OZZFEST JAPAN 2013 @ 幕張メッセ

28年。STONESが初来日するのにかかった時間。
40年。WHOが初来日するのにかかった時間。
43年。SABBATHが初来日するのにかかった時間。彼らが(あるいは自分が)生きている間に実現することはないのかと半ば諦めていたこともあるわけで、本当に感慨深いし、生きていて良かったなと。もちろん、本当はBill Wardも含む正真正銘のオリジナルラインナップだったら最高だったんだけど。その点だけはいささか残念なんだけど。


概ねオンタイムで進んでるっぽかったのでSABBATHも時間どおりに出てくるだろうなと思って、中央よりは前寄りのスペースにスタンバイ。周りを見渡してみると、やはり前日には確実にいなかったであろう客層の姿が目立つ。メタルはおろかロックを聴くようにすら見えない男性や女性の姿に、ロックって素晴らしいなと実感。Ozzyはもうおじいちゃんなので、ロックスターよろしく時間押したりしないどころか、定刻より前に出てきちゃって観客を慌てさせたりしてきたが、今回も定刻より1分早く出てきた。ww おなじみのサイレンが鳴り響くと予想どおりの「War Pigs」が1曲目だとわかる。スクリーンには今回のツアー用に作ったと思しき曲ごとのイメージ映像が。「War Pigs」のそれはそのものズバリなカンジの内容だったな。OZZY OSBOURNE BANDによる演奏はもうすでに聴いちゃってるけど、Iommi先生とGeezerによって奏でられる正真正銘の「War Pigs」に感動。んで、2曲目が「Into The Void」だったんだけどね、嬉しかったなあ、これ。確かに、この曲は97年の『REUNION』にも入ってるけど、フェス用の短めセットリストだったら削られちゃっても不思議ではないぐらいなので、感動ものだった。実際、超名曲だからね、これ。そして、その後にそれをさらに超えるサプライズが。4thからの「Under The Sun」が!これは凄い。フェス用のセットリストでこれが削られなかったのは凄い。最高に堪能できたわ。同じく4thからの「Snowblind」も嬉しかったなあ。個人的に好きなので。


とりあえず、ここでひと段落。というのも、次に会場に鳴り響いたのがあの鐘の音のSEだったから。デビューアルバム『BLACK SABBATH』の「Black Sabbath」だ。すべての原点。オレが好きなメタルのバンドはほとんどすべてSABBATHの影響を受けてるだろうから、そういう意味じゃオレのメタル人生の源流と言ってもいいのかもしれない。遅いリフの邪悪性、その真骨頂を堪能できて幸せ。個人的には初めてこの曲を聴いてから18~9年経つのかな。やっと、ナマで聴くことができた。そして、同じく1stからの「Behind The Wall Of Sleep」が続く。で、これと次の「N.I.B.」を音源のとおりに繋げて演奏したんだけど、いやもうね、この2曲がこの日のハイライトだったと断言します。音源のとおり繋ぐってことは、例のGeezerのベースソロが演奏されるってことなわけで。スクリーンに映し出されたGeezer(御歳63歳)の勇姿。そして、その演奏、そのサウンド。最高すぎです。Ozzyのヴォーカルも意外に歌えてたな。ただ、一言触れておくと、Ozzyの手拍子なんかに合わせたら、音楽が台無しになるので、Ozzyに手拍子を求められてもことごとく無視するのが正解なのだよ、諸君。


