TIM CHRISTENSEN & THE DAMN CRYSTALS @ CLUB CITTA川崎

こないだも書いたようにオレの手元に送られてきたCITTA公演のチケットには1階のG列と記載されている。そして、予想どおり、それは前から7列目ということであった。かなり、いい席といっていいだろう。しかし、普段はスタンディングのクラブとして使われているCITTAなので、椅子とはつまりパイプ椅子のような簡易的な椅子のことなのだ。なので、、、狭い。。。
定刻ちょっと前にオレは席に着いたのだけど、定刻になってすぐに場内が暗転した。早いっ! いや、まあ、いいことだと思うんだけど。この日のセットリストはあらかじめ「通常のエレクトリックセットに加えてアコースティックセットもフィーチャーする」旨がCITTAのサイトで告知されていたのだけど、暗転した場内にひとりアコギを抱えて姿を現したのはTimその人だった! えっ、先にやるの? そうなんです、先にやるんです、弾き語りコーナー。2年ぶりにオレ達の前に姿を現したTimの出で立ちは、、、地味っ! DIZZY MIZZ LIZZYの再結成ツアーのときは毎晩のようにロックTeeシャツを着用してたんで「今日は何のTeeシャツかなー」と楽しみにしてたんだけど、、、無地のロンTでした。ちなみに、オレはBowieのDIAMOND DOGSのTeeシャツ着て行った。さてさて、注目の1曲目は、、、「Never Be One Until We're Two」。きたー! 最新作をあまり評価できなかったオレがアルバム中でも一二を争うぐらい好きな曲。というか、唯一弾き語りで収録されているこの曲が出色の出来だったことでアルバム全体の評価を下げざるを得なかったんだよね。「バンド名義って言っても結局Timのソングライティング能力だけで成立しちゃってんじゃん」っていうか。そのぐらい好きな曲がいきなり演奏されて嬉しかったなあ。Timの声もとても良かったと思う。音響面も問題なし。2曲目には『HONEYBURST』の隠しトラックだった「How Far You Go」が続く。『HONEYBURST』の曲は1曲でも多く聴きたいと思ってたのですごく嬉しかった。名曲だなあ、って改めて思ったわ。お次はDIZZY MIZZ LIZZY時代の「Barbedwired Baby's Dream」。アコースティックセットで選ばれるのはこの曲なのかあ。むしろ、「Love Is A Loser's Game」のほうが合うんじゃないかなと思ったり。で、やはりというか何というか、会場の反応が大きい。オレ個人は今回はバンド時代の曲はあくまでもオマケと思ってるからな。ちょっと複雑に思いつつも堪能。その次の曲がTimひとりでの弾き語りのラストだった。「この曲は『SUPERIOR』の日本盤のボーナストラックになっている曲で、実はオーディエンスの前でプレイするのは今日が初めてなんだ」とTimが紹介したのは「Sooner Or Later」という曲だった。オレは『SUPERIOR』日本盤買ってないので初めて聴いたんだけど、後で調べたらYouTubeに上がってるみたいね、Timが自宅で演奏したバージョンが。いい曲だったよ、とってもいい曲だったよ。CITTA公演だけの特別プログラムの弾き語りコーナーを堪能できた。ただ、イメージ的にはバンドがハケた後の中盤~終盤ぐらいにやると思ってたからなあ。客が暖まった後にやったほうが効果的かなと。


それが終わると、いよいよ今回のバンドThe Damn Crystalsの面々が登場。傑作『HONEYBURST』のツアー時のメンバーであり、大傑作DVD『LIVE AT ABBEY ROAD STUDIOS』にも参加しているメンバーはギターのLars Skjarbakのみ。アルバムにはクレジットされていないキーボードのChristoffer Mollerも加えた5人編成のバンドだ。Tim本人は引き続きアコギを下げたまま演奏スタート。バンド編成での1曲目は「Surfing The Suface」だ。2ndの曲はたくさん聴きたいと思ってたから素直に嬉しいね。オレが座ってた位置は前のほうだったとはいえ左寄りだったんだよね。そのうえ、前の席の人の身長が高くてギターのLarsの姿はあんまり見えず。代わりにベースのSorenとドラムのJesperはよく見えていた。次に演ったのは「Superior」だった。3rdアルバムのタイトルトラックであるこの曲は観客の人気も高くて歓声が上がってたね。このDamn Crystals自体、3rdのときのツアーメンバーがそのままバンドになったのだそうから、このあたりの曲は馴染んでいるでしょう。改めていい曲だと思えたね。「次は新作からの曲を演るよ」とのTimの紹介を受けて演奏されたのが「Wiser」だった。きたー。正直に言ってオレは、この曲が上記の「Never Be One Until We're Two」やタイトルトラックと並んで好きな曲だ。だから、この曲演ってくれてすごく嬉しかった。後半の盛り上がりがいいじゃない。当然ながらレコードで聴かれる盛り上がりよりも数段上の演奏を堪能することができた。お次はこれまた人気のある曲で「Love Is A Matter Of ...」。1stの楽曲は無条件に嬉しいね。だって、1stの曲こそ本当に11年待った曲なわけだからね。まあ、2年前のCITTAでの出来事はあったけど。さて、ここまではTimはずっとアコギでの演奏。


