GRAPEVINE tour2015 @ 横浜ベイホール

ツアー初日のBLITZも観に行ったんだけどさ。結果的に、この日のほうが楽しめたな、セットリストの方向性はほぼ同じだったにも関わらず。おそらく要因は2つ。ひとつは個人的な問題で。そして、もうひとつがハコの違いかな。昔よりは一回り小さくなってしまったBLITZはやっぱり決して大きなハコではないわけで。もちろん、ベイホールはベイホールで決して大きくはないんだけどさ、でも、例の柱問題があるからね。みんな、柱の陰を避けがちだけど、オレはそれを気にしないから、結果的にすごく悠々観られるんだよな。実際、すっげー観やすかった。確かに、田中さんの姿はほぼ見えないけど、そのぶんアニキとカネヤンはよく見える位置なんだからね。あと、MCはこの日のほうが多めだったように感じたけど、どうだろ、気のせいかな。それに関する最大のハイライトは「Big Tree Song」の件かな。初日ではまだそんな事態にはなってなかったのに、1ヶ月ツアー回ってきたら、すっかり「どやさの歌」になっていた。ある意味衝撃。新曲で個人的に好きなのは「MAWATA」と「Esq.」だなあ。


過去曲では、『Sing』と『TWANGS』にフォーカスが当てられている印象なのが今回のツアー。『TWANGS』を再評価したい気にさせられたな。やっぱり、あれが一番行き着くとこまで行き着いたアルバムだったからね。そして、アンコールのラストは「ジュブナイル」。グっときたなあ。

  1. IPA
  2. KOL
  3. Empty song
  4. SOUL FOUNDATION
  5. ポートレート
  6. スラップスティック
  7. アルファビル
  8. MAWATA
  9. 流転
  10. 1977
  11. Big tree song
  12. Darlin’ from hell
  13. 死番虫
  14. Weight
  15. 吹曝しのシェヴィ
  16. Esq.
  17. 覚醒
  18. 疾走
  19. Silverado
  20. サクリファイス

encore

  1. 会いにいく
  2. Sundown and hightide
  3. ジュブナイル

TOKYO M.A.P.S @KoichiTsutaya EDITION

2年ぶりかな、このイベントを観に行くのは。プレモルのイベントも始まってたし、飲みながら観戦ってスタイルよね。その2年前のときは集客が凄くてステージが全然見えないって状況だったけど、今回はそれほどでもなく。出演者のネームヴァリューの差なのかな。


シシド・カフカ

セッティングとリハの時間を結構長めに取っていて、かなり早い段階から本人が登場したので結構間近で見られた。美人だったなあ。リハのときはデニム羽織ってたけどね。仕切り直して登場したときにはワンピ姿で。お美しい。バンドは3ピース。まあ、結構楽しめたけれど。いかんせん、時間が短いからなあ。結局、本人の好きな音楽はどんなものなんだろうね。それがよく見えてこないってのが正直なとこで。インタビューを読むとBonzoの名前が出てきたりするものの、あまりロック魂みたいなものは感じないわけで。

  1. キケンなふたり
  2. 2つの太陽
  3. Don't be love
  4. バネのうた
  5. 負けないゲーム

福原美穂

SOIL & "PIMP" BIG BANDのときにゲストで歌っていたのを観て魅了されたのだけど、そのとき以来だな。こちらもバンドは3ピース。ホントはビッグなサウンドとパワフルなヴォーカルが聴きたかったけど、今回はそういう趣じゃないわけだな。それでも、歌声は相変わらず素晴らしかったけどね。

  1. CHANGE
  2. 未来
  3. Beyond
  4. Bridge over troubled water
  5. ライジングハート



まあ、無料イベントだし、こんなもんか。来年は誰が出るかなー。

DISCHARMING MAN 2015

9月に東京公演が決まった!しかも、Dream Violenceだ!現動さんのニューバンドも来る!楽しみだなあ。
なんせ、去年の6月の公演はステージがまったく見えなかったからな。今度こそちゃんと観たい。


しかも、6月には新しいアルバムが聴けるかも?!楽しみすぎるな。dOPPOとのスプリットの曲のクオリティから考えると、本当に最高傑作が飛び出してきちゃう可能性があるよなあ。

