2012年総括

さてさて、日本一遅い2012年総括、張り切って行ってみよー!


<Albums>

1.FORWARD 『WAR NUKE AND DEATH SENTENCE』
WAR NUKE AND DEATH SENTENCE
2.DEFTONES 『KOI NO YOKAN』
Koi No Yokan
3.DOWN BY LAW 『CHAMPIONS AT HEART』
CHAMPIONS AT HEART
4.L'Arc〜en〜Ciel  『BUTTERFLY』
BUTTERFLY(完全生産限定盤)(DVD付)
5.NAS 『LIFE IS GOOD』
Life Is Good
6.ANGIE STONE 『RICH GIRL』
Rich Girl
7.SLIGHT SLAPPERS 『MOONLIGHT』
MOONLIGHT
8.NOFX 『SELF ENTITLED』
Self Entitled
9.ERIC BENET 『THE ONE』
One
10.MR. CHILDREN 『[(AN IMITATION) BLOOD ORANGE]』
[(an imitation) blood orange](初回限定盤)(DVD付)


FORWARDのアルバムには大いに感銘を受けたな。音源だけの評価じゃなくて、その後観たライヴで感じた感動も上乗せされてる可能性は高いけどね。愛国心ゆえの怒り。それがアルバム全編にみなぎっている。オレ自身は原発廃止論者であっても死刑廃止論者ではない。それでも、Ishiyaさんの叫びにグっときた。これこそがハードコアパンクです。


DEFTONESは比較的短いスパンで出してきたな。個人的には前作『DIAMOND EYES』はまったくピンとこなかったんだけど、今回の作品はピンときまくり。楽曲のクオリティが高いなあというのが正直な感想。本当に美しい音楽で、アー写のメンバー像とのギャップが凄い。過去最高に凄い(褒め言葉!)。


バンドが現存するのかどうか自体が謎だったDOWN BY LAWが9年ぶりのアルバムをリリース。その9年前の前作を自分は持ってないのだけど。というか、現物を見たことすらないのだけど。それを入手することができぬまま新作のほうが出てしまったという稀有なシチュエーション。まあ、でも、このバンドは決定的な駄作は一枚もないんじゃないかな。今回もご多分に漏れず素晴らしい出来映え。月並みな言い方ながら楽曲のクオリティーが素晴らしいの一言。自分は彼らのライヴを観たことがない。観たいなあ。来てくんないかなあ。


ラルクはこれが結成20周年イヤーのラストを飾る記念盤。いい意味で期待を裏切ってくれる素晴らしいアルバムだなあ。この歳になってこのバンドをこんなに熱心に聴けるなんて嬉しい誤算であり、新鮮な驚きでもある。とにかく歌メロの強度が実に頼もしいのだ。hydeとtetsuyaの底力を見た一枚。


Nasの新作は世間の評判もすこぶる良好だったなあ。オレもいたく気に入った。アルバム全編を気に入ったのは『GOD'S SON』以来だわ。サイズ的にもちょうど良かったね、長すぎず。


Angie姐さんの新作も素晴らしかったなあ。せっかく新生STAXからのリリースになったのに、前作は全然「らしさ」が出てなかったんだけど、どうやらレーベル側の意向もあってああいう作風になったとか?で、STAXから外れて心機一転の今作は姐さん本人が本当に作りたいものを作ったという言葉どおりの素晴らしい出来映え。また、来日してほしいものだね。


スラスラの新作は今度こそ(?)フルアルバム。長年メンバーチェンジもなく活動してきた5人だけど、初のメンバー脱退を経ての新作。『TOMORROW...WILL THE SUN SHINE AGAIN?』からさらに音楽性が広がっているよね。新ギタリストも入ったし、これはきっと通過点に過ぎないだろうなって思うけど、さすがのクオリティー。CORRUPTEDとENVYが合体したかのごときラスト曲がやはり白眉か。


