2022年総括 その2

<Tunes>

1.SAULT 「ANGEL」

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2.KENDRICK LAMAR 「THE HEART PART 5」

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3.私立恵比寿中学 「青春ゾンビィィズ」

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4.NAS 「REMINISCE」

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5.LE SSERAFIM 「FEARLESS」

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SAULTは、そろそろ2022年の総括を考え始めてもおかしくないぐらいのタイミングでのアルバム一挙5枚リリース。想像の斜め上どころの騒ぎじゃなくて、もう呆然として半ば涙目になった。w まあ、実際のところ、リスナーの立場として2ヶ月で5枚を咀嚼するなんてできないんでね。アルバム部門では対象外にした。これから一枚一枚じっくり聴き込むことにするよ。って言ってるうちに、次のが出たりして。w
でも、この「Angel」を収録した『X』なら1曲のみだから、当然咀嚼できたよ。なんなら咀嚼どころか一聴した段階ですでに喰らってたけどね。あの『AIR』の後がコレだからね、それはそれは強烈な一撃だった。


KENDRICK LAMARはアルバム部門ではランクインしなかったけど、この曲にはもちろん興奮したクチ。アルバムリリースの数日前にこんな曲が(衝撃のMVとともに)ドロップされて、「こんな曲が10曲も入ってたらヤバい」と思ったところに、実際にはアルバムには(フィジカルには)未収だったので、そりゃまあ、アルバムのほうが霞んだのは否めない。初期から追っててThe Heartシリーズも押さえていた人たちは「あ、これはアルバムとは別やな」ってちゃんと察知してたらしいけど、オレはそれをわかってなかったからなあ。
この曲自体に関して言えば「I Want You」がそもそも超名曲っていう土台ありきだけど、構成も含めて完璧な一曲だな、と。


<Live Performance>

1.THE BLACK CROWES @ 立川ステージガーデン 11/6
2.LITTLE SIMZ @ KANDA SQUARE HALL 9/21
3.DISCHARMING MAN @ 新代田FEVER 6/25
4.QUICKSAND @ 渋谷GRIT 11/12
5.FISHBONE @ 恵比寿ザ・ガーデンホール 8/19
次点:black midi、崎山蒼志、DOS MONOS


CROWESは2 DAYS観に行ったけど、2日目のほうを選出しようかな。純粋に2日目のほうが良席だったから、っていうだけ。
本来的には、2 DAYS観に行ったらカブりなく20曲ずつとか聴けちゃったりして多幸感に包まれるのがCROWESのライヴなんだけど。でも、今回は1stの完全再現ライヴだから、そこは固定なわけで。日替わりで聴けた曲はわずかなので、むしろ損してるともいえるのかも。それに長さもね。3時間演ることも珍しくないバンドだから、今回は相当短く感じてしまうね。
まあ、それでも、思い入れに勝るものはない、ってことよね。こういう企画じゃなくても全レパートリー演奏する可能性のあるCROWESだから、超レアな曲があったわけじゃないけど、個人的ハイライトは「Hard To Handle」と「Struttin' Blues」かなあ。


LITTLE SIMZは、まあ、ODD BRICKのときのほうが広々と観やすかった(しっかり雨天だったけど)のは確かなんだけど、やっぱり、曲数が3曲多かった単独公演のほうを選出しようかな。その3曲っていうのが「One Life, Might Live」と「Little Q, Pt. 2」と「How Did You Get Here」で、全部好きな曲だからね。
バンドセットではなかったけど、それが物足りなく感じたかというと、決してそんなことはなく。実に素晴らしいショウだった。


DISCHARMING MAN観たのは2年半ぶりかな。配信ライヴはあったけれど、ナマで観るのを心待ちにしてた。なんたって傑作アルバムのレコ発。聴きたい曲いっぱい聴けて嬉しかった。特に「February」な。泣いたわ。
でも、今のDISCHARMING MANはあのアルバムの時点よりも先に進んでるのよな。新曲もカッコイイ曲ばかりだった。どれもリズム面で今のDISCHARMING MANらしさを提示してる(もちろん、詞作面でも)。そして、アンコールラストで演った「因果結合666」。信じられないぐらい号泣してしまった。
で、この公演がめでたく映像作品化。嬉しすぎるっつーの(くしこさんの脱退は寂しいが)。


完全にQUICKSAND後追い世代のオレは、前回の来日が初めて観るナマQUICKSANDだったんだけど。ギター一本の状態でパフォーマンスされて不満が募るカンジだったのはすでに書いたとおり。
そして、念願かなってギター二本の状態で来日を果たしてくれた。セットリストも『SLIP』の曲いっぱい演ってくれたし、『MANIC COMPRESSION』の個人的に好きな曲も押さえてくれたし、言うことなしだったわ。んで、オレが観に行った日はアンコールの1曲目が「Too Official」だった! もう死んでもいいや。


個人的にはこのFISHBONEの単独公演が「2年ぶりに観る海外アーティストのライヴ」だったんだよね。それだけに感慨もひとしおだったな。
セットリスト的には「せっかく2000年以降も高品質な作品をリリースしてるのに、90年代までの曲しか演らないのはもったいないなあ」と思わなくもないんだけど、実際あれだけ名曲連発されたらもう抗えない。演奏面含めてサイコーだった。初共演は89年だったと振り返る谷中さんのMCもグッときたわ。

<Films>

1.戦慄せしめよ
2.バビロン
3.ダイナソーJr./フリークシーン
4.スパークス・ブラザーズ
5.私が殺したリー・モーガン
次点:Documentary of artless―飾らない音楽のゆくえ―


ここに挙げた作品とはまったく関係のないお話をひとつ。
一番楽しみにしてた『ロックン・ロール・サーカス 4Kレストア版』を見逃した。観る気満々だったのに。Bunkamuraで観るつもりだったけど、「当館では2K上映です」って書いてあって、せっかくだから4K上映の劇場で上映されるまで待とうと思って。そしたら、封切られる劇場どこも「2K上映です」って書いてあって、、、結局そのまま上映期間終わった。 は? 4K上映はどこでやってたの? 関東ではやってないってこと? この怒りをどこにぶつけたらいいものか。
なんて言ってたら、1月に上映あるみたい。(たとえ2K上映だったとしても)観てこようかな。