ローディーが持ってきたエレキに持ち替えると、ここからロックなショウの始まりという空気に。正直、遅いかなと思うけどね。もうちょっと序盤にカマして観客を暖めたほうがいいと思うのよな。で、ロックな曲のスタートは新作のタイトルトラックから。バンド名が先だったのか、楽曲タイトルが先だったのかオレは知らないけど、でも、この曲にこそ今回のバンド名義での活動の意味が8割方込められていると思う。実際バンドアンサンブルも良好だったと思うね。続くは再び登場のDMLナンバーで「Love Is A Loser's Game」。そうかあ、こっちで演るのかあ。当然のごとく観客は大喜び。もちろん、オレだってこの曲は大好きだし名曲だと思ってるけど、やっぱりこれをアコースティクセットのほうに持っていって、そのぶんソロキャリアの曲を1曲増やしてほしかったというのが正直なとこ。それが終わると再びTimがMCを取り「新作からの曲を2曲演奏するよ」と言って、まずは「Happy Ever After」*1をプレイ。それに続いたのがリーダートラックだった「Surprise Me」。この2曲だったらどうしても後者のほうに分があるかな。実際盛り上がってたしね。で、その後にきたのが本編ラストの曲ですよ。イントロ前ぐらいでオレは気づいちゃったけど、「Waterline」だったんだな、これが。まあ、会場は盛り上がってた。実際本編ラストに持ってきてるわけだし、向こうも確信犯なのかな。オレとしてはやっぱり否を唱えたい。せっかくの貴重な貴重なソロ公演なんだから、他にも聴きたい曲はあるのでね。まあ、でも、演奏に関しては言うことなしだったね。素晴らしい演奏で完全にこの日のハイライトになってたわ。


バンドがハケた後、しばらしくして戻ってきたのは再びTim一人。もう一度アコースティックセットで曲を披露してくれるみたいだ。「Celine Dionがカヴァーしてくれた曲」と本人が紹介したのは、そう「Right Next To The Right One」。ここしばらく、この曲を含めTimの曲を何度も何度も聴いていたけど、やっぱ、この曲の強度も凄いね。素晴らしい演奏だったわ。それが終わるとバンドも戻ってきた。「Sir Paul McCartneyの曲」と言って紹介されたのは「Live And Let Die」だった。この曲がこのバンドに一番合っているのかどうかはわからないけど、メタラーが一番知っているWINGSの曲はこれだから、そういう意味では良かったのかな。そしてそして、その後に続いたのがオレにとっての最大のハイライト「Caterpillar」だったのだ。Timがtwitter上で「どの曲が聴きたい?」と日本のファンに問うたとき、オレは「Caterpillar」「As I Let You In」「Watery Eyes」の3曲を挙げてみた。Tim本人がどれほどファンのReplyに目を通したかわからないけど、オレにとってみれば願いが通じたようなものだ。本当に嬉しかった。オレはこの曲が大好きだから。そこに続いたのは「待ってました」の「Whispering At The Top Of My Lungs」。やっぱ、これは決定打だよな。ただ、個人的には何度も何度も観た『LIVE AT ABBEY ROAD STUDIOS』に収められた名演とは違っていたので物足りなかったのも事実なんだけど。やっぱ、決定的違いはドラム。今回のJesperのほうがそのときのドラマーOlaf Olsenよりも上手いと思うんだけど、でも、オレはOlafのプレイが大好きなんだよなあ。欲を言えば、あの編成のときに観たかったよなあ。もっと言えば、ABBEY ROADに居合わせたかったなあ。


そして、その「Whispering At The Top Of My Lungs」が本当に最後の曲だった。ちょっとビックリしてしまった。短い。あまりに短い。確かDMLの公演は2時間オーバーだった気がする(違ったっけ?)。アルバム2枚しか出していないバンドのライヴのほうがアルバム4枚出しているアーティストのライヴより長いなんて! というわけで、ちょっとショックだったけど、これにて初日のCITTA公演が終了。
不満点を挙げればいくつか確実に出てくる。それは確実。だけど、大いに感動できるポイントがあったことも事実。翌日のBOXX公演もあるし、今日聴けなかった曲に関しては翌日に期待だ!

  1. Never Be One Until We're Two
  2. How Far You Go
  3. Barbedwired Baby's Dream
  4. Sooner Or Later
  5. Surfing The Suface
  6. Superior
  7. India
  8. Wiser
  9. Love Is A Matter Of ...
  10. The Damn Crystals
  11. Love Is A Loser's Game
  12. Happy Ever After
  13. Surprise Me
  14. Waterline
  15. Right Next To The Right One
  16. Live And Let Die
  17. Caterpillar
  18. Whispering At The Top Of My Lungs



というわけで、次回のBOXX公演に続く。

*1:オレはこのタイトルを聞くとC.O.C.を思い浮かべてまう。