけど。このツアーは日本公演も行われたわけだけど、チケットがべらぼうに高かったうえ、会場の規模も小さめだったから、実際に目撃することができた人は少なかったんだよね。オレはというと、その来日公演の詳細を知ったときにはすでにチケット申し込みが締め切られた後だったという、、、なんともまあタイミングの悪いカンジだったんだよな。もし、間に合ってたら申し込んでただろうなあ。やっぱ、観たいもんな、Bjorkの公演は。たとえ新作が気に入らなかったとしてもね。実際、前作にあたる『VOLTA』もまったく気に入らなかったけど、武道館公演ではあれだけ感動できたわけだから。だから、今回もライヴを観ないことには真の評価を下すことはできないと思ってた。なので、映画館で観るというカタチの救済策(?)があるのは素直にありがたいところ。


映像は本当に綺麗だった。でも、本当に重要なのは音楽の中身。セットリストはほぼ『BIOPHILIA』からのナンバーで固められてたみたい。メンバー構成はサウンドマニピュレーターとパーカッションの2名にIcelandのコーラス隊という編成。思えば、Bjorkがコーラスというか人間の声というものにこだわるようになって久しいなと。『MEDULLA』のリリースからもう10年も経つわけだしね。で、『BIOPHILIA』のナンバーなんだけど、ほぼアルバムどおりのアレンジってカンジで、それらの楽曲がライヴでどう化けるのかに期待してた自分としては「うーーーん」という印象かなあ。いい意味で裏切ってくれることを期待したのだけど。それだけに、過去のアルバムからの曲が出てくると救われた気分になった。大好きな『VESPERTINE』からの「Hidden Place」が流れたときはオーディエンスの歓声も凄かった。やっぱ、現場でも過去の曲が求められてたのかな。今回の編成で演奏される過去の曲はどれも素晴らしかったよ。そして、Bjork本人の歌唱も冴えに冴えてたね。素晴らしい。
やはりラストは「Declare Independence」だった。コーラスのお姉ちゃんたちが踊り狂うダイナミズムも二重丸。


まあ、でも、次来たときはちゃんと現場で観たいけどね。これ重要。


P.S. たった今知ったんだけど、先ごろMark Bellが亡くなったそうで。Rest In Peace.