きっちり3年ごとに新作を出してくるNOFXの律儀さには脱帽。個人的には前作より落ちると思ったけど、まあ、安心して聴けちゃうクオリティーにあるのは間違いない。


Eric Benetもここんとこハイペースで作品を出している印象。前々作が復活を印象づける傑作だったうえ、前作は世間的にも大絶賛の評価を受けたアルバムだった。正直その2枚には劣ると思うけど、でも、十分に好盤。ただ、ライヴのほうはこんなにも素晴らしい新曲群をあんまりセットリストに加えてくれないカンジで印象良くないんだけどね。


ミスチルは前作が驚異の名盤だったので、それに劣るのは仕方ないと思うし、「超えてほしい」って思いもなかった。ただ、シングルにもなっている楽曲は十分にハイクオリティーだと思う。なので、当然ライヴも観たかったけどね。無理だったけどね。


<Tunes>

1.WINDA 「トマト」
2.WINDA 「時計塔」
3.WINDA 「十九歳」
トマト / WINDA
4.恵比寿マスカッツ 「ハニーとラップ♪」
ハニーとラップ♪(初回盤C)
5.AEROSMITH 「OUT GO THE LIGHTS」
MUSIC FROM ANOTHER DIMENS
WINDAの最後の音源から全曲。3曲とも散々語り尽くしたから改めて言うことはないけれど、本当に全部名曲ですわ。マスカッツのこの曲は結局(シングルに限らず)全曲のなかで一番イイ曲だったんだと思う。ファンからの支持も確実に高い曲だったわ。PVも最高すぎる。最初のサビ前のアッキー! んで、最後にエアロ。やっぱり、アルバムのほうは逆立ちしてもランクインさせられそうにないからTunes部門に入れることに。この曲は特にカッコ良くて、余計な曲を全部排除して、この曲ぐらいカッコイイのを揃えていればアルバムだって全然イケたのにな。


<Live Performance>

1.WINDA @ 161倉庫 12/16
2.PRINCESS PRINCESS日本武道館 11/20
3.FORWARD @ 渋谷O-WEST 8/5
4.DISCHARMING MAN @ 新代田FEVER 1/22
5.THE PHARCYDE @ Bilboard LIVE TOKYO 9/9
次点:BOBBY WOMACKCANDI STATONPETE ROCK & C.L. SMOOTH、藤井フミヤTRICERATOPSPERFUME


解散とか再結成とか初来日とかドラマティックな要素が上乗せされているものばかりのなか、できるかぎり公平にというか、本当に素晴らしいライヴだったものを選ぼうと努めるんだけど、それでも1位はこうなった。想いのたけはこないだのエントリに記したとおりだけど、やっぱり、こんなに好きになるバンドはもう新しく現れることはないだろうから、そういうバンドの最後を見届けられて良かったし、なにより演奏面が凄まじかった。だから、このバンドを好きになったんだよな、改めてそう認識できる場だった。
2位はプリプリ。ライヴレポートにも書いたけど、結局、座席の良し悪しがそのまま出た結果に。(このバンドに限らず)あんなイイ席で観るなんてもう一生ないかも。だから、すごく楽しめた。演奏面でいえば必ずしもベストの公演でなかった*1けど、でも、この日を忘れらない日として選出しておく。
3位はFORWARDにする。今のタイミングで総括できないアルバム部門だけど、おそらくかなり高い確率でFORWARDを1位にすることになると思う。とても感動した一枚だから。そんな一枚を作り上げた今のFORWARDだからこそライヴパフォーマンスだって最高に素晴らしかった。
そして、4位にDISCHARMING MANを。この日はkamomekamomeとのツーマンだったけど、ほぼワンマンのような長いセットリストだった。前年に出した『フォーク』のツアーファイナルをもう一回再現したみたいなお得な気分の夜であった。「white」まで演ったんだからね。
5位にPHARCYDEを。まあ、ファンってわけじゃないし、2ndまでのことしか知らなかったけども。でも、ただひたすらに楽しいライヴだったな。


というカンジで日本人だらけという結果に。そして、ここにTim Christensenの公演をランクインさせられなかったのが残念かな。次こそは最高のショウをお願いします。

*1:後半は全然問題なし