leave them all behind 2012 @ 代官山UNIT

2DAYSのうちオレが行ったのはGODFLESHがトリの2日目。でも、まあ、オレはENVY目当てだけど。『君の靴と未来』完全再現と聞いて喜び勇んでチケットを手に入れた次第。しっかし、UNIT久々だなあ。オレが入ったときは2バンド目のDEAFHEAVENが演奏中だった。オレの耳には単なるENVYフォロワーにしか聴こえなかったけど。


ENVYが出てくる前のセットチェンジ中に前のほうまで行こうとしたけど満員で全然行けないのな。そうだった、これがENVYの集客力だった。ちょっと忘れかけていたけど。事前に発表されていたタイムテーブル上の時間よりは5分ぐらい前倒しで場内暗転。1曲目「ゼロ」のSEが流れる。こうなったら客がグワーっと前に詰めるので、ようやく前のほうに行ける。そして「さよなら言葉」になだれ込むなりピットはいきなりの最高潮。11年前のENVYのライヴのピットの激しさってどれぐらいだったっけ?さすがに『FROM HERE TO ETERNITY』のころのハードコアの客しかいなかったころよりはトーンダウンしてたんじゃなかったっけ?違ったかな?? ともあれ、今回のピットは凄く盛り上がってたね。最近の作風に納得してる人/してない人、最近のライヴに足を運んでる人/運んでない人、それぞれいるんだろうけど、今日この場に集まった人なら『君の靴と未来』という作品に対する想いは共通するんだろうね。


アルバムのなかで今でもセットリストに残っている「左手」をはじめ前半は息つく間もないぐらいの展開。とはいえ、適度にMCも入れてたけど。リリースから11年経って全員30代後半のバンドになりましたって言ってたけど、Tetsuさん、見た目全然変わらないですよ。ENVYは普段練習が嫌いなバンドらしいんだけど、今回はかなり練習したそうな。ホントに10年ぶりに演る曲もあるだろうしね。しかも、この日の演奏は録音されててダウンロードコードを買えば後でダウンロードできるんだって。もう、こういう企画はやらないので演奏があまり上手くなくてもいいって人は買ってくださいってさ。


後半戦は「見えない糸」からスタート。これに続く「螺旋操作」がオレの大好きな曲で、これなんかホントに10年ぶりに聴けた気がする。この曲のイントロのリフを初めて聴いたときにすごく新鮮なカンジがして、ENVYの振れ幅がグっと広がった気がしたんだよなあ。それが終わると、次はいよいよ「堕ちてカゴへ」~「足跡の光」~「君の靴と未来」という3連発。オレはこの3曲がENVYの最高到達点だと思います。オレにとってはそうです。この3曲久しぶりに聴いたら泣くだろうなと思ってたけど、涙が出るより先に汗が目に流れ込んできてしまった。違う意味の涙になってしまった。。。 今思い出してみるとリリース当時は「足跡の光」~「君の靴と未来」を曲順どおりに演奏していた気がする。毎回圧倒的な演奏だったよ。やがて、タイトルトラックのほうは、あの凄すぎるイントロだけが演奏されるようになってしまって、次第にセットリストから完全に姿を消してしまった。まあ、あんな長い曲演ってたら新曲が演奏できないからね。次作『A DEAD SINKING STORY』の「灰に残る意志」がそのポジションに収まったカンジだよね。というわけで、約10年ぶりに聴く「君の靴と未来」に心底感動。45億年を超える恐怖だよ。本当に素晴らしいライヴをありがとう!


GODFLESHって2枚ぐらい持ってるかなと思ってたけど、99年作「US AND THEM」しか持ってなかったわ。どうせ自分には理解できそうもないのでアタマ1曲だけ聴いて帰ろうと思って。オレにとってはENVYがすべてだから。好きな人は好きなバンドなんだろうけどね。