THE JELLYS @ 渋谷CLUB QUATTRO

HONEYCRACKが残した唯一のフルアルバム『PROZAIC』は今から考えても素晴らしい出来の一枚だったと思う。しかし、バンドはほどなくして解散。とても残念なことだったと思う。で、そのHONEYCRACK解散後にCJがつくったバンドがこのJELLYSなのだ。メンバーはCJと同じく元WILDHEARTSの肩書きを持つStide、そしてWILDHEARTSの「If Life Is Like A ...」のクリップにも出演している元WOLFSBANEのJeffを加えた3人だ。
まあ、音のほうを少しだけ説明しておくと、完全直球型の究極ギターポップです。英国からのメロコアへの回答ってな書き方もどっかでされてたけど、確かに、少しは西海岸のメロコアっぽいトコもあるかな。まあ、ほんのちょっとだけど。WILDHEARTS一派であるから政則様も推してるバンドなのだ。


5月15日、渋谷CLUB QUATTROにてライヴは行われた。今回のジャパンツアーは東京を含めて、全ての都市で1DAY公演ということで、結構な客入り。客層はかなりマチマチ。っていうか、さすが政則メタル。『VIRTUAL XI』のTシャツ着てるヤツもいる。あと、最近よく思うことだが、オフスプTシャツのヤツ多すぎだ。


午後6時、ほぼ定刻どおりにライヴがスタート。最初はアルバムの2曲目「Just A Love Song」で始まった。客のノリもかなりイイ。3分にも満たない短い曲だが、ムダなことが一切入ってない、まさに彼らしい曲で、オープニングには最適だったと思う。
と、1曲終わって照明が少し明るくなってやっと気づいたが、バンドはウワサどおりのペインティングで登場してた。黄色、赤、緑の3色バンド。エンターテインメント性の高いショウだったことがわかってもらえると思う。そう、エンターテインメント性。それが、この夜の、そしてバンドの一貫したテーマだったと思うのだ。2曲目にいきなり最も人気の高い曲「Lemonade Girl」をプレイ。オーディエンスのノリは最高潮に。とっても余談だが、最近のテレビにおけるこの曲のBGM使用頻度は凄まじいものがある。だって、日テレだけじゃないんだもん。


その後もシングルのBサイドを織り交ぜながらもアルバムの曲中心のセットが続く。CJはMCでしきりにWILDHEARTS時代から支え続けてくれた日本のファンと、日本のレコード会社avexのスタッフへの感謝を述べていた。CJ自身が「一旦、ステージを降りるけど、すぐに戻ってくるぜ。」と公言した後、会場は全員で「JELLYS!JELLYS!」のコール。とってもイイ雰囲気。
すぐにバンドは戻ってきて3曲をプレイ。最後は僕の大好きな曲「Be My Alien」だった。ポップってことと哀愁ってことはヒジョーに密接な関係を持ってることがわかる超名曲。この曲が終了してバンドが去ると、囃子としてのBGM「Had A Good Time」がかかるがオーディエンスは皆でこれを大合唱。そしたら、バンドも戻ってきて大合唱。素晴らしい幕だった。


全てのことに満足のいくライヴは久しぶりだったよ。だって、バンドも客も全員が終始笑顔の素晴らしいライヴだったんだから。バンドメンバー3人の関係がすごく上手くいってることの表れでもあったわけだ。HONEYCRACKも、それからWHATEVERも短命で終わっちゃったけど、JELLYSにはこれからも、ずーっとがんばってほしい。僕はずーっと応援してるから。