2020年総括 その2

<Tunes>

1.モーニング娘。 ’20 「KOKORO&KARADA」

モーニング娘。'20『KOKORO&KARADA』(Morning Musume。’20 [Minds & Bodies])(Promotion Edit)
2.THE LICKERISH QUARTET 「LIGHTHOUSE SPACESHIP」

The Lickerish Quartet "Lighthouse Spaceship"
3.ANDERSON .PAAK 「LOCKDOWN」

Anderson .Paak - Lockdown
4.CLEO SOL 「REWIND」

Cleo Sol - Rewind
5.蒼山幸子 「PANORAMA」

蒼山幸子「PANORAMA」Music Video


いやー、この部門にハロプロの楽曲を入れるのは20年ぶりのことだな。でも、ホント20年で(23年で?)一番好きだな、この曲。現場にも20年ぶりに行ったわ。思い出のサンシャイン噴水広場。w まあ、オレの身長じゃメンバーの姿ほとんど見えなかったけどね。


LICKERISH QUARTETはね、このメンツの名前を聞いただけで心躍る人たちすべてにとってストライクど真ん中の曲だったよね。これがリードトラックとして発表されて、その後出たEPにはこれに並ぶ曲は入ってなかったけど、まあ、いいよね。この1曲だけで心中できるわ。


そして、まあ、改めて言うまでもなくCOVID-19とJuneteenthとBLACK LIVES MATTERが2020年の音楽の3大キーワードだったわけだけど。BLACK LIVES MATTERを契機として発表された一連の楽曲のなかでも、Anderson .Paakのは完璧な作品と思った。


<Live Performance>

1.JOSE JAMES @ Billboard LIVE TOKYO 2/14
2.GAUZE @ 新代田FEVER 2/23
3.ZARAME @ 吉祥寺WARP 1/18
4.QUEEN + ADAM_LAMBERT @ さいたまスーパーアリーナ 1/25
5.CHRIS DAVE AND THE DRUMHEDZ @ Billboard LIVE TOKYO 2/19
次点:崎山蒼志赤い公園


この部門はねえ、2020年全体を総括することにはならないけどねえ。なんせ1月と2月の2ヶ月間しかライヴ観てないわけだからねえ。あくまでも「2月までに観たなかではこれが良かった」という意味合い。
ZARAMEはね、この時点では活動休止は知らなかったわけだけどね。まあ、知らなくて良かったのかな。フラットな気持ちで観たほうがいいもんね。めちゃくちゃカッコ良かったな。何年後でもいいから必ず戻ってきてください!
QUEENは決して納得できる構成ではなかったけどね。でも、観られたことは感謝してる。あと1ヶ月遅い日程だったら確実に無理だったもんね。


あとは配信ライヴは数本観たかな。印象的だったのはやっぱりWONKの3DCG LIVEだね。こんなときだからこそ「新しいこと」「違うこと」にチャレンジして成功させたんだもんな。実に素晴らしいこと。
そういえば海外勢の配信ライヴは全然観なかったな。「時空を超えられる」って意味では、海外勢こそ着目すべきだったかも。まだまだ非常事態は続くし、海外勢の配信もチェックしてみようかな。


さて、2021年に観たいライヴは、、、まあ、そんなことまだ考えられる状況でもないか。願望だけなら観たいアクトは山ほどあるけれどね。
「1年近くも先延ばしにしたなら安泰かな」なんて思ってたSQUAREPUSHERも、、、ないんだろうな。渡航できないもんな。

2020年総括 その1

<Albums>

1.JOHN LEGEND『BIGGER LOVE』
Bigger Love
2.DISCHARMING MAN 『POLE & AURORA』
POLE & AURORA
3.赤い公園 『THE PARK』
THE PARK (通常盤) (特典なし)
4.AC/DC 『POWER UP』
Power Up -Digislee-
5.SAULT 『UNTITLED (BLACK IS)』
Untitled (Black Is)
6.DROPDEAD 『DROPDEAD 2020』
Dropdead 2020 [Explicit]
7.DOS MONOS 『DOS SIKI』
Dos Siki
8.iri 『SPARKLE』
Sparkle
9.FIONA APPLE 『FETCH THE BOLT CUTTERS』
Fetch the Bolt Cutters
10.DIZZY MIZZ LIZZY 『ALTER ECHO』
Alter Echo
次点:DEFTONES、RUN THE JEWELS


Raphael Saadiqがエグゼクティブプロデューサーとしてクレジットされてる『BIGGER LOVE』は、ソングライターもプロデュースも演奏陣もマチマチだけど、アルバムとしてのまとまりがあって、スっと聴けるのが実にお見事。16曲も入ってるのに全然長ったらしくないし、ストリーミングの時代に放つパッケージ作品としては鑑のような存在だなと。製作総指揮のRaphaelの神通力なのかな、これは。Raphaelファンとしては、そう信じたい限りだけど。今考えると本人の近作『JIMMY LEE』もパッケージとしてのまとまりが秀逸だったもんね。


DISCHARMING MANはね、ホント待望だったよね。ノッチさんの脱退がなければ、1年早く聴けたかもしれないけど、でも、待った甲斐のある大傑作でしょ。蛯名さんも言うように、このメンバーになったからこそ生まれ得た楽曲もあるのだし、素晴らしいアルバムだわ。録音も最高にいいんだよな。ダブミックスで再録の「Disable music」は、録音面では本作のハイライトだよね。一方、楽曲に関して言えば、「February」が個人的にはハイライトかなあ。オレ、この曲、ナマで聴いたことあるかな。どうだろ。「極光」と(本作には未収の)「無知の丘」は絶対ナマで聴いてるんだけど。「February」ナマで聴いたら泣くなあ、絶対。早くライヴ観たいっす。


理子が加入して以降の赤い公園は、本当に大切に大切に歩みを進めてきたよね。「焦らない」ってことは本当に重要なことだった。そのことは、このアルバムがこんなにも素晴らしい傑作になった事実が証明してる。そして、快進撃は続くはずだった。超名曲「KILT OF MANTRA」で幕を下ろさず、追加で仕上げた「yumeutsutsu」がラストナンバーになってることの意味よ。
でも、米咲はいなくなった(らしい)。ツアー0日目のままなのにね。相変わらずオレは自殺報道を信じる気なんかサラサラないけどさ。米咲が亡くなってしまったことを抜きに、このアルバムをただ正当に評価したいし、正しく愛聴したい。今はただそれだけです。


AC/DCをはじめ、このテのバンド評に付いて回る「金太郎飴」というワード。でも、まあ、「金太郎飴」という表現よりも「継ぎ足し継ぎ足しの秘伝のタレ」という表現のほうがしっくりくるよね。このアルバムに入ってるリフを(フルボリュームで)聴いてたら、そうとしか考えられなくなってしまった。これ以上望むものが何もないもんな。


多分、去年Little Simzをストリーミングでよく聴いたからなのか、レコメンドアルゴリズムでSAULTの名前を見かけるようにはなってたんだよね。で、そこにきてBLACK LIVES MATTERの機運に合わせた新作の公開。飛びついて聴いてみたら、めちゃくちゃカッコ良かった。後述のFionaちゃん『FETCH THE BOLT CUTTERS』と並んで各メディアのAOTY2020の常連ってカンジだけど、100%うなずけるわ。
SAULTはこの後、これの続編もリリース済みだけど、そっちもめちゃくちゃ高評価みたい。オレもちょろっと聴いたけど、確かに超良さそう。


DROPDEADについては、今これを書いてる時点ではLPはまだゲットできてないので、あくまでもデジタルで聴いたカンジでの評価になっちゃうんだけどね。だから、LPで聴いた後だったら評価は変わるかもしれない。
さすがに『落とす死』と同等のインパクトだとは言わないけど、でも、全曲「あの」DROPDEADで、安心するし燃える。血しぶきを上げるかのごときBobのヴォーカルよ。早くLPで聴きたし。


DOS MONOSのは4曲(しかも15分)だけど、本人がアルバムだと断言してるので、この部門に入れることにしよう。4曲でひとつの作品と捉えると、むしろアルバムらしいアルバムなのかも。
リリースパーティートークショーで聞いた話も加味して考えると、本当に渾身の力作ってカンジ。リリック面では相変わらず没ファンだな、オレは。めちゃカッコイイ。


iriの4thアルバム。相変わらずつまんない曲がひとつもないもんな。ソングライターとしての彼女がどれほど凄い才能の持ち主なのか、って話。リリースペースも全然落ちないし、彼女の快進撃を目一杯楽しんじゃおう、って話。


次、Fiona Apple。まあ、PITCHFORKで10年ぶりの10点満点って話は置いといて、あくまでもオレ自身がこの作品をどう楽しめるかってのが本題。というのも、個人的には前作がまったく楽しめなかったので。今回のアルバムリリースに際して、前作も久々に聴き直してみたんだけど、やっぱり理解できず。
で、本作。前作よりはポップなんだと思うな。楽しめてるもん、オレ。でも、やっぱ、言葉主導のアルバムだという捉え方のほうがしっくりくるな、オレは。個人的には「Relay」が一番好きなんだけど、歌詞に注目しながら末永く愛聴したい。聴き方・好み・評価も変わっていくかもね。


DIZZY MIZZ LIZZYはなあ、うーん、ハードルを上げすぎたな、ってのが率直な感想。(おそらく政則様が出所であろう)前評判なんかガン無視しとくべきだった。DIZZY MIZZ LIZZY的に(あるいはTim Christensen的に)そこまでエポックメイキングな作品ではないと思うね。もちろん、良質なリフ、良質なメロは豊富に入ってるけどさ。もっとフラットに接して、「ああ、今回もいいアルバムだな」ぐらいに思えるのがちょうど良かったんだろうな、ホントは。






この他「フィジカル買ってないけどストリーミングでよく聴いた作品」としては、WONK、LITTLE SIMZ、ゲスの極み乙女。なんかが挙げられる。「お手頃価格でフィジカルが手に入らない案件」は確実に増えてきたね。個人的には色んな選択肢を残しておいてくれたら嬉しいんだけどね。
あと、COMMONはストリーミングではとっくにリリースされてるんだけど、フィジカルは来年ってことなんで、2020年の対象からは外しておいた。2021年のほうで対象ってことにしよう。もちろん、すでにちょろっと聴いたんだけど、すごく良さそうだよね。


2021年に期待するリリースは何だろうね。世間的にはKendrick Lamarの新作が出そうってことで話題になってるのかな。
個人的には相変わらずMAXWELLの新作を待ち続けてるんだけど、まあ、気長に待つのが正解かな、あの人は。
あとは、そうだね、忘れたころにHIATUS KAIYOTEの新作が突然出てきたりしたら嬉しいかな。

頭文字Dから始まるバンドは偉大

さらにはDISで始まるバンドなんて最高中の最高。
ってーわけで、予約してたDISCHARGEのバッジを取りにBASE行ってきた。今回、図柄を選べない「開けてのお楽しみ」仕様なんだけど、出てきたのは「Q:AND CHILDREN?」と「A:AND CHILDREN」とビミョーなカラーリングのロゴのヤツ。うーーーーん、すばりハズレだな。。 ピンクのヤツとライトグリーンのヤツが欲しかったな。
ところで、「Q:AND CHILDREN?」と「A:AND CHILDREN」は別々に入ってるケースもあるのかな? だとしたら、超ハズレだな。


DROPDEADのLPも予約してあるけど、入ってくるのは1月下旬の予定だってさ。やっぱ、年内入荷なんて夢のまた夢だったか。
まあ、それを見越して、デジタル版は3週間ぐらい前に購入済み。もちろん、聴きまくってるよ。でも、歌詞カード見ながらアナログで聴くの楽しみだな。後半に入ってる「United States Of Corruption」が一番好きだわ、今んとこ。


そして、そして、DISCHARMING MANの新作だけども。
コンビニ受け取りにしてオンラインで買ったら、フラゲ日に届かないどころか、発売日過ぎても届かなくて、、、私は泣いた。
んで、昨日になってようやく手に入ったのだった。いやー、音もいいわ、今回。楽曲はもちろん最高だし、本当に大傑作だよね。「February」泣けるわ、改めて。
しかし、オレは抗うぞ!本作は5thアルバムだ!w






ちなみに、頭文字Gも凄いわよね。GreatのGだもんね。GAUZEとG.I.S.M.が揃っちゃう時点で勝負アリってカンジ。

Dream Violence vol.44(配信)

前回のはLIVE配信じゃなかったんだけど、今回はLIVE配信。ちゃんと生で観た。まあ、その後、3回観たけど。だって貴重だもん。
今回の共演はthe hatchとSPARTAN KIXXの2組。

the hatch

生では2回観てるな。2年前のDream Violenceと去年のSYNCHRONICITYで。2年前のDream Violenceでは一番後ろで観ててステージがまったく見えなかった。反対にSYNCHRONICITYでは最前列で観て最高にアガった。そのころはまだ音源持ってなくて曲知らない状態で観てたんだけどね。その後、アルバム手に入れて、今回は曲知ってるし、と思いきや、バンドはだいぶ進化した状態になってて、セットリストの半分ぐらいはアルバムの曲じゃなかったっぽいかな。まあ、配信だとサウンドの凶暴性はダイレクトには伝わってこないわな。きっと、いつかまた生で観るでしょ。うん、間違いなく。

SPARTAN KIXX

DISCHARMING MANでギターを弾いてた時期もあるきっけんさんのバンドとのこと。って言っても、バンド形態じゃなかったわ。ギター弾いてなかった。完全に未知の音を鑑賞するには配信はやっぱ適さないかな。知ってるバンドならば、やっぱ脳内で補完できる部分もあるけど、初見のサウンドにはそれが適用できないわけだからね。

DISCHARMING MAN

前回の配信とは同じセットリストにならないようにするって話だったんだけど、確かにそうだったね。色んな曲聴けて嬉しい限り。前回のCOUNTER ACTION配信のときも音質凄い良かったけど、今回もやっぱり良かったね。今回は特にスネアの音が良く感じたなあ。
1年前にこの日程押さえていたそうで、世が世であればワンマンライヴになるはずだったのだとか。そうかあ、そうだったのか。それならオレ1泊2日で観に行ってたかもなあ。
本当に素晴らしい演奏だったし、本当にいい状態にあるのだなあ、バンドが。女性メンバーを擁する今の編成だからこそ「また遭う日まで」みたいな女声コーラスの映える楽曲をまたセットリストに加えてもらえたら嬉しいなあ、って思ったり。まあ、でも、とにかく歌詞(というか、歌う内容)に対するこだわりが強い今の蛯名さんであれば、詩作の面で「今また歌いたい」って思う曲しか選ばないかもね。

  1. なおさら
  2. Discharming man
  3. 僕らの耳打ち
  4. February
  5. バス停3
  6. 逃飛行
  7. サボタージュ
  8. future



というわけで、23日発売のアルバム楽しみだね、猛烈に。8曲しか入ってないし、もう知らない曲は1曲もないけど、それでも楽しみ。ポイント貯まってたからTOWERで予約したわ。
アルバムタイトルの『POLE & AURORA』って、POLEが極でAURORAが光で、ってカンジで「極光」からきてるのかと思ったけど、札幌の地下街の名前からきてるみたいね。オレも札幌は何回も行ってるし、あの地下街も何度となく通ってるけど、名前は憶えてなかったわ。

AGNOSTIC FRONTの最新作

DROPDEADがニューアルバムを出していたことに気付いていなかったオレは、AGNOSTIC FRONTが最新作をリリースしていたことも知らなかったのであった。1年も前に出てたらしい。1年って。さすがにヘコむ話だわ。なんでニュースになってないのよ。


その最新作、アートワークが『CAUSE FOR ALARM』のそれを手掛けた人によるものらしくて。サウンドもそんなカンジなのかな。『ONE VOICE』の焼き直しだったり、原点回帰だったり、完全に2周目の人生を生きてるってカンジか。
まあ、内容がどうあれ、それを引っ提げて来日してくれれば全然いいけど。2年前のライヴ最高だったなあ。死ぬまでにあと1回観られるかしら。どうだろね。