JURASSIC 5 @ 豊洲PIT

あんなデカいハコが満パンになることはないだろうなと予想してたけど、やはり予想どおり。後ろのほうは立ち入り禁止にしてた。あのキャパが埋まっちゃうほどHIP-HOPが市民権を得た国じゃないよ、この日本は。オレ自身は後ろのほうにスタんばった。空いてて観やすそうだったんで。
しっかし、まあ、楽しみににしてたぜ、この公演は。オレは1stも2ndも後追いで聴いたクチなんだよね。オレがそれらを聴き始めて1、2年後にはもう彼らは分裂の道をたどってしまったのだった。その後の再結成劇があっても、FUJI ROCKに縁のないオレには現実的なことと思えなかったのよね。だから、今回の公演はまさに待望ってカンジだった。


10分ほど押してライヴスタート。まずは2DJが登場。次いでMC陣が一人ずつステージへ。なかでも、Chali 2naが登場したときの声援が一際大きかったな。実際、ステージを通して存在感を放ってたのはChali 2naとAkilだったね。フロウも体格も両極端なこの二人がステージで目立っていた。
で、グループとしてのパフォーマンスだけど、実に素晴らしかったな。最高だった。後ろのほうにいたおかげで思う存分踊れたし。オレは2ndまでしか持ってないんだけど、1stの曲も2ndの曲も演ってたな。唯一残念だったのは大好きな「W.O.E. Is Me」を演らなかったことかな。でも、楽しかった。
そういえば、去年からサマソニのBEACH STAGEでHIP-HOP枠を設けてるじゃない。彼らこそ適任のアクトだ!


終演後、出口のところで折りたたみ傘を広げてたら、横にスガシカオがいた。本人のブログ見たら、氏も「J5最高だった」と書いていた。

JIMI:栄光への軌跡

祝日で、しかも料金の安い日に観に行ったから盛況だったね。しっかし、最初に「Andre、Hendrix役を演るってよ」って聞いてからもう何年の月日が流れただろう。余裕で5年以上経ってる気がする。その間、Hendrixの楽曲使用の許可が下りなかった話だとかも伝わってきて、このプロジェクトが決して順風満帆なものではないことは白日の下にさらされていた。おまけに、完成後も元恋人Kathy Etchinghamが作品そのものを否定。まあ、散々な状況のなかで遂に日本公開にこぎ着けたわけだ。


こんな状況だからこそ、観る前からハードルを高めに設定することはあり得ないわけで。むしろ、逆に低めに設定されて当然ってカンジかな。おかげで、観終わったときの率直な感想が「言うほど悪くはない」というものだったわ。これがもし、ハードルを高めに設定しちゃってたらガッカリ感が大きかったと思うけどね。注目のAndreの演技だけどね、個人的にはそんなに「Hendrixにそっくり!」と思えなかったかな。根本的にAndreのほうが声が高いのかな。喋り方の抑揚とかは似てるのかもしれないけど。個人的に「これはそっくり!」と思ったのはChas Chandler役の人だったな。顔も背格好も似てたよ。あ、まあ、どれだけ似てるかってことが作品の質を左右するわけじゃないけどね。


Londonでのデビュー前後の2年間を描いたこの作品。結局、この時期のHendrixは誰ともわかりあえなかったのだと思う。劇中に出てくる誰ともHendrixの会話が噛み合うことはない。音楽的にも思想的にも、彼と同じことを考えている人はいなかったのだと思う。親交が深かったと言われるBrian Jonesとはいつ知り合うのだろうか。この作品にはBrianは登場しないのだが、BrianこそがHendrixのソウルメイトだったのだろうと推察する。


そして、EXPERIENCE楽曲の使用不可について。監督を含め制作側は「成功を収める前のHendrixに焦点を当てた内容ゆえ、EXPERIENCEの楽曲を使えなくても大きな問題はない」という見解を示しているそうだが、実際に観た感想としてはやはり問題がないとは言えないなと。楽曲を使えないことの弊害は確実に存在する。楽曲およびレコーディングに関する話が出てきたときに、どうしてもそこを掘り下げることができないために、核心に触れぬまま次のシーンへ、ってな展開になるのだ。たとえば「Hey Joe」なんかはオリジナル楽曲ではないけど、それも使えないんだろうね。Chas Chandlerの証言によると、CAFE WHA?でHendrixを初めて観たとき、1曲目に演奏したのが「Hey Joe」だったことになっているんだけどね、劇中ではそれも違っていたから。


あとはそうだな、出てくる女優さんがみんな超綺麗だったな。あと、Michael Xなる人物のことはこの作品で初めて知った。