そして、さらにオレの大好きな楽曲が続く。「Fairies Wear Boots」だ。SABBATHは元々EARTHというブルーズバンドだったわけだが、この曲はそのルーツを確かに感じさせてくれる名曲だ。もう、この時点でオレは首振りすぎてワケわかんない状況になってたかも。それが終わると、次に聴こえてきたのが、この日最大の衝撃「Symptom Of The Universe」のリフだったんだけど、残念ながら、これはイントロのみの演奏で終わり。これフルで演ってたら「Under The Sun」を凌ぐレア度だけどねえ。『SABOTAGE』自体が真のSABBATHファンからしか相手にされてないからなあ。この日、明るい時間に登場した人間椅子が「Symptom Of The Universe」のリフにソックリなリフの曲を演ってたんだけどねえ。で、そのイントロに続いたのはドラムソロだった。今回Bill Ward不在の穴を埋めているのはTommy Clufetosなる人物。オレは見覚えなかったけど、どうやらLOUD PARKでOzzyを観たときも、この人が叩いていたらしい? 力量はまったくもって申し分なし。ドラムソロも大いに盛り上がった。ただ、ちょっと長かったけどね。もちろん、それは彼のエゴでそうしてるわけじゃないだろう。3人の御大の休憩時間が終わるまでは、彼もプレイを引き伸ばさなきゃならないんだろう。
そして、その休憩時間が終わると3人が戻ってきて演奏再開。「Iron Man」だ。会場はめちゃくちゃ盛り上がってた。わかる、盛り上がるのはわかる。でも、この曲はすでにあまりにもOZZY OSBOURNE BANDの曲になっちゃってるからなあ。もちろん、オレだって好きは好きだけどね。んで、次はこの日唯一の新曲が披露された。まあ、正直、新曲とアルバムに対する過度な期待はしないでおこうと思うけどさ。「God Is Dead?」というタイトルが付けられたこの曲、前半は正直Ozzyのソロアルバムの曲だと言われれば納得しちゃうようなカンジだったけど。後半はSABBATHらしさが出てたね。ツアーに帯同してるのは前述のTommy Clufetosだけど、このニューアルバムのレコーディングにはRAGE AGAINST THE MACHINEのBradが参加してるとか? それはスゲーな。んで、本編最後は「Children Of The Grave」。いい曲選んでくれたなあ。まさにライヴ映えする曲だろ、これ。最高でしたわ。


まだ「Paranoid」演ってないわけだし、当然アンコールがあると確信してバンドの帰還を待つ。はたして再登場したBLACK SABBATHはなんと「Sabbath Bloody Sabbath」を演奏し始めた。オレの大好きな曲じゃんかー。でも、残念ながらさきほどの「Symptom Of The Universe」と同様にイントロの演奏のみだったわ。残念。んで、予想どおり始まった「Paranoid」。これもさきほどの「Iron Man」と同じく、すでにOZZY OSBOURNE BANDの持ちネタになっちゃってんだよなあ。だから、待ち続けてたのはこれじゃないっつーか。もっと、本当に待ち続けてた曲で締めてほしかったけどね。まあ、さすがにそれは贅沢かな。


ニューアルバムは来月にリリースされる運び。その後の展開ははたしてどうなるかな。冒頭に書いた、初来日に40年を要して、フェスでの初来日を果たしたWHOはその4年後に無事単独公演での来日を果たす。武道館公演を含む大規模な興行だったけど大成功を収めた。今回のSABBATHはどうであろうか。オレの希望的観測としては「イケるんじゃない?」ってカンジだ。日本ではオリジナルのSABBATHの人気は低いと信じられてきた。70年代のミュージックライフ誌の人気投票におけるSABBATHの順位はURIAH HEEPよりも下だったそうで、本当に人気がなかったのであろう。でも、今回、このOZZFESTがこれだけの集客をできたことを考えれば希望を持ってもいいのではないか。率直にそう感じた日であった。

  1. War Pigs
  2. Into The Void
  3. Under The Sun
  4. Snowblind
  5. Black Sabbath
  6. Behind The Wall Of Sleep
  7. N.I.B.
  8. Fairies Wear Boots
  9. Symptom Of The Universe(イントロのみ) ~ Drum Solo
  10. Iron Man
  11. God Is Dead?
  12. Children Of The Grave

~ encore ~

  1. Sabbath Bloody Sabbath(イントロのみ) ~ Paranoid

TOKYO M.A.P.S @ 六本木ヒルズアリーナ

ヒルズで開催されている無料イベントTOKYO M.A.P.Sの初日に行ってきた。観たのはスキマスイッチとEGO-WRAPPIN'のみ。「観た」というより「聴いた」だな。無料という響きの力なのか、ヒルズの集客力なのか、ゴールデンウィークの集客力なのか、人だかりでまったく前が見えず。音も決していいとは言えず、なんのために行ったのか、ってカンジだけど。実は自分にとっては明日の2日目こそが本番で。明日はGRAPEVINEが出るので。明日はどんなカンジかな。せめてステージが見えないっていう状況だけは避けたいけどなー。明日は従兄弟の結婚式で、着替えてる時間ないから、スーツのまま観に行くカンジになりそう。


そのGRAPEVINE、先月出た新作が大変に素晴らしい。新作リリース後最初のパフォーマンスだと思うので注目だね。オレの好きな曲演るかな。6曲目の「迷信」って曲が大好きなんだけど。

Jeff Hanneman

本当にショック。自分はBIG 4すべてのファンというわけではなく、単にMETALLICAファンなだけなので、SLAYERに対する思い入れは人並み程度だけれども、そんなオレでもJeffの重要性は十分すぎるほどに理解していて。彼こそがSLAYERをSLAYERたらしめていたのだと思う。やっぱりリフが命なので。


昔もex-MEGADETHのドラマーが亡くなったりしてるけど、あれは元メンバーだからなあ。今回は当事者が亡くなってしまったということで、とうとうこんな時代を迎えてしまったのかと思う。これからはいろんなことを覚悟して生きていかないといけないんだろうな。
本当に本当にご冥福をお祈りします。数多くの名曲をありがとうございました。


訃報ネタで言うと、もうすぐ来日するDEFTONESのChiも亡くなってしまった。とにかく、長い間お疲れ様でした、と言いたい。当の本人のみならずご家族やバンドのメンバーに対しても。本当に辛く長い時間だったと思います。安らかにお眠りください。

SHUGGIE OTIS @ Billboard LIVE TOKYO

これは奇跡としか言いようがないよね。事件どころの話じゃないと思う。42年前に来日してるらしいけど、それは父親Johnny Otisのメンバーとしての帯同で、しかも回ったのは米軍基地だったらしいから、今回が初来日と言い切ってしまっていいのだろう。なんで、奇跡かと言うと、70年代まででほぼ止まってるんだよな、この人のキャリアって。ご近影すら不明だったんだもん。チケットの発売時はアー写もNOW PRINTINGになってたんだけど、しばらくしたら発表されたんだよね、ご近影らしきアー写が。でも、それを見てもそれが本人なのかどうかが判別できない。ブランクが大きすぎてわからない。だから、奇跡としか言いようがない。
だもんで、定刻になってバンドが登場しても、本人がステージ中央に着くまで、どの人が本人なのかわからないという。ww なに、この状況。で、ステージ中央に陣取ったのは、上記のご近影らしきアー写の人ともさらに違うような。よりほっそりしていて。衣装も印象的だったな。今回のバンドは本人含めて8人編成。ホーンが3人もいて嬉しい限り。しかも、そのうちの1名がマルチプレーヤーでフルートも吹く。フルートありって嬉しいな。1曲目はいきなりの「Inspiration Information」だったな。この時点では歌もギターも弱い印象を受けたんだけど、でも、この奇跡の状況を前に「それはそれでいいじゃないか」と思ってた。40年の時を超えてナマで聴けるってだけで。でも、曲をこなすごとに歌もギターもどんどん冴えてきたな。どうしても、ひとつのジャンルに押し込めなきゃいけないとしたら、この人はSOULの棚に並べることになるんだろうけど。でも、曲によって一流のBLUESであり、一流のROCKであり、一流のFUNKなんだよな。HendrixにもBeckにもSlyにもなれちゃうような変幻自在のステージ。バンドも最高だったな。激アツだった。後で調べてわかったんだけど、セカンドギタリストは息子で、ドラムは弟なんだって。完全無欠の音楽一家だわ。アンコール1曲目に演った「Strawberry Letter 23」はもちろん最高だったけど、最後の最後に演ったFUNKが最高中の最高だった。トランペットのおっちゃんがノセ上手で、どう考えても年齢層の高かったオーディエンスを総立ち状態にさせたからね。あんな踊れて終わるとは夢にも思わなかったわ。


とにかく、最高のライヴでした。ヘタしたら、2013年のベストライヴ決まっちゃったかも、とさえ思う。ま、ちょっと気が早